Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

6/17(月) GⅠ宝塚記念の展望

2024-06-17 | 分析
 昨日のマーメイドSはアリスヴェリテの逃げ切りが決まり、鞍上の永島騎手にとっては初の重賞制覇となりました。クラシック路線には乗れませんでしたが、2歳時にリバティアイランドやファントムシーフら同世代の実力馬と競り合ってきたこの馬にとって、いくら何でも斤量50㌔は軽すぎたかも知れません。馬券の方は、この馬の④人気は人気を被りすぎていると嫌忌して、消しにしてしまったので、ハナから的外れでした。ちょっと強引な予想だったと反省しています。あとで検証すれば、調教まとめの平均値がだいたい正しい評価だったと思いました。ファンの皆さんの総体的な慧眼に頭を下げます。
 
 さて、いよいよ上半期のグランプリ、宝塚記念が近づいてきました。京都競馬場で宝塚記念をするのは、2006年、ディープインパクトが勝った雨中のレース以来です(このレース、当てた記憶があるので、何かやる気が出て来ました 笑)。過去10年はすべて阪神開催だけに、鵜呑みに出来ないところはありますが、一応3着以内馬の傾向をデータで追いながら、今年の「戴冠馬」を探してみます。
 
 
1)前走(ステップ) ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇天皇賞・春   9ブローザホーン⑤2着 ディープボンド⑥3着)
 〇大阪杯     5頭ベラジオオペラ②1着 ローシャムパーク③2着
                ルージュエヴァイユ⑪3着 プラダリア④6着
                ソールオリエンス⑤7着) 
 〇ドバイシーマC 4頭ジャスティンパレス4着
 〇ヴィクトリアM 4頭(*該当なし)
 〇鳴尾記念    3頭ヤマニンサンパ⑥4着 カラテ⑧6着
 〇目黒記念    2頭シュトルーヴェ①1着 ヒートオンビート⑥7着
 
 ちなみに、間隔で言えば、中7週①が最多で、中11週②が次位です。①は天皇賞・春、②は大阪杯ドバイシーマC(と、今回で言えばドバイターフドウデュース)が該当します。
 
2)性齢 ※頭数は延べ数
 〇4歳  9頭  〇5歳 16頭   〇6歳 4頭   〇7歳 1頭
/〇牝馬 11頭  〇騸馬 2頭    
 
 ほぼ4・5歳馬の争いで、年長馬はやや蚊帳の外といった感じです(7歳の1頭は外国馬でした)。強調すべきは牝馬が好走するレースで、昨年も⑩人気のスルーセブンシーズがイクイノックスと競り合っての2着でした。5歳牝馬のルージュエヴァイユにはよいデータですが、はたしてどうなるでしょうか。
 
3)血統
 母系のノーザンダンサーの好走が目立ちます。ここ4年の3着以内馬12頭のうち、母父ノーザンダンサー系の馬が10頭(83%)を占めています。京都2200の血統傾向を加味すれば、これに父系のサンデー系が重なれば「信頼度大」でしょう。このパターンに当てはまる血脈の馬は以下のとおりです。
※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
 ・ジャスティンパレスディープインパクト/母父Royal Anthem(Nureyev)
 ・ソールオリエンス:キタサンブラック(ブラックタイド)/母父Motivator(Sadler's Wells)
 ・ディープボンドキズナ(ディープインパクト)/母父キングヘイロー(Lyphard)
 ・プラダリアディープインパクト/母父クロフネ(Vice Regent)
 ・ルージュエヴァイユ:ジャスタウェイ(ハーツクライ)/母父Frankel(Sadler's Wells)
 
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ①伏兵台頭に注意:勝ち馬は人気馬でも人気薄が連に絡む
 ②牝馬が大活躍:人気に関係なく注意必要
 ③3着以内馬の23/30頭は前走GⅠ出走
 ④GⅠ・GⅡの勝利歴が必要
 ⑤優勝馬は芝2200・2500の重賞を勝っている4・5歳馬が有力
 
 条件③~⑤に合致するのは、ジャスティンパレスディープボンドドウデュースプラダリアローシャムパークの5頭です。
 
5)宮田式バイオリズム
 ・ジャスティンパレス  5・2・2・5
 ・ドウデュース     6・1・1・5
 ・ヒートオンビート   5・8・5・11
 ・ブローザホーン    6・3・4・7
 
6)結 論  
 ドウデュースジャスティンパレスの対決と見るのだ妥当だと思います。当日の人気順は暮れの有馬記念を勝っているドウデュースの方が上と思われます。私は武豊と馬券の相性がよろしくないので、ルメール騎乗のジャスティンパレスを主軸に据えようと思います。相手は、牝馬が活躍する傾向からルージュエヴァイユは外せませんし、京都の適性を考えると、ブローザホーンがおもしろいと思います。プラダリアも京都の方が得意な馬だと思いますが、舞台がGⅠに替わると走りがイマイチになってしまう点がどうでしょう。穴はヤマニンサンパの大駆けでしょうか。ということで、今のところ、
 
 ジャスティンパレス 〇ブローザホーン ▲ドウデュース △プラダリア…… でまとめておきます
 
 明日は大雨ということなので、ちょっと警戒しています。関東もいよいよ(ようやく)梅雨入りでしょうか。本日もお読みいただきありがとうございました。だいぶ蒸し暑くなってきましたが、今週もがんばっていきましょう。

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