女性の乳房、性的部位を強調して描いた、『宇崎ちゃん』『のうりん』ポスターなど…
女性たちから、
・「不快である」
・「女性の身体を、アンバランスで奇妙な描き方をしているアニメ絵が流行っているのを見ると、日本の男性達の感覚が、まともではなくなってきていると感じる」
といった声が出ている。
当然、「どれほど女性達が不快な思いをしているのか、それを男性たちにわかってもらうためにも、男性をセクシャルに描いた絵や、男性器を強調したイラストもポスターにして公共空間に貼ってほしい」という声が上がっている。
そりゃ上がって当然だ。
わたしもそう思うのだから。
それに対する、『女性差別主義者の男性達』の反論が、以下のバカみたいな内容だった。
・「男と女では脳の作りが違う。女は、男性の身体や性的部位には興味を持たない。だから男性をセクシャルに描いた絵には需要がない。」
・「女の乳房の対比物は、男性器ではない。」
はい?
男性の身体をセクシャルに描いても需要がない!というのであれば、何十年も昔からあるボーイズラブ本はどうなるんだ?(笑)
ボーイズラブ漫画を見れるサイトに行けばわかるが、男性の身体、表情、性的部位、すべてセクシャルに描かれている。しかも、需要がある。
結局、そういう屁理屈を男性たちが書いて反論している、ということは、
・「異性を性的モノ化し、女を見くだすのは、男だけの特権にしたい!」(←要するに、男尊女卑。)
・「性的に描かれた男を公共空間に出すのは、気分が悪いから止めてほしい。異性を性的搾取ができるのは男だけの特権にしたい。」
という本音が暴露されただけだと思う。
実際、少し男性がエッチくさい表情で描かれている漫画が出版されただけでも、男達が大騒ぎして抗議している現象は私はネットで見ている。
それは、『めしぬま』という漫画。
この漫画は、「本屋に並べることすら止めろ!」としつこく抗議されている。しつこく抗議しているのは、男たちだろう。
『めしぬま』だけではないのだが、ツイッターで、BL好き女性の不満を見ていると、BLやBL好き女性への男達からの陰湿攻撃は、半端ではないらしい。私もネット掲示板で、ボーイズラブの悪口をネチネチと書いている男性の書き込みを見たことがある。
要するに、男性キャラが性的に受け身に描かれていること自体が、脳が男尊女卑にできている男達にとっては我慢ならないもの、ということ。
結局、女性キャラの身体を性的に描いたポスターというのは、男尊女卑減少のうちの1つということ。
男性達は「萌えキャラやアニメキャラポスターは女性差別ではない!」と言っているが、そうではなく、男性たちが優越感を味わうためにあるんだろう。それは、コンビニのポルノ本コーナーや、職場のヌードポスターもそう。
萌えポルノ擁護派や、「環境型セクハラはセクハラではない!表現の自由だ!」と主張しているのは、保守派だけではなく、左派やリベラル層の中にも目立つ。萌えポルノと慰安婦像の区別がつかないアホ左翼もいる。
左派やリベラルでさえも、環境型セクハラを「セクハラでも女性差別でもない!」と言ってる層がいる、というのは、うちの国、かなり絶望的ということ。
こんな人達が、『打倒!アベ政権!』『私達は弱者の味方です!アベ政権は差別政党です!』とか言ってるわけで…
そもそも左派は労働問題に鋭くあるべきで、そのうちの1つが『環境型セクハラ問題』なのだが…その環境型セクハラ問題を、「セクハラではない!女性差別でもない!」と言ってしまう日本の左派やリベラル。
日本は終わったなー
私は死刑廃止派なのだが、死刑廃止派の男達のアカウントをフォローしたら、SNSに巨乳グラビア写真や、女性の性的部位を笑い話のように書いている文章が普通に流れてきて、がっかりした。
そんな死刑廃止派が、いくら、「人権は大切です!死刑をなくそう!」と訴えていても、廃止派が平気で女性差別をしているのだから、まったく説得力が無い。というか、そういうレベルだから死刑は廃止できないんだろうし、自民党政権を打倒するのもできてないんだろう、と思う。
性的少数者や女性たちから見ても、左派がまったく魅力がないのだから。
「自民党は、性的少数者差別をします!」と、日本共産党支持男性がツイしていたが、その男のアカウントにも、シスヘテロ男向けのエッチくさい写真(女の写真)がたまに流れてくることがあり、あたかも「俺等シスヘテロ男は偉いんです!こうやって堂々と性的指向を表に出せるのは、このオレ!シスヘテロ男だけ!」と、どっぷりとシスヘテロ男性の権威をふりかざしまくって、楽しそうだったなあ…(笑)(女性やゲイはそういうことはしない。)
その日本共産党支持の男が「自民党は性的少数者差別をします!」と言っていても、そのシスヘテロ男は、性的少数者差別というのはどういうものか?性的少数者はどういう肩身の狭い思いをして生きているのか?という、差別問題の本質を、まったくわかってない、ということなんだろうと思った。
要するに、自民党を叩ければそれで良い、「アベ政治ゆるさない!」と言えれば、それでいいと思ってるだけの、中身が空っぽな野党支持派なんだろう。
左派でも頭のおかしいことを主張しているのがいる。
“エロ=表現の自由です!『エロ』が規制されず、公に氾濫すれば、それが民主主義で反権力になる!”とかいう主張。
…だったら、何十年もコンビニに表紙剥き出しのポルノ本が設置されていた日本は、とっくの昔に自民党政権が下野してないと、おかしいということになる。
シスヘテロ男向けポルノ本の公での設置販売が及ぼしたのは『日本のジェンダーギャップ110位』でしかなかったんですが。
まあ、野党支持派の集会に行っても、「日本のジェンダーギャップ順位が低いのは、単に女性たちの努力不足」と平気で言ってるのがいるくらいなので、野党も自民党(与党)も、本質は変わらないのかもしれない。政権交代をしてもしなくても、LGBTSや女性が差別され続けるのは変わらないのかもしれない。
※ここで、リベラル左派のことをネガに書きましたが…フェミニズムやジェンダー問題をきちんと理解しているまともな左派については、除外します。
【以下、参考資料】
>伝えたい内容と関係がないのに、女性を人目を引くために使用したり、女性の性的あるいは外見的な側面を強調して表現することは、女性の尊厳を傷つけ、性を商品化することにつながります。