ドゥシット動物園、防空壕 (バンコク)

ドゥシット動物園、バンコクのチットラダー宮殿と国会議事堂の間に有ります。この国会議事堂が建てられた時、その担当者が、土地の持ち主の王族のところに交渉に行って、「ぎゃあぎゃあ騒いで、がつがつ食らう連中はかためておいた方が良いから……」(と、動物園の隣りに議事堂を建てたい。と交渉したそうです。)
さて、その動物園の中に、一度は取り壊されていたけれど再建されて展示品も置かれている防空壕が有ります。先の大東亜戦争の時、タイ王国は日本國の同盟国でしたから、英米の爆撃が有りました。そのために造られていた施設です。

終戦した時、タイ王国は王子の1人が戦時中からアメリカに行って、自由タイ政府ということで活動して連合国に協力していたという事などをもってして、敗戦国とはなりませんでした。昔から欧州列強国(英仏)に挟まれながらも独立を維持してきた外交力のなせる技ですね。
しかし、自国は守るけれど、日本を貶めるなどという事は無く、終戦後、日本が借りていたタイ王国への負債金について、日本にやって来た使節は、あまりに変わり果てた日本国の姿に涙して、返済金の大幅な減額をしてくれたうえ、帰国後、日本に向けて象と米を贈ってくれたのです。









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