新聞社のおもしろいところは、職人のような人が少なからずいるところだ。
先日、2年半前に大阪から一緒に東京にやってきた1年上の先輩記者と焼き鳥屋に行った。
彼は、長く整理記者をしていて、レイアウトと見出しをつける達人だ。
「彼に頼めば、きっといい紙面にきっとしてくれる」
そんな期待をいつも背負い、「結果」を日々出している。
いろいろ話していると、彼は活字で伝えることが誰よりも好きで、演劇や文学にも精通する幅の広い人だった。
何より、誰よりニュースを楽しんでいる。
編集局には、用語の間違いや文章の誤りをいつも的確に指摘する職人のようなベテラン校閲記者もいる。
決して最前線で取材だけしている記者だけで新聞は出来上がらない。
自分はどれだけ職人に近づけているのか。
はなはだ疑問だけれど、まだ書けるチャンスがあることはかみしめている。
政権交代を受け、テレビ画面では、「新しい権力者」に記者たちが無邪気に群がっている。
少しだけ地方記者を経験して、東京に引っ張り出された若い政治部記者が多く、業界内ではエリートと言われる人が大半だ。
特に政治記者の場合、ちょっと聞いた話でも簡単に署名とともに1面に載ってしまう。
けれど、記事の大きさと、伝えたいという思いや、ジャーナリズムとしての大切さとは必ずしも一致しない。
伝えることの本当の大切さをわかっている記者がどれだけいるだろうか。
職人のような記者が1人でも、2人でも増えればいい。
先日、2年半前に大阪から一緒に東京にやってきた1年上の先輩記者と焼き鳥屋に行った。
彼は、長く整理記者をしていて、レイアウトと見出しをつける達人だ。
「彼に頼めば、きっといい紙面にきっとしてくれる」
そんな期待をいつも背負い、「結果」を日々出している。
いろいろ話していると、彼は活字で伝えることが誰よりも好きで、演劇や文学にも精通する幅の広い人だった。
何より、誰よりニュースを楽しんでいる。
編集局には、用語の間違いや文章の誤りをいつも的確に指摘する職人のようなベテラン校閲記者もいる。
決して最前線で取材だけしている記者だけで新聞は出来上がらない。
自分はどれだけ職人に近づけているのか。
はなはだ疑問だけれど、まだ書けるチャンスがあることはかみしめている。
政権交代を受け、テレビ画面では、「新しい権力者」に記者たちが無邪気に群がっている。
少しだけ地方記者を経験して、東京に引っ張り出された若い政治部記者が多く、業界内ではエリートと言われる人が大半だ。
特に政治記者の場合、ちょっと聞いた話でも簡単に署名とともに1面に載ってしまう。
けれど、記事の大きさと、伝えたいという思いや、ジャーナリズムとしての大切さとは必ずしも一致しない。
伝えることの本当の大切さをわかっている記者がどれだけいるだろうか。
職人のような記者が1人でも、2人でも増えればいい。