こちらで触れたように、チームケアで支援を展開していくためには、支援者が「プロフェッショナル」であることが求められる。
チームケアの推進のために求められている「プロフェッショナル」としての資質は次の通りと考えている。
1.利用者・家族の生活環境を、支援者個人の専門性と、支援者の属する事業所ならびにサービス種別の専門性に基づいて適切なアセスメントができる。
2.アセスメント結果に基づき、「その時点」で利用者・家族の生活機能向上のために必要な専門的支援を「提案」する事ができる。
3.居宅サービス計画原案の不足部分を補うために必要なプレゼンテーションができる。
4.予め定められている役割分担にそって、必要な支援を展開することができる。また協力していくことができる。
5.支援の提供の結果を把握し、適切な情報発信と収受、ならびに臨機応変の対応を、指示を待つのではなく自らが判断して行動することができる。
6.評価を行い、必要な対応を考え、実践することができる。
7.他の関係者に対して建設的なアドヴァイスを提供することができる。
これらの資質を発揮して、共有化された目標の達成のために、チームが一丸となって、連携をもって支援を提供していくことが「チームケア」ということになる。
しかしながらチームケアに加わって支援を提供していくのは「個人」ではない。あくまでも「事業所」という「個人の集合体=集団」である。とすると事業所の中の一個人だけがプロフェッショナルとしての資質や能力を発揮していけば事足りていくわけではない。
それは、一個人だけしかできないことであれば、その特定個人がいるときには必要な支援が提供できるが、いないときには提供されなくなる。また、事業所の中で「特定個人」が突出している場合には、事業所全体のレベルとの格差が大きすぎて必要な支援の提供が困難になる。
ということで、プロフェッショナルとしての資質や能力を備えていなければいけないのは個人ではなく事業所となるわけだ。そのためには事業所全体、すなわち事業所を構成するスタッフ個々の資質水準を一定以上のレベルに保っていくこと、レベルに達するようにできるための教育(研修)システムがあり、かつ機能していることが不可欠な要素となっていく。その上で「事業所内のチームケア」が形成され実践されていることが求められてくるのだ。例えば悪いかもしれないが、事業所の支援は、援助する個人が変っても「金太郎飴」の如く「同じレベルのケア」が提供できるような集団であることが、チームケアの展開のためには不可欠なものとなる。
そして当然に、このようなプロフェッショナルの集団をチームとして形成し、チーム全体を動かしていくケアマネジャーもまた同様にプロフェッショナルな行動ができなければならないわけだ。
このような関係性の中でチームケアを実践していくことで、チームメンバー全体がスキルアップしていくことが可能になるし、スキルアップしていくことができなければプロフェッショナルとしての支援とは呼べない。足を引っ張り合うような支援はチームケアとしては不要であり、百害あって一利なしになる。ここでのスキルアップはサービス提供に関するスキルアップであると同時に、それを活用していくことで事業所としてサービス提供スキームの拡大に繋がっていくものである。
こうみていくとチームケアは通常考えられている以上に難しいものだ。
しかしそれが展開されていけばその効果は想像以上に大きなものとなって表出されてくる。
次回はチームケアの実際を例に挙げて考えて見たいと思う。
チームケアの推進のために求められている「プロフェッショナル」としての資質は次の通りと考えている。
1.利用者・家族の生活環境を、支援者個人の専門性と、支援者の属する事業所ならびにサービス種別の専門性に基づいて適切なアセスメントができる。
2.アセスメント結果に基づき、「その時点」で利用者・家族の生活機能向上のために必要な専門的支援を「提案」する事ができる。
3.居宅サービス計画原案の不足部分を補うために必要なプレゼンテーションができる。
4.予め定められている役割分担にそって、必要な支援を展開することができる。また協力していくことができる。
5.支援の提供の結果を把握し、適切な情報発信と収受、ならびに臨機応変の対応を、指示を待つのではなく自らが判断して行動することができる。
6.評価を行い、必要な対応を考え、実践することができる。
7.他の関係者に対して建設的なアドヴァイスを提供することができる。
これらの資質を発揮して、共有化された目標の達成のために、チームが一丸となって、連携をもって支援を提供していくことが「チームケア」ということになる。
しかしながらチームケアに加わって支援を提供していくのは「個人」ではない。あくまでも「事業所」という「個人の集合体=集団」である。とすると事業所の中の一個人だけがプロフェッショナルとしての資質や能力を発揮していけば事足りていくわけではない。
それは、一個人だけしかできないことであれば、その特定個人がいるときには必要な支援が提供できるが、いないときには提供されなくなる。また、事業所の中で「特定個人」が突出している場合には、事業所全体のレベルとの格差が大きすぎて必要な支援の提供が困難になる。
ということで、プロフェッショナルとしての資質や能力を備えていなければいけないのは個人ではなく事業所となるわけだ。そのためには事業所全体、すなわち事業所を構成するスタッフ個々の資質水準を一定以上のレベルに保っていくこと、レベルに達するようにできるための教育(研修)システムがあり、かつ機能していることが不可欠な要素となっていく。その上で「事業所内のチームケア」が形成され実践されていることが求められてくるのだ。例えば悪いかもしれないが、事業所の支援は、援助する個人が変っても「金太郎飴」の如く「同じレベルのケア」が提供できるような集団であることが、チームケアの展開のためには不可欠なものとなる。
そして当然に、このようなプロフェッショナルの集団をチームとして形成し、チーム全体を動かしていくケアマネジャーもまた同様にプロフェッショナルな行動ができなければならないわけだ。
このような関係性の中でチームケアを実践していくことで、チームメンバー全体がスキルアップしていくことが可能になるし、スキルアップしていくことができなければプロフェッショナルとしての支援とは呼べない。足を引っ張り合うような支援はチームケアとしては不要であり、百害あって一利なしになる。ここでのスキルアップはサービス提供に関するスキルアップであると同時に、それを活用していくことで事業所としてサービス提供スキームの拡大に繋がっていくものである。
こうみていくとチームケアは通常考えられている以上に難しいものだ。
しかしそれが展開されていけばその効果は想像以上に大きなものとなって表出されてくる。
次回はチームケアの実際を例に挙げて考えて見たいと思う。