こんばんは
毎度おなじみのKボーイです
先日、KATOから広島地区の赤い電車、227系「Red Wing」の通常品が発売されました。9月発売の特別企画品6両セットに続くもので、製品構成は3両セットと2両セットの2種類です。
既に6両セットを購入済みでしたが、
この度2両セットを入手しましたので、改めてKATOの227系についてお話いたします
227系のNゲージは2016年に発売したTOMIXが先行で、KATO製が後発になります。
製品化発表時はぶっちゃけ「今更…」と思いましたが、西落合の旦那(KATO)が出すということで、喜んで我が家に入線させていただきました。
(奥:TOMIX、手前:KATO)
出来栄えは素晴らしいです。それこそTOMIX製が霞んでしまうぐらい。
西落合が本気を出すとすごいよね。
さっそく見ていきましょう。まずは6両セットと2両セットそれぞれの概要からお話いたします
◎特別企画品6両セットの概要◎
〇商品名:品番10-1629「227系0番台〈Red Wing6両セット〉」
〇車種構成
・モハ226-41(動力車)
・クモハ227-41
・クモハ226-36
・モハ226-36(トレーラー仕様)
・クモハ227-36
・電連(2個入り)×2
・前面表示(無地)×2
・前面表示(「Y快速 広島」)×2
・前面表示(「R普通 岩国」)×2
・ライト消灯スイッチ用ドライバー
になります
そして、パーツ類に加えて行先表示シールが1枚付属します。
収録されている行先は対応する編成両数別にみると、
8両編成まで対応:「R普通 岩国」「R快速 岩国」「G普通 糸崎」。
6両編成まで対応:「R普通 徳山」「Y普通 広」「Y快速 広島」。
4両編成まで対応:「普通 福山」。
3両編成まで対応:「G快速 糸崎」「Y普通 三原」「B普通 広島」「B普通 あき亀山」。
特殊内容:「がんばろう!広島」。
になります。その他「ワンマン」表示、優先座席表示を収録。
このシールで一瞬あれっ?と思ったのが「G快速 糸崎」。
こんな行先あったかなと思いきや、呉線「安芸路ライナー」糸崎行きで、広島駅時点では「Y快速」で、途中駅(海田市以東?)から「G快速」表示に切り替える模様。
〇そのほか主な仕様
・前面表示は「G普通 糸崎」、側面行先表示は黒無地で消灯状態を再現
・ライトは4両全ての先頭車が点灯
・車両ケースのウレタンは8両まで対応可能
・クモハ226は前面ホロ取り付け済み
・内装は赤茶色で成形
6両セットについては以上です
◎2両セットの概要◎
〇商品名:227系0番台〈Red Wing〉2両セット
〇車種構成
・クモハ227-80(動力車)
パーツ類は、
・電連(2個入り)×1
・前面表示(無地)×1
・前面表示(「G普通 糸崎」)×1
・前面表示(「B普通 あき亀山」)×1
・ライト消灯スイッチ用ドライバー
になります
付属のシールはコチラは、
2両セット専用品になります。
収録されている内容は行先は、「R普通 岩国」「G普通 糸崎」「Y普通 広」「B普通 広島」「B普通 緑井」「B普通 あき亀山」「B快速 梅林」になります。両数は4両まで対応します
〇そのほか主な仕様
・前面表示は「R普通 岩国」、側面行先表示は黒無地で消灯状態を再現
・クモハ227の動力は片側駆動方式
・クモハ226は前面ホロ取り付け済み
・内装は赤茶色で成形
2両セットについては以上です
実車は3両編成2本と2両編成をつなげて最大8両編成で運用されます。
今回、特別企画品6両セットと2両セットで最長編成も簡単に再現できます
両セットの概要は以上です
◎転落防止幌はどうかな?◎
227系の特徴的な赤い転落防止幌はもちろん別パーツで再現されます。
TOMIXの転落防止幌(左)との比較
転落防止幌はTOMIXと異なり、原則として連結用と先頭用の区別はありません。
線路条件で幌同士が干渉する場合は短いタイプを使用、とのことですが短い方に赤色の印刷がないのは何でだろう?
(転落防止幌パーツと、直線での連結状態)
KATO標準のR315曲線線路を支障なく通過できるのは確認できました。
けれどもギリギリなのは変わりなく、レンタルレイアウト持ち込み時は注意した方が良いと思います
◎模型の細かいのチェック◎
その他、細かい所を見てみましょう。
まずはお顔から。
KATOらしくキリっとした顔つきです。別パーツの2段電連がカッコいいですね。
ヘッドライトは黄色いフォグランプが再現されています。
運転台は標準のシースルー構造です。室内は赤茶色で成形されています。
2両セットはクモハ227形が動力車になりますが、
動力車であってもちゃんとシースルー構造です
そして2両セットの動力ユニットは片側駆動と、ある意味実車通りの0.5M方式です。動力台車はトラクションタイヤ付きです。
側面運転台付近を拡大します。
ATS標記は「DWs・S」が印刷済みです。流石に「DWs」の文字はつぶれています
車端部拡大。左がモハ226、右がクモハ226です。
TOMIXでは省略される「広ヒロ」の所属標記、エンド標記、三角のコック標記も印刷済みです
妻面の貫通扉にもガラスが入っております
屋根上はヒューズ箱や避雷器が別パーツで、列車無線アンテナや信号炎管は屋根板と一体成型です。
クーラーのメッシュ表現はさすがKATOという感じですね
実車クモハ227形の屋根上。
ただし画像は近畿車輛製A57編成なので、模型のプロトタイプである川重製とは若干異なるかも。
モハ226-36の側面。通常品にはないT車仕様です。床下は225系のものかと。
どの車も塗装・印刷はキレイですね
◎TOMIX製品との比較◎
左がTOMIX、右がKATOです。
同じ電車がモデルですから、若干屋根のRに違いがありますが基本造形に大差はありません。
一方で細かい所に個性が出ます。
TOMIXはややくすんだ赤色で。交換式前面表示パーツがかなり奥まっています。そしてライト等が明るいのが特徴です。
対するKATOは赤色が鮮やかですね。また前面窓のワイパー表現や編成番号の印刷は芸が細かいと思います。一方でライトはやや暗め。前面表示はさらに暗いですね。
斜め横から。
KATOは左右のスカートが完全に分割されています。対するTOMIXは分割タイプではありません。
先頭車同士を突き合わせてみると、
こうなります。
KATOはサスペンション機構ゆえに車高が高くなります。
側面窓下の細い赤帯は、実車では7本ですが、印刷技術の限界に近いので両社ともデフォルメをしています。
KATOが1本省略で帯間のグレー印刷なし、TOMIXは2本省略する代わりに帯間のグレーを再現といった塩梅です。
私の感想ですが、赤帯の本数が少なくとも帯間のグレーの再現したTOMIX製の方が見た目が良い感じします。
先頭車クモハ227形での比較。
上がTOMIX、下がKATOです。
側面の銀色はTOMIXが輝きが控えめの白っぽいもので、前頭部との質感の違いがはっきり出ています。KATOが全体的に光沢感の強い銀色です。
比較するだけでもメーカー毎の個性が出ますね。どっちが良いかは人それぞれだと思います
比較は以上です
◎毎度お馴染み紹介◎
クモハ227-41
糸崎・福山方先頭車です
モハ226-41
パンタグラフのない中間電動車です。模型ではコチラが動力車
クモハ227-36、モハ226-36、クモハ226-36は省略
クモハ227-80(2両セット)
2両編成の糸崎・福山方先頭車です。動力車はコチラ
クモハ226-80(2両セット)
2両編成のあき亀山・岩国方先頭車です
車両紹介は以上です。
◎まとめ◎
今回、2両セットを入手したので227系がめでたく8両編成になりました。正直227系でKATOとTOMIXが競作になるとは予想外でした。アーバンネットワークの225系100番台を製品化していれば、227系もさほど難しいのは事実ですが。
しかし、特急車両とのすれ違いが楽しめる北陸の521系と違い、特急列車のない広島地区はKATOが出すような題材とは思えなかったもので、いい意味で予想を裏切られたというのか、「KATOは寝て待て」という言葉通りですね
以上です。
TOMIX 227系0番台の記事→コチラ
記事修正記録
・2020年9月20日投稿
・2020年10月18日 2両セットを反映
広島地区の普通列車向け電車が2大メーカーから競作になるとは意外ですが、最近は地方都市の車両に目を向けているようなので今後は和歌山地区の1000番台なども考えられてるかも知れないですね。
それにしても、改めて比較するとKATOのカッチリとした造形はやはり魅力的ですね…223系に関しては、塗装・印象把握共にTOMIXの圧勝でしたがそれ以外の西日本近郊型は選ぶのにかなり迷ってしまいます。
そうですね。227系が競作になるのは本当に意外でした。
最近のTOMIXはKATOのお株を奪うような製品、例えば223系や153系、185系などを発売しているので、対抗心が出たのかもしれませんね。
西日本の近郊形電車はKATO、TOMIX、マイクロエースが中途半端に製品化しているのでどれを買うか迷いますね。