介護サービスほっと通信

「暖か介護でほっと一息」をモットーにしています。日々の仕事の中から感じたことなどを発信していきたいと思います。

試験勉強を考える。 その1

2007年08月06日 19時44分25秒 | ケアマネ試験
ケアマネの試験は合格最低ラインが試験が終わってからではないと明らかにされないという困った特徴がある。社会福祉士のように「1科目も0点がなく、かつ全体で60%以上の正答率」というルールが明確になっていると勉強の仕方も変わってくると思われるが、いかんせん標準偏差を出してからのボーダーラインの設定なので現時点では1問でも多くの正答ができるように準備することが基本になる。

さて、ケアマネ試験のための学習について、様々な学習方法があり、Aさんにとって有益な学習方法がBさんにも有益であるという保障は全くなく、BBSなどで「どのような学習方法がいいか」という質問ほど答えづらいものはない。まずは自分にとってどのような方法が好いのかを見つけることが必要になる。

私の場合、当時の職場の中で受験者が数名いたため、職場単位での受験対策講座を開催して「教える」立場に就いた。人に教えるためにはまず自分が理解しなければいけないし、理解できるように説明できるようにならなければいけない。そのためにはテキスト(当時は「標準テキスト」)を読み込み、内容を理解し、書かれている内容を自分の言葉で解説できるようにすることが役割だった。

この経験を通じて、ひとりで黙々と学習することもよいことだと思うが、同じ職場や友人と一緒に、互いに分野を分担したりしながら「教える・教わる」という関係の中での学習を展開することが効果があるのではないかと思っている。

また、運営規定などの法令、特に各サービス種別の法令に関する学習としては、自分が勤めている種別の法令をまず確認し、それを基準にして他の種別に目を向け、共通している部分・固有の部分を区分けし手理解することも一つの学習の方法だと思う。全てを覚えようとするのはとても困難がある。いかにして効果的に学習をするかを考えたほうが良い部分だろう。

最後に、学習をするめる際には「覚える(記憶する)」のか「理解するのか」の違いがある。基本的には「理解する」ことが必要になると思う。というのも試験勉強をして得た知識は、試験が終わると忘れてしまってよいものではなく、ケアマネとして実務に従事する場合は特に、そうでない場合であっても、業務を遂行していく上で必要不可欠な事柄ばかりであり、それがあって始めて仕事ができるという情報(知識)なわけだ。だからこそ「理解する」ことが実際に使えるということに結びついていくと思っている。

しかし「試験に受かる」ということだけを考えた時には「理解する」ということは邪魔になる。理解するために必要な手間は時間を「記憶する」ことに使うほうが一つでも多くの記憶ができるというわけだ。

でも記憶するということは単に覚えるという作業では手間がかかるだけで、実は実際の現在の自分の業務に照らしてみて「あ、こういうことなのか」や「こうするんだ」という関連付けをしながら覚えていく方法=これこそ理解すること、がないとなかなか覚えきれない。記憶することはそれだけ難しいということだ。

そろそろ基本テキスト4訂版に準拠した参考書や問題集も販売されているようだし、様々な団体が模擬試験を開始する時期になってきた。問題集や模擬試験の活用についてはまた後日考えを書いてみたい。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿