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毎度お馴染みKボーイでございます
今日もまた過去の入線記事のリニューアル版になります
お題は大阪環状線や大和路線を走る白い電車です。
ということで、
KATO 221系リニューアル車 〈大和路快速〉のお話です
2018年11月に発売された、KATO 221系リニューアル車の第1弾になります。
KATOは実車が登場して間もないころに221系を発売していましたが、リニューアル車は〈大和路快速〉仕様が初の製品化となります。設計を一から見直しているため従来製品と互換性のない、完全な別製品となります
◎製品概要
今回のプロトタイプは吹田総合車両所所属221系の内、体質改善工事を受けた4両編成・ユニット車となります。
基本セットは発泡スチロールトレイに紙箱のベストセレクションタイプ、増結セットは8両対応ブック形車両ケースのパッケージです
〇主な仕様
●モハ221のSIVは更新後の姿を再現
●先頭車転落防止幌は別パーツで再現
●フック無しのボディマウント式密連形カプラー採用
●先頭車前面カプラー用電連パーツ付属
●前面表示は「Q 大和路快速 奈良」取り付け済み
〇基本セットの製品内容
製品名:品番10-1491 「221系リニューアル車〈大和路快速〉 基本セット(4両)」
車種構成:
●クハ221-26(ライト点灯)
●サハ221-26
●モハ221-26(動力車)
●クモハ221-26(ライト点灯)
付属品:
●転落防止幌×2
●電連×2
●消灯スイッチ用ドライバー
●優先座席表示シール
●行先表示シール
●前面表示(「O 大和路快速 大阪環状線」「D みやこ路快速 京都」)
●前面表示(無地)
〇増結セットの製品内容
製品名:品番10-1492「221系リニューアル車〈大和路快速〉 増結セット(4両)」
車種構成:
●クハ221-27(ライト点灯)
●サハ221-27
●モハ221-27(トレーラー車)
●クモハ221-27(ライト点灯)
付属品:
●転落防止幌×2
●電連×2
●消灯スイッチ用ドライバー
●優先座席表示シール
●行先表示シール
●前面表示(「O 大和路快速 大阪環状線」「Q 区間快速 加茂」)
●前面表示(無地)
●セット名表示シール
〇実車の話
実車について少し語ると、221系はJR西日本のイメージアップを担う車両として、平成元年(1989年)に登場した近郊形電車です。平成4年までに474両が製造され主にJR京都線・神戸線、大和路線などで、新快速・快速を中心に活躍してきました。新製から25年が経過した平成25年(2013年)からは、安全性の向上やならびにサービスアップを目的に体質改善工事(リニューアル)を実施しています。
2021年現在、225系投入に伴いJR京都線・神戸線系統では数が減っていますが、大和路線系統で活躍する奈良支所所属車はこれからも第一線で活躍を続けます。
(実車・NA413編成)
なお今回のプロトタイプ編成の体質改善工事施工日は、
交通新聞社『JR電車編成表』2021年冬号によると
NA413編成:2015年8月11日
NA414編成:2015年9月9月
となっています
この両編成が体質改善工事を受けた時点では、先頭車への転落防止幌取付は始まっておらず、
NA413編成:2017年9月9日
NA414編成:2015年8月5月
それぞれ転落防止幌が設置されました。
(実車NA413編成・転落防止幌取り付け前)
◎模型の細かい所
さっそく模型を色々と見ていきます。
まずは、大事なお顔から。
体質改善車の特徴であるHID化された前照灯や内側のフォグランプ、従来よりも小型化された尾灯、縮小された運転台側窓ならびに強化された前面スカートなどが再現されています
ライトは明るく点灯しますが、種別幕と言った前面表示は暗いです
体質改善前の旧製品とも並べてみましょう。
転落防止幌の取付と相まって、かなり印象が変わりましたね。
221系の色は解釈が難しいのか旧製品でも生産の度に色味がコロコロ変わっていましたが、特に不評だった青帯はかなり実車のイメージに近くなったのではないでしょうか?
側面についても、体質改善車の特徴であるドア上に追加された雨樋が再現されています。
くつずりの黄色やドアスイッチの印刷は見事ですね。
行先表示部は黒色が印刷されています
モハ221のSIV(画像赤色で囲った箇所)は更新後の仕様です。
模型が発売された2018年11月時点では、実車のSIVは更新されておらず、エラーだったそうです
そのほか、
クモハ221の妻面です。
カプラーはフック無になってスッキリしています
細かい所は以上です。
◎付属品の話
さて、付属品についてもう少しお話します。
メインとなるのは電連と転落防止幌ではないでしょうか?
今では他形式にも波及している先頭用電連パーツですが、初出はこの製品です
電連はカプラーの根元に取り付けます。
なお初出だったゆえか、メーカーとしても慎重姿勢だったようで、
説明書には連結運転時は電連パーツを取り付けないで、という記述がありました
結局問題なし、という判断だったのか後発製品ではこうした記述は見られず、221系リニューアル車の第2弾であるJR京都線・神戸線仕様でも特に注意書きは見当たりません
まあ、直営店で平然と電連を取り付けた状態で連結していたからね…
そして先頭車用の転落防止幌は、
コチラです。
より実感的なタイプと、連結運転に対応した余裕のあるタイプの2種類です
説明書の記述は若干曖昧で、連結運転時はなるべく余裕のある方を使ってくれと読み取れますが、見た所KATOユニトラック標準のR315曲線線路は、実感的な方をつけた状態でも支障なく通過できるようです
実車の転落防止幌の内側は黒に近いグレーですが、模型ではボディと同じ白色です。
そのまま取り付けると、
裏の白色が目立ちます
そこで、
裏側の色差しすると、より実感的になります
残りは行先表示シールです
最近のKATO製品の場合、シールの内容が充実している場合はそれだけ気合が入っている製品となります。言いかえると、気合がない場合、実車に多彩な種別・行先があったとしても、そもそもシールが付属しません
その点において、この221系リニューアル車に関しては
かなり気合が入っています
種別幕は
●大和路線:「Q 普通」・「Q 区間快速」・「Q 快速」・「Q 大和路快速」
●大阪環状線:「O 普通」・「O 区間快速」・「O 大和路快速」
●和歌山線:「T 区間快速」
●奈良線:「D 普通」・「D 区間快速」・「D 快速」・「D みやこ路快速」
が収録されています
行先表示は側面が白色LEDタイプで、
「大阪環状線」・「京橋」・
「JR難波」・「天王寺」・「王寺」・
「奈良」・「加茂」・「高田」・
「五条」・「京都」・「城陽」
が収録されています
大和路線・大阪環状線・奈良線の基本運用は網羅されているでしょう
(増結セット分は省略)
車両紹介は以上です
◎まとめ
また例によって、過去記事をリニューアルをしてみました。
模型が発売された当時は4+4の大和路快速は少数派でしたので、基本4両だけ買って奈良線仕様にしていました。ところが、2020年3月改正で大阪環状線直通が8両編成に統一され、4+4の運用が増えたので、増結4両セットを買い足して大和路快速に仕立て直しています
とは言え、個人的は転落防止幌のない整った貫通8連とかが欲しいのですが、2019年発売のJR京都線・神戸線仕様が売れ残っている以上は期待薄ですね
以上です
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大和路快速のおともに
KATO 323系 大阪環状線(旧製品)→コチラ
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ホビーセンターカトー 225系5100番台→コチラ
同じく223系2500番台→コチラ(記事リニューアル工事中)
2018年11月28日:投稿
2021年5月21日:大幅修正