Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

昭和50年(1975年)初夏の中央東線の時刻表を眺める

2018-08-19 17:42:30 | JR線関係

こんばんは

一度はスタバで「ふらぺちーの」なるものを頼んでみたいと思うKボーイです

でも、あのカロリー表を見てしまうと…

さてさて、今日のお話は

手元に『交通公社の時刻表』1975年6月号があるので
その頃の中央東線の状況を考察する、です

何故、突然そのような事をするのか?

きっかけは、コイツ

2017年1月に買ってから一年半以上の放置のKATO 165系急行「アルプス」です

ちょうど、新製品の購入予定もなく模型の整備をしようかなと思いましたが、
その前にまた余計なことを思いついた
私はあの頃の急行「アルプス」を知らない。

「あの頃」とは、急行「アルプス」が昭和50年3月改正で全列車電車化されてから、翌年11月のビッフェ車の営業が休止になるまでの時期

KATOの急行「アルプス」はその頃をイメージした製品となっています

今は良い時代で、当時の急行「アルプス」の写真を探すのは、そう難しい事ではありません

ところが、当時はどのようなスジで走っていたのか、こうした情報はネットではあまり見られず、これは当時の時刻表で調べるしかありません

そして、実際に調べると色々とわかることがあります

今日は、その備忘録といった感じで話を進めてまいります

一応、「引用」と称して、誌面も載せました

あまり、良い事ではないので皆様、版元には内緒ですよ


引用:下りその1



引用:下りその2


引用:下りその3


引用:下りその4


引用:上りその1


引用:上りその2


引用:上りその3


引用:上りその4


引用:編成表

当時(昭和50年5月)の中央本線(中央東線)の状況を述べます。

L特急「あずさ」→急行「アルプス」→その他、の順にしめします


◎L特急「あずさ」
季節臨時列車を含むと10往復運転。
下り「あずさ10号」と上り「あずさ1号」は甲府発着

使用車両は、
●長野運転所181系10両編成と
●幕張電車区183系0番台9両編成
それぞれ半分ずつ充当

181系電車はこの年の12月には「あずさ」の運用から撤退し、長野に投入された189系に置き換わっています

□181系使用列車
〇下り
●6001M 1号 新宿 640→松本1021(季節臨時)
●5M 3号 新宿 900→松本1245
●3M 2号 新宿 800→松本1146(白馬延長あり・白馬着1251)
●11M 6号 新宿1400→松本1739
●13M 7号 新宿1500→松本1839
●15M 8号 新宿1800→松本2144

〇上り
● 4M 3号 松本1000→新宿1330
●6M 4号 松本1100→新宿1433
●8M 5号 松本1340→新宿1712
●16M 9号 松本1815→新宿2145
●6018M 10号 松本1922→新宿2252(季節臨時)

□183系使用列車
〇下り
●3M 2号 新宿 800→松本1146(白馬延長あり・白馬着1251)
●7M 4号 新宿1000→松本1346
●9M 5号 新宿1300→松本1646
●17M 9号 新宿1900→松本2246
●21M 10号 新宿2000→甲府2154

〇上り
●22M 1号 甲府 735→新宿 926
●2M 2号 松本 800→新宿1130
●10M 6号 松本1440→新宿1820
●12M 7号 松本1540→新宿1920(白馬延長あり・白馬発1423)
●14M 8号 松本1715→新宿2052

新宿19時発の下り「あずさ9号」は、この当時の松本行の最終列車です

この後の列車でその日のうちに到着できるのは小淵沢までです。

19時と言えば、夏至の時期ならまだ明るい時間帯ですから、ちょっと勿体ない感じがします

平成30年8月現在の最終列車は、21時発の「あずさ35号」。2時間も滞在可能時間が伸びていますから、こうして見ると便利になったものです

なお、「あずさ」が10往復体制になったのは昭和48年(1973年)10月改正のことで、
この改正の際に、
●臨時1往復を含め3往復増発
●自由席連結とL特急指定
●183系の正式投入
が実施されました

◎急行「アルプス」
季節臨時列車を含めて8往復
内、下り3本(6413M・415M・417M)と
上り1本(418M)は夜行列車になります

〇下り列車
1401M「アルプス1号」新宿650→松本1055
・辰野まで4401M「こまがね1号」天竜峡行を併結
・信濃森上延長あり(6401M 信濃森上1227着)
・信濃森上延長時はビュフェは松本まで営業

1403M「アルプス2号」新宿1030→松本1437
・辰野まで4403M「こまがね2号」飯田行を併結

407M「アルプス3号」新宿1316→南小谷1916
・松本まで12両、松本で4両切り離し
・ビュフェは松本まで営業

409M「アルプス4号」新宿1600→信濃大町2128
・大月まで4439M「かわぐち6号」河口湖行併結
・松本から普通列車2429M(グリーン車は自由席)
・ビュフェは非営業

1411M「アルプス5号」新宿1700→松本2114
・辰野まで4411M「こまがね3号」天竜峡行を併結
(飯田から普通列車4421M)


6413M「アルプス6号」新宿2230→信濃森上530
・季節臨時列車
・松本まで12両、松本で4両切り離し
・ビュフェは非営業

415M「アルプス7号」新宿2320→信濃森上600
・全区間8両、ビュフェは非営業

417M「アルプス8号」新宿2345→南小谷727
・松本から普通列車2427M
・松本まで12両、松本で8両切り離し
・ビュフェは非営業、グリーン車は松本まで

〇上り列車
402M「アルプス1号」松本555→新宿954
・大月で河口湖発4432M「かわぐち1号」を併結
・ビュフェは非営業

1404M「アルプス2号」松本716→新宿1143
・辰野で天竜峡発4404M「こまがね1号」を併結

406M「アルプス3号」南小谷956→新宿1536
・松本まで8両、松本から12両編成
・ビュフェは松本から営業

408M「アルプス4号」南小谷1215→新宿1811
・信濃大町まで2428M普通列車
・松本まで4両、松本から12両
・グリーン車とビュフェ車は松本から連結

1412M「アルプス5号」松本1600→新宿2017
・辰野で天竜峡発4412M「こまがね2号」を併結
・信濃森上延長あり(6412M 信濃森上1429発)
・信濃森上延長の場合ビュフェは松本から営業

6414M「アルプス6号」南小谷1509→新宿2136
・季節臨時列車
(ただし、南小谷―信濃大町間は定期普通列車246M)
・松本まで4両、松本から12両
・グリーン車とビュフェ車は松本から連結

1416M「アルプス7号」松本1840→新宿2234
・辰野で飯田発4416M「こまがね3号」を併結
・ビュフェは非営業

418M「アルプス8号」南小谷2200→新宿500
・全区間8両、ビュフェは非営業

急行アルプスは特記事項がない限りグリーン車指定席とビュフェ車を連結し、新宿寄り1・2号車の普通車は指定席になります

このほか、季節臨時列車として新宿―岡谷間の急行「たてしな」が1往復設定され、列車番号は6405Mと6410Mで
愛称名こそ異なりますが、急行「アルプス」と列車番号が通しで振られています


昭和50年3月改正で、定期列車と季節臨時列車の急行「アルプス」は全て電車化され、165系電車としては確かに全盛期です

ところが、よく時刻表見ると既にL特急「あずさ」の方が定期列車の本数が多く既に急行は特急の補完列車の意味合いが強くなっています

その他、臨時列車や急行「かいじ」、急行「天竜」が見受けられます

また普通列車にも触れると新宿発着の普通列車が当然のように設定されています

また甲府近郊の東山梨駅と別田駅(現・春日居町駅)は塩山~甲府・韮崎間の区間運転列車のみ停車しています
これはホームの有効長の関係だったそうです。車両も身延線と共通、つまり旧型国電だったそうです


昔の時刻表見ると色々と面白いよね

 

関連記事
KATO 165系 飯田線急行「こまがね」の購入時の記事→コチラ
同じく急行「アルプス」の購入時の記事→コチラ



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