街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

街道を歩くということ その八

2005-09-26 00:07:32 | 街道関連
さて、様々な街並みがあるなかで、どちらかと言うと武家屋敷より街家、商家の方が好きである。完璧といえるほどに整った武家屋敷やそれらに面する通りが整然と形成されているのをみるにつけ自由奔放といったところが見られない。というより、そこからは感じ取ることができないのである。どこもかしこも同じ様な構えであり、家の造りもその様であり、柱も細い。質素、倹約を旨とする意識なのか。
屋敷だけでなく庭も計算されたかの様に木,石が配置されている。どうも格式ばっていけない。時代がそうさせたのか、はたまた武士はそうあるべきだと決め付けてしまったのか、どうも四角四面である。
逆に言えば、質素、且、慎ましさが武家の格の高さを表しているのだろう。爽やかなる風を感じるのではある。しかしながら、そこに住んだ人間の声がここまで伝わってはこないのである。[続く]

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