むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

いろは

2009年07月04日 12時42分56秒 | Weblog
旧態依然、精神主義、男社会……。
いまだに新聞記者の世界は、特殊な空気が漂っている。弊害もたくさんある。

なかでも事件取材の是非は大きなポイントだ。
今でも新人記者は地方の事件取材からスタートし、一部の「優秀」な記者はずっと警察や検察の担当として取材を続ける。



そんな“慣例”をずっと疑問に思ってきた。
そこで鍛えられた人の多くは、だんだん当局寄りの考え方に近づき、権力が大好きになっている自分に気がつかない。冤罪の温床にもつながる。
普通の感覚を失い、読者からどんどん離れて、何が生まれるのか?



けれど、長い伝統の中には、いい答えも詰まっている。
事件取材で得るものは、当局にすり寄る術だけじゃない。
本来、学ぶべき取材の「いろは」は、現場にひたすら寄り添い、大事なものを最大限かぎ取り、効果的に伝えること。
これは、優秀な学者でもNGOでもなかなかマネできないものだと思っている。



そんな経験、手腕をいかんなく発揮し、しんどい海外の現場を渡り歩きながら、いい記事を連発し続ける先輩記者がいる。
他の新聞の国際面を読み比べても突出ぶりがきわだつ。

http://mainichi.jp/select/world/news/20090702ddm007030041000c.html

  ×   ×

ああ~。今週は、泊まりや夜勤も多くて長~い1週間だった。

時に投げやりがちになる気持ちも、いい原稿を見ると少しだけ引き締まる。
新聞が持つ「活字エネルギー」ってもっと見直されていいと思う。
そのために、中身が問われる。

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