今回のテーマはオ血(おけつ)をとる生薬 2・・・川キュウ(せんきゅう)・田七人参(でんしちにんじん)です。
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川キュウ(せんきゅう)のキュウ
講座:「女性を美しくする生薬のいろいろ」 第04回 川キュウ(せんきゅう)も参照下さい。
先日主人がお酒の飲み過ぎ(キットそうでしょう!!)かストレスで白眼(しろまなこ)がちょっと出血していたのですが
田七人参を朝昼晩のむことでよくなりました。感謝してくれたかな?
それでは
第19回:オ血(おけつ)をとる生薬 2
川キュウ(せんきゅう)・田七人参(でんしちにんじん)
★気血(きけつ)の流れをともに改善・・・川キュウ(せんきゅう)
セリ科の植物の川キュウ(せんきゅう)は、もともとの名前をキュウキュウと言います。中国では
日本のお米の産地と同じように、どこどこで栽培されたものが一番良いかというランクづけがあり
、四川省で育つキュウキュウが高品質なことから「川キュウ(せんきゅう)」と呼ばれるようになり、
これがいつのまにか生薬(しょうやく)の名前になりました。
川キュウ(せんきゅう)には血液だけでなく、気(き)の流れをスムーズにする働きもあるので、
イライアラや動悸を伴う病気や、生理不順・生理痛などの婦人科疾患にも丹参(たんじん)・当帰
(とうき)・芍薬(しゃくやく)などとともに良く使用されています。
★止血作用もある田七人参(でんしちにんじん)
川にゴミが詰まると水があふれることがあるように、血液が詰まりそのため出血が現れることが
あります。このような場合血液の流れを止めると逆効果で、反対に血行を改善する必要があります。
ウコギ科の植物の田七人参(でんしちにんじん)には血行を改善する働きとともに止血作用もあり、
胃潰瘍・生理痛・捻挫・打撲など出血や内出血を伴う病気の治療に適しています。
付録:一行生薬百科;
生薬名/基原/薬性/薬味/効能
川キュウ(せんきゅう)/セリ科、せんきゅうの根茎/温/辛/活血、強壮、鎮痛、鎮静/
参考:
川キュウのキュウ
キュウキュウ
田七人参:サンシチニンジンの呼称 Wikipediaより
サンシチニンジン(三七人参、Pseudoginseng)はウコギ科の薬用植物。中国南部原産。植えて
から収穫されるまでに3年~7年も掛かることから、この名が付けられた。雲南省や
広西チワン族自治区の、海抜1200m~1800mの地域で栽培される。紡錘状の根を薬用とする。
別名
田七人参(田七人参)
広西省の田陽、田東で産することから、「田」の字が冠される。
金不換(きんふかん)
金に替えられないほど価値が高いという意味。
山漆(さんしつ)
強力な止血作用を漆の接着力にたとえたもの。
おそらく、原産地では古くからその薬効が知られていたものと思われるが、中国の医学に組み
入れられた歴史は浅く、16世紀に李時珍が著した薬学書「本草綱目」が初出。 別名「金不換」
の通り、中国では長らく国外輸出が禁止されていたが、近年、日本をはじめ、世界各国に輸出
されている。 ベトナム戦争時、現地人が使用していたのを見たアメリカ軍が、この薬草の知識
を持ち帰った、という説もある。
日本ではきわめて入手が難しかったため、日本漢方ではあまり知られていないが、中国や東南
アジアには、安血飲、化血丹、七宝散など、三七人参を主薬にした処方が多数存在する。
<次回以降予定>
第20回:痰をとる生薬・・・1 半夏(はんげ)
第21回:痰をとる生薬・・・2 竹茹(ちくじょ)・沙棘(さーじ)
第22回:ストレスにやさしい生薬の特徴とその比較
順次更新していきます。
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