トランプ旋風をどう見るか
242号 ブログ原稿 3/22
侘助 アメリカ大統領選挙ではトランプ氏が共和党では独走している感があるね。
呑助 党員集会に反トランプの人が紛れ込み、殴り合いが起きたようですね。
侘助 ワシントンポストが反トランプの社説を掲げたようだよ。
呑助 共和党としてもあまりに過激な人種差別は困るということなんじゃないですかね。
侘助 アメリカでは手の小さな人は下半身のものが小さいという諺があるらしい。共和党の対立候補からトランプ候補は手が小さいと揶揄されるとトランプ候補は私の下半身のものは大きいと言い返したそうだよ。
呑助 トランプさんは下品な人でもあるんですかね。
侘助 そうなんじゃないかな。しかし思い切った差別発言は日本の在特会を思わせるなぁー。
呑助 トランプさんがアメリカ大統領になるとアメリカの品位が落ちるでしようね。
侘助 共和党主流を支持する人々が反トランプ運動をしかけているんじゃないのかな。
呑助 共和党主流派とはどのような人々なんですか。
侘助 金融関係の巨大企業経営者たちなんじゃないかな。グローバル企業の株主たちや新自由主義経済を推し進めようとしている人たちなんじゃないかなと思っているんだけどね。
呑助 新自由主義とはどのような考えなんですかね。
侘助、企業の自由な競争を放任することが経済を活性化させるという主張のようだよ。。
呑助 自由な競争を放任すると強者にはいいけれども弱者には厳しいですね。
侘助 弱者を切り捨てていくことが経済を活性化させるということらしい。
呑助 だから福祉を削っていくことが経済を活性化するということですか。
侘助 福祉の充実をはかると財政が逼迫してくる。だから小さな政府、福祉を切り捨てる。これが経済を成長させるという主張かな。
呑助 日本もアメリカも一緒ですか。
侘助 資本主義国はどこでも同じようだよ。先進資本主義国の財政が逼迫する理由はグローバルな巨大企業が税金を支払わないということも理由の一つのようだよ。
呑助 グローバルな巨大企業は税金を払わないんですか。
侘助 タックスヘイブンと言ってね。カリブ海にあるケイマン諸島では法人税が無いに等しい。だからこれらの諸島に本社を移し、そこに企業の収益を集中するようにするとアメリカ合衆国に税金を納めなくとも済む。岩波新書の『タックスヘイブン』を読むと全世界の富の四分の一は税金逃れをしていると書いてあったよ。これじゃ、先進資本主義国の財政が逼迫するのも当然だよ。
呑助 合法的な脱税ですね。
侘助 中国なんかでは厳しくタックスヘイブンを取り締まっているようだがね。不正蓄財し、外国に逃げた者は捕まえ、厳しく罰しているね。
呑助 アメリカの貧しい人々の怒りをトランプさんはメキシコ人やイスラム系の人々に向けているんですかね。
侘助 それで人気があるんじゃないかと思うけどね。
呑助 でもトランプさんじゃ不安だというのがアメリカの共和党支持者の多数派だということなんですかね。
侘助 これからネガティブキャンペーンが始まるようだ。これに莫大なお金をかけて、トランプ追い落としがはじまるかも知れないらしい。
呑助 そのお金は誰が出すんですか。
侘助 トランプを追い落とす勝手連がアメリカにはあるらしい。それをスーパーパックというらしいんだ。日本のメディアではほとんど報道されることはないようだが、このアメリカ版勝手連が中心になって反トランプ運動が始まりだしているという話を本山美彦京都大学名誉教授の方が話していた。どんな結末になるのか、アメリカ大統領選挙は目が離せない状況のようだよ。