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日本遺族会が日本を救う?

2005年06月12日 | コ ラ ム
 
 小泉首相が、靖国参拝をめぐってこれだけ内外からの抗議や自粛要請があるにも関わらず意を曲げないのは何故なんでしょうか?
 2001年の自民党総裁選挙で、日本遺族会に靖国参拝を公約して支援を取り付けたこともその理由の一つだとされています。(本当は、小泉氏の個人的心情というのではなく政治的に利用しているだけだと思うのですが、利用しているつもりが、みんなから見放される結果となりつつあるという状況が現実かもしれません。総理になる前は郵政大臣の時に参拝しただけで、それ以外は参拝していなかったみたいだし。)
 
 しかし、肝心の日本遺族会が昨日の幹部会で「遺族会の悲願で有り難いが、並行して英霊が静かに休まることが一番大切だ。近隣諸国に配慮し、理解してもらうことが必要だ。」と靖国神社参拝で慎重対応するよう求める見解をまとめました。
 
 ▲毎日新聞▲ 靖国参拝、近隣諸国に配慮を…日本遺族会が異例の見解 (読売新聞) - goo ニュース ▲日本遺族会▲
 
 これは、日本遺族会の会長である古賀誠氏(元自民党幹事長)が「近隣諸国を『内部干渉だ、けしからん』と言うだけで済むのか。それぞれの立場にある人たちの発言は近隣諸国にも気配りは必要だし、思いやりは外交に必要」と発言している趣旨に沿った決定だとされています。
 
 また、あの森前総理でさえも「自分の気持ちと国家の命運のどちらを優先した方がいいかを考えてしかるべきだ」とし、連立を組んでいる公明党に至っては明確に「小泉首相が参拝しないことが一番大切だ」と再三に渡って参拝中止を求めています。
 
 今回の靖国騒動は、首相の言うように「話せば分かる」というものではなく、「話すから駄目なんだ」という問題です。これだけ情報化が進んだ社会では、一国の首相の言動はすぐさま全世界に情報が伝わり、その影響が表れます。だから、こちらの意図することが情報不足のために理解されていないという問題(貴乃花はこの問題だと感じたので多弁になったようですが・・・)ではなく、実際に靖国神社を参拝するという言動そのものが国際社会(特にアジア)では受け入れがたいものであるということを日本を代表する首相の立場にある人は、もうそろそろ理解してもらわなくては困ります。
 
 でも、小泉首相の考え方でいくと「靖国参拝、ここで止めれば男が廃る!」というところなのでしゅか?
 日本男児として男の美学を追求するのであれば、それもまた道なのかも知れませんね。・・・そうなってくると北朝鮮の「崖っぷち外交」やイスラム原理主義などとあまり変わらない国になってしまいます。
 
 ところで、外交上(経済上も)の決定的な失政、郵政民営化などの国内政策上の問題的がこれだけ露呈しているのに、政権交代を目指す民主党を始めとした野党の動きが見えないのは、マスコミの問題なのでしょうか?
 この状況下で政権交代のイメージが見えないとすると、それこそ日本は衰退の一途を辿るという危機感でいっぱいです。
 

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