醸楽庵(じょうらくあん)だより 

主に芭蕉の俳句、紀行文の鑑賞、お酒、蔵元の話、政治、社会問題、短編小説、文学批評など

醸楽庵だより  222号   聖海(白井一道)

2016-02-29 13:01:04 | 随筆・小説

  お酒の話 「浦霞・禅」を楽しむ

侘助 宮城県の酒というと何かな。
呑助 「浦霞」、「一ノ蔵」といったところでしようか。
侘助 歴史学者の和歌森太郎に『酒が語る日本史』という著書があるんだ。もう五十年も前の本だから知っている人もいなければ、読んだ人も今ではほとんどいないと思うけれども、この本の中で和歌森太郎は名酒の誉れ高い「浦霞」に喉を唸らせたと述べている。『日本外史』を書いた江戸時代後期の儒学者、頼山陽は「剣菱」を愛したが私は「浦霞」を好むと書いている。
呑助 へぇー、「剣菱」や「浦霞」という銘柄の酒はそんなに昔から名酒の誉れが高かったんですか。
侘助 そうらしい。特に戦後、「浦霞」の名を日本全国に轟かした「浦霞」の名酒は「浦霞・禅」という銘柄の酒だったようだ。
呑助 あの酒は、そんな名酒だったんですか。
侘助 売り出されたのは昭和四十八年というから一九七三年のことだった。四十年以上前のことだよ。一九七〇年に万博が大阪で開かれんだ。この万博見学の団体旅行が一挙に増えたんだ。九月に万博が終了すると団体旅行が一気に減少する。何とか団体旅行ブームを続けようと当時の国鉄と電通がチームを作って始めたのが「ディスカバージャパン」というコピーだった。その中で脚光を浴びた酒が何と言っても「越乃寒梅」だったが、その中の一つとしてまぁーまぁーの人気を得た酒が「浦霞・禅」だったんだ。
呑助 あぁー、それで「浦霞・禅」は他の酒と比べて高いんですね。
侘助 「越乃寒梅」と競い合った名酒の一つだったんだからね。
呑助 新潟の酒だけかと思ってましたけど、日本全国に名酒が発見されてたんですね。
侘助 そうなんだ。福岡の「繁桝」とか、高知の「酔鯨」、石川の「菊姫」いろいろあるんだ。
呑助 地酒ブームがあったんですね。
侘助 七〇年代の後半から八〇年代がそうだったかな。その後、焼酎ブームが20年間ぐらい続いたかな。「百年の孤独」とか「森伊蔵」なんていう焼酎が脚光を浴びたかな。
呑助 私らは焼酎世代かもしれませんね。
侘助 今日は「浦霞・禅」を飲んでみようよ。
呑助 いいですね。
侘助 「浦霞」は宮城県・塩竈の酒だからね。塩竈といえば、芭蕉も参った陸奥一の宮・塩竈明神への御神酒を醸した酒蔵が佐浦酒造だった。この佐浦酒造が名杜氏、平野佐五郎を生んだ。平野佐五郎氏は南部杜氏会の会長をした人なんだ。佐五郎杜氏が現在の「浦霞」の酒を造った。「浦霞」の醪の中から「きょうかい12号酵母」が発見されている。国の醸造試験場の先生方からも高く評価された蔵にしたのが佐五郎杜氏だった。この佐五郎杜氏の甥っ子の平野重一が佐五郎杜氏の後を継ぎ、浦佐酒造の杜氏になり、社長・佐浦茂雄が望む酒質の酒を造った。その酒が「浦霞・禅」だったようだ。
呑助 どうして酒の銘柄に「禅」と名付けたんですかね。
侘助 松島・瑞巌寺の酒好きな僧侶がフランスのパリに禅の普及に行く時に持って行ってもらった酒が「浦霞・禅」だった。

醸楽庵だより  221号   聖海(白井一道)

2016-02-29 12:56:41 | 随筆・小説

  tppは日本の富をアメリカは奪う(5)

呑助 tppは自由貿易、自由競争を加盟国間では自由に放任することを認め合う協定ですよね。これは強者に都合がよく、弱者に厳しいものになることが解っていながら、加盟する発展途上国があるんでしようかね。
侘助 そこだよね。特にヴェトナムなど、なぜtppに加盟しようとしているのか、疑問に思うよね。
呑助 そうですね。被害を受ける可能性があるにもかかわらずにね。
侘助 そうなんだ。南アメリカのチリ共和国に1970年、社会主義政権、アジェンデ政権が選挙の結果、成立したんだ。このアジェンデ政権は議会制のもとで社会主義社会を実現することを目指した世界で初めての政府だった。その動向は「チリの実験」として世界史的な出来事だった。だが、成立後三年足らずの1973年9月11日、チリ軍部クーデターによって倒された。このクーデターを、カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインは『ショック・ドクトリン』という著書で糾弾している。このクーデターを行ったのはシカゴ大学経済学部で学んだ人々が中心にいたようなんだ。新自由主義経済を学んだ人々だよ。経済のグローバル化によってチリの経済は発展すると考えた人々だった。
呑助 経済がグローバル化するとその国の経済が良くなるんですか。
侘助 確かに一部の人々はよくなるみたいだよ。国民全体として見れば、貧困化するよ。古代ローマ帝国はグローバル化した帝国だった。ローマは繁栄を極めたが、周辺の国々は窮乏化した。グローバル化とはローマ化だと思うな。グローバル化明白に自然な営みじゃないの。文明化は自然な道理だと説明するんだ。西部開拓は神から与えられた明白な使命だ。マニフェスト・デスティニーと白人たちは唱えて、アメリカ原住民を滅亡させた。西部開拓に協力したアメリカ・インディアンたちのような存在がアメリカの大学で学んだ発展途上国の学生たちだ。この学生たちが母国に帰り、グローバル化を推進する。きっとヴェトナムにもアメリカの大学で学び、魂を引き抜かれた者たちがいるんじゃないかな。
呑助 tppを推進する日本の政治家や官僚たちも日本人としての魂を失った人々なんですかね。
侘助 その通りだよ。インドネシア建国の父といわれるスカルノ大統領を倒した9.30事件の裏にはアメリカの大学で学んだ経験を持つ理由学生の存在があったことが分かっているという話を京都大学名誉教授の本山美彦氏氏から聞いた。日本の高級官僚といわれる人々はハーバート大学とか、エール大学とかに国費で留学している人がいるからね。それらの人々は全然国民の生活のことなんか考えていないようだ。だからtppを推進する。彼らには日本国民のことを考えるナショナリズムはないんじゃないかな。
呑助 そりゃ困りますね。
侘助 アメリカ国民の中にもtppは嫌だという人々がいる。日本にもヴェトナムにも、チリ、ニュージーランド、その他のtpp加盟国の中にもいる。
呑助 tppは嫌だという各国の人々は協力しなくちゃいけませんね。
侘助 もうすでに市民団体同士で協力し合っているようだよ。情報を交換し合ったりしてね。
呑助 そのようなことをマスコミが報道しないから我々は知らないんですね。
侘助 ナオミ・クラインは言っている。メディアが報道しなければ、その事実は存在しないものとなってしまうとね。
呑助 言論の自由とは、反対意見が堂々と言えることなんでしよう。
侘助 そうだよね。そうでないと、新聞やテレビは政府の広報機関になってしまうからね。北朝鮮や中国のメディアは政府の広報機関のようだけれどね。日本のメディアは北朝鮮や中国のメディアを批判できないなぁー。
呑助 そうですね。

醸楽庵だより  220号   聖海(白井一道)

2016-02-28 15:16:17 | 随筆・小説

  tppは日本の富をアメリカが奪う その(4)

呑助 私は痛風もちなんですよ。水を飲むと良いから目標は毎日2リットル飲もうかと思っているんですよ。
侘助 ノミちゃんと俺とは「風の友」なんだ。
呑助 先日、かかりつけの医者に薬はジェネリックにして下さいとお願いしたんですよ。
侘助 その方が安いものね。
呑助 そうですよ。医者が言うにはジェネリックを私は使用していない。ジェネリックの薬用に安心できないからね、と言われてしまい、今までと同じ薬を貰ってきたんですけどね。
侘助 そりゃ、残念だったね。少しでも薬代が安くなりゃ、ノミちゃんの小遣いが得られたのにね。
呑助 tppが発行したら、どうなるんですかね。
侘助 現在おおよそ新薬の特許期間が二〇年から二五年ぐらいらしい。その特許期間が過ぎるとジェネリック薬を製造販売してもいいようだがね、tppでは、新薬の特許期間を延長したいというのが、アメリカの巨大製薬会社の意向のようなんだ。だからなかなか効き目が良くて安いジェネリック薬は出て見ないようになるみたいだよ。
呑助 そりゃ困りますね。
侘助 特に発展途上国ではエイズの薬に対する需要が多いようなんだ。そういう国では一刻も早く安くて効き目の良い薬がほしいようなんだけれども、難しい状況が生まれてくる可能性が高そうだ。
呑助 不治の病だと言われたエイズにも良い薬が出ているそうですからね。
侘助 医療に金儲けを導入するとこういうことになるんですよ。
呑助 公共の分野で金儲けはいけませんね。医療は無料というのが理想の社会ですね。
侘助 教育も無料というのがいいね。
呑助 将来を心配して保険というのも、いやですね。
侘助 保険をかけなくとも心配のない将来というのがいいよね。
呑助 そうですね。
侘助 金を儲けることは良いことだという考えは通用しない社会になってきているように思うんだけれどね。
呑助 金を儲けることは良いことだと言われた時代があったんですか。
侘助 「時は金なり」という諺があるだろう。これは時間を金で売ったり、買ったりする社会のことを表現しているんだ。現代の社会は時給八〇〇円でコンビニで働く学生がいる。この学生は自分の労働力量を時間で売っている。コンビニ経営者は学生の労働力を時間で買っている。労働力商品は時間で売り買いされている。だから時間は厳格に守られなければならない。そうでなければ、得する人、損する人が出てきてしまう。このような社会は成り立たない。だから時間を守れと、いうのが資本主義社会の道徳なんだ。
呑助 確かに、農民はそれほど時間に厳格じゃないですね。雨が降れば、家でできる作業をする。それも明るい間なんていうのがありますね、
侘助 「時は金なり」という言葉が言われ始めた頃、金儲けはよいことだったんだ。安くて良いものを作るために厳しい競争をする。企業活動を自由に放任すると自由な競争が人々の生活を豊かにしていくというわけだよ。経済活動の自由放任と自由競争が人々の生活を向上させる。だから金儲けの自由放任と自由競争の企業活動はよいことだったんだ。
呑助 そうですね。
侘助 しかし、農業や林業、漁業などの場合、難しい問題があるんだ。農業や林業は公共性が強い業種だ。森を守ることは空気をきれいにする働きあるじゃない。また水を造ってもいるでしよう。綺麗な空気や水がなければ人間は生きていけない。農業は健康な人間の身体を作っているでしよう。漁業は豊かな森が無ければ成り立たないようだよ。森から流れ出る川によって魚の餌になるプランクトンが育まれている。大事な公共事業だよ。

醸楽庵だより   219号   聖海(白井一道)

2016-02-27 12:30:45 | 随筆・小説

  tppは日本の富をアメリカが奪う(3)

219号 ブログ原稿
 TPPは日本の富をアメリカに売り渡す。(3)
侘助 冬、教室が寒い。ストーブは朝の中、ガスの供給があるが、午前十時ぐらいになる止まってしまう。一人の女の子が先生に文句を言ったら、先生が言い返した。このガス代を君たちは支払っているの。君たちは県立高校生だから、無料でストーブにあたることができる。私立高校に行くと冬、ストーブ代が徴収されるんだよ。
呑助 県立高校生には特権みたいなものがあるんですね。
侘助 特権じゃないよ。当たり前のことだと思うよ。だって親が税金を支払っているんだもの。
呑助 しかし、親の支払う前金以上の恩恵があるんじゃないてすかね。
侘助 そうかもしれない。それが財政による所得の再分配機能なのかもしれないな。
呑助 財政による所得の再分配、いいことですね。貧乏人の子供が大学に進めるようになったのは財政による所得の再分配によってだったんですね。
侘助 そうなんだ。特に医者になった人たちの場合は特にそうなんじゃないかな。医者一人に課けられる国費は膨大な額だと思うよ。
呑助 国立大の場合はそうでしようね。私立大学の医学部の場合は学費がもの凄く高いからね。
侘助 そうなんだ。学校の成績の良い生徒には国費がたくさん課けられる。だから医者は自分だけの金儲けのような医療行為をするのはどうかと思うんだ。金持ちの中国人目当ての人間ドックを売りにだす病院というのは、どうなのかな。これは金儲けの医療だよね。金を儲けてたくさん税金を支払ってくれるのならいいけれどね。しかし医者の支払う所得税というのは寺への課税と同じようにゼロに近いようだよ。
呑助 坊主まるもうけというけれど、医者も同じようなものですか。
侘助 私立学校も所得税を支払うどころか、私学助成金を地方公共団体から受けているからね。
呑助 医療や教育などの公共性の高いものは税金で賄う。これはいいんだけれども、ここに金儲けがいれられるような状況が生まれてきているんですね。
侘助 そうなんだ。その結果、最近の国公立大学の授業料がべらぼうに高くなってきているようだよ。アメリカのハーバード大学の年間授業料は800万円もするらしいからね。
呑助 そんなに高いんですか。日本の大学もそれを目指しているんですかね。
侘助 小さな政府論というのは財政による所得の再分配を少なくしようという政策だと思うね。
呑助 それじゃ、ますます貧乏人の子供たちは医者はおろか、大学にも進学できない状況が生まれてきますね。
侘助 そうなんだ。政府は国民にはまだ余裕があるから、まだまだ国民に負担をかけても大丈夫じゃないかと思っている節があるんだ。
呑助 でも困るなぁー。そんなに余裕なんて私どもにはありませんよ。
侘助 そうでしよ。癌になったときのことを考えてガン保険にはいりましよう。子供を大学に進学させるために学資保険にはいりましよう。そのようなアメリカの保険会社が日本に入ってきてほしいというのがtppだと思う。
呑助 今の健康保険を補うようなガン保険のようなものはいいんじゃないかと思いますがね。
侘助 蟻の一穴でね。医療や教育を金儲けの手段とする株式会社の病院とか、株式会社の大学とかができてくると医療も教育も歪んでくるんじゃないかな。
呑助 目的が金儲けになりますからね。
侘助 そうだよ。日本酒造りだってね。金儲けの酒造りでは美味しいお酒はできないみたいだからね。
呑助 ほんとうですか。
侘助 そうらしいよ。お酒造りに命をかけるぐらいじゃなくちゃ、美味しいお酒はできない。お金儲けの酒造りじゃ、どうしても手を抜くようになるみたいだよ。

醸楽庵だより   218号   聖海(白井一道)

2016-02-26 13:14:34 | 随筆・小説

  tppは日本の富をアメリカが奪う(2)

 218号 ブログ原稿
 TPPは日本の富をアメリカに売り渡す。(2)
侘助 国の財政を支えるのが税金だよね。この税金にはお金儲けになじまない業種を行う役割と同時に国民の所得を再分配する役割もあるんだ。
呑助 国民みんなが働いて共同の社会を作っているのだから、たくさんお金を儲けた人は税金をたくさん出すということなの。
侘助 昔、大蔵省主税局の役人が話していた。女性の人気作家と対談した時、税金が高すぎると文句を言われた。だから言い返した。あなたほど税金の恩恵を受けている人はいない。まだまだあなたの税金は安すぎるとね。
呑助 どうしてなんですか。
侘助 だって、そうでしよう。その女性作家の小説が売れるということは文字を読める国民がいるからこそなんじゃないかと。文字が読める国民をつくっているのは教育でしよう。国民教育の恩恵を受けているのがあなた、人気作家なんじゃないですか。税金の恩恵を受けている人気作家が少しばかり高い税金を払ったって当然のことでしようと、主税局の役人は言っていた。
呑助 なるほどね。言われてみると国民は皆、助け合って生きているという事ですか。
侘助 そうなんじゃないかな。けれどもね、1980代頃から、小さな政府ということを言うようになったんだ。
呑助 小さな政府とは何なんです。
侘助 近代国家が誕生した頃、国は経済活動に口出ししない方がいいということなんだ。夜警国家とも言うんだけれどね、社会の治安維持と国防さえ担ってくれればいいよと、いう主張なんだ。経済活動は自由に放任してもらいたいということかな。
呑助 経済活動を自由に行った方が確かに活性化するように思いますね。
侘助 資本主義社会が発展してくると、国の仕事が少しづつ増え始めたんだ。例えば教育期間も最初は小学校だけだったのが中学校になり、高校への進学率上昇し、大学への進学者が増大している。医療も増大している。更に老人の介護や年金などの福祉が増えている。
呑助 もともと税金とはそのようなものを充実するためのものなんでしよう。
侘助 そうなんだ。だけれども、例えば市営住宅とか、県営住宅というものがあるでしよう。一方には民間アパートとか、賃貸マンションのようなものがあるでしよう。住いというものは税金が保障するものなのか、どうか、難しい問題でしよう。曖昧だからこそ、公営住宅と民間賃貸住宅が共存している。
呑助 公営か、民営か、いろんな業種に広がっているように思うな。道路だって有料道路がありますからね。
侘助 そうなんだ。教育だって、私立学校が大きな社会的役割を果たしているからね。
呑助 税金がカバーする範囲を小さくしていこうというのが小さな政府ですか。
侘助 そうなんだ。健康保険も税金でカバーする範囲を狭くして、私費で治療する範囲を拡大してもいいじゃないかというのがtppの主張だ。
呑助 でも困るなぁー。健康保険で診てもらえる病気が少なくなると言うのは困りますよ。
侘助 そうでしよ。だから民間の健康保険に加入しましょうという訳なんだ。
呑助 私の友だちが前立腺癌になったんですよ。たまたまアメリカのガン保険に入っていたから、助かったって言っていましたよ。
侘助 アメリカの保険会社が自由自在に日本の保険業界に入ってきてもいいよと、いうのがtppのようだ。
呑助 小さな政府論の延長上にtppがあるんですね。
侘助 アメリカ企業の自由放任を認めるのがtppなんじゃないかな。
呑助 自由というのは強者にはいいですね。
侘助 規制緩和というのは自由放任を認めるということだよね。これは強者に都合がよく、弱者は食いつぶされる。
 

醸楽庵だより  217号   聖海(白井一道)

2016-02-25 17:18:00 | 随筆・小説

  tppは日本の富をアメリカが奪う(1)      投稿日時  2016年2月25日

侘助 最近またメディアで報道されるようになったtppに日本は参加を表明し、いよいよ条約に調印する段階になったね。
呑助 tppとは何ですか。
侘助 環太平洋戦略的経済連携協定を意味する英語の頭文字をとった協定をtppというものだ。
呑助 民主党政権から自公政権に代った総選挙では確か自民党はtpp反対を公約したじゃなかったですかね。
侘助 その通りだよ。
呑助 自公政権は公約に反する政策をしているんですかね。
侘助 自民党とは口で言う事とすることは違う政党なんじゃないかな。
呑助 国民を舐めているんですかね。
侘助 国民はすぐ忘れると思っているんじゃないかな。
呑助 国民の方でも政党というのは口だけ良いことを言ってと、諦めているんじゃないですかね。
侘助 国民を諦めさせているから投票率も低いんじゃないのかな。
呑助 いくら投票しても国民の生活を良くしてくれる保証がないから、投票が無意味のように感じているんじゃないのかな。
侘助 国民は諦めさせることが肝心だと考えているんじゃないかな。
呑助 諦めさせれば確かに自分たちが思うようなことができるからね。
侘助 でも諦めきれない国民がいることも事実なんだ。具体的にいうとtppに加わることによって被害を受ける人々が確実にいるからね。
呑助 どんな人々が被害を受けるんですかね。
侘助 農業に携わる人々や畜産農家の人々だと言われてきたが、最も大きな問題は医療の問題のようだよ。
呑助 へぇー、医療分野ですか。
侘助 大きく二つあるみたいなんだ。一つは薬が高くなるということ。もう一つは健康保険が無くなるということのようだ。
呑助 どうして健康保険がなくなるんですか。
侘助 アメリカは世界で最も医療の水準が高い国のようなんだ。
呑助 世界で一番豊かな国ですよね。
侘助 だからね、アメリカの高度な世界一の治療を受けたいと思う人々がいる。それらの人々に対して高度な治療を受けられるようにした方がいいでょと言うわけだよ。
呑助 そりゃそうですよ。誰だってそう思いますよ。
侘助 そうでしよ。その高度な医療を受けるには治療費が高い。こんな高い医療を保険で実施したら、健康保険財政がパンクしちゃう。だから混合診療ならいいんじゃないかという話がでてくるんだ。
呑助 混合診療とは何なんですか。
侘助 全て健康保険を利用しないで医療を受けられる人は自費で高度な医療が受けられるようにするということなんだ。
呑助 あー、お金ですか。金持ちは高度な医療が受けられるということですか。それが混合診療ですか。
侘助 もう日本では始まっているんだ。お金持ちの中国人にセールスしている。日本の病院に来て、高度な医療を受けませんかと、セールスしている。
呑助 医療も商売ですか。
侘助 そうなんだよ。医療が算術になってきているんだ。
侘助 そうなんだよ。もともと医療や教育というものはお金儲けにはなじまない業種とされてきたものなんだ。
呑助 そうですよね。体の具合を金儲けにされたんじゃかなわないね。
侘助 昔、国税庁高官の納税者教育の必要性を聞いたことがあるんだ。その時、資本主義社会は金儲けを良いこととしているが、どうしても金儲けに向かない業種がある。社会が存続していくためには絶対に必要な業種だ。その業種を賄うのが税というものだと説明していた。その代表的なものが医療と教育だと言っていた。税金を支払う代わりに医療と教育は無料にする。これが豊かな社会をつくるとね。
呑助 いいですね。税金を払いたくなってきましたよ。
侘助 そうでしょ。
                                                2016年2月25日

醸楽庵だより  216号   聖海(白井一道)

2016-02-23 14:57:01 | 随筆・小説
 
  衆議院補欠選挙北海道5区に野党統一候補池田真紀氏が立候補

侘助 衆議院北海道五区の補欠選挙で野党統一候補が実現したようだね。
呑助 へぇー、そうなんですか。民主党と共産党とが手を組むなんて思いもよらなかったですね。
侘助 共産党が立候補者を下ろす決定をしたそうだ。思い切ったことをしたね。
呑助 下ろされた共産党の立候補者はがっくりきたでしようね。
侘助 そう思うでしよう。それがどうもそうではなさそうなんだ。
呑助 どうしてなんです。北海道五区の共産党から選ばれた立候補者は胸を張って自民党の町村衆議院議員が亡くなってから選挙運動をしてきたんでしよう。それが突然上からの決定として立候補者を下ろされてしまったんでしよう。悔しくなるのが当たり前だと思いますがね。
侘助 普通だったら、そうだよね。それがその立候補者が一生懸命に歯を食いしばって頑張ったら、野党統一ができたと共産党の立候補者自身が喜んでいるような志位委員長の口ぶりだった。
呑助 そうなんですか。組織の体質が自民党と共産党では違っているんでしようね。
侘助 中央の幹部の気持ちと地方の組織の人々の気持ちが一体化しているのかもしれないな。
呑助 共産党は革命政党だ。そんな政党とは一緒にはなれないと発言していた民主党の人の話を聞いたことがありますよ。
侘助 福山哲郎参議院議員は京都市長選挙で共産党とは徹底的に戦うと発言して自公推薦の市長候補を応援していたものね。
呑助 そんな民主党がよく衆議院北海道五区補欠選挙で統一候補をたてたものですね。
侘助 民主党にとっては特に問題が無かったみたいなんだ。野党統一候補になった池田真紀氏は民主党北海道道民生活局長という肩書を持つ人だからね。民主党にとっては共産党や社民党、維新の党、生活の党が応援してくれるというのだから涙がでるぐらい嬉しい話じゃないかと思うよ。
呑助 共産党にとっては何かメリットがあるんですか。
侘助 志位氏の話によると野党党首会談で次のようなことを確認したようだ。
①安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標とする。
②安倍政権の打倒を目指す。

③国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込む。
④国会における対応や国政選挙などあらゆる場面でできる限りの協力を行う。この確認に基づいて池田氏を野党統一候補にすることを承認したようだ。
呑助 五野党党首会談の結果だったんですか。
侘助 市民連合もまた五野党と一緒に「安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回」を文書で池田氏と調印し、池田氏は無所属で立候補するという約束を交わしたみたいだ。
呑助 当選したら安保法案に賛成なんてことは許さないということですか。
侘助 戦争法案の廃止を実現するために野党が心を一つにした結果が池田氏の野党統一候補実現になったみたいだ。
呑助 「野党は共闘」という市民のスローガンが実現したんですね。
侘助 戦争法案が去年の九月十九日に強行成立したから五ヵ月目の二月十九日に五野党党首会談が実現した。だいぶ時間がかかったがやっと実現した感じかな。
呑助 どうしてこんなに時間がかかってしまったんですかね。
侘助 慶応義塾大学名誉教授の小林節氏が言っていた。主党の幹部たちが血迷って決断ができないと怒っていた。
呑助 共産党は民主党を責めるような発言はしなかったみたいですね。
侘助 そう、共産党も大人になったのかな。戦争法廃止を本気になって廃止したい。それが日本国民の民意だと。この民意に押され、この民意に応える決断をしたんだろうな。
呑助 そうですよ。
侘助 チャップリンも渥美氏も下積みの人々への優しさがあるのかなぁー。
呑助 そうなんですよ。
侘助 「団扇にて軽く袖打つ仲となり」こんな句が渥美氏にあるね。
呑助 綺麗な女優さんと仲良くなったことがあるんでしようね。
侘助 マドンナ役は美貌の女優さんにとってできればやりたい役だったろうからね。
呑助 そうですよ。マドンナ役に抜擢されるためには、自ら売り込んだ女優さんもいたでしようからね。
侘助 渥美氏は案外、女性には、きれいな俳優さんだったんじゃないかな。
呑助 だらしない俳優の方が多い中で禁欲的な方だったみたいですよ。
侘助 渥美氏にとって心を許した女優さんは少なかったのかもしれないな。だからこんな句を詠んだのかもしれないね。
呑助 きっとそうですよ。
侘助 「うつり香の浴衣まるめてそのままに」。こんな句もあるよ。
呑助 白粉の匂いですかね。香水の香りでしようかね。
侘助 まぁー、両方だろうね。商売女だろう。
呑助 芸者さんかも、しれませんね。
侘助 一晩、添え寝をしたんだろうね。芸者さんたちの中には手をあげて添え寝を申し出た人もいたんじゃないかな。だからくじ引きで当てた芸者さんが添え寝したんじゃないかな。



醸楽庵だより  215号   聖海(白井一道)

2016-02-22 13:06:37 | 随筆・小説

  渥美清の俳句を読む

215号 ブログ原稿
 渥見清の俳句を読む
侘助 風天の寅さんが俳句を詠む人だったてぇこと知っていた。
呑助 もちろん知っていますよ。「お遍路が一列に行く虹の中」、知る人ぞ知る名句なんだそうですよ。
侘助 歳時記にも掲載されているそうだね。
呑助 そうらしいです。「お遍路が」の句でしょ。
侘助 なんか人の一生が表現されているような句だね。
呑助 苦しみの果て、虹の国に行くということでしょうかね。
侘助 晩年になってからの句のようだから、自分の人生をたとえているのかもしれないなぁー。
呑助 なにしろ、晩年は日本を代表する映画スターだったんですからね。
侘助 彼は最後待まで映画スターだったね。
呑助 日本映画最後の映画スターなのかもしれませんね。
侘助 映画は産業として日本では成り立っていないようだからね。
呑助 娯楽映画の最後の輝きが「男はつらいよ」だったのかもしれませんね。
侘助 日々ひたむきに毎日生きる庶民の生活の詩になっていたのかもしれないなぁー。
呑助 寅さんは詩人だったんですよ。
侘助 「そば食らう歯のない婆(ひと)や夜の駅」。この風天の句を読んだとき、ひたむきに生きる庶民の姿が詠まれているなぁーと身に沁みましたよ。
呑助 電気の点いていない家に帰る老婆ですかね。
侘助 渥美氏は庶民の生活をしっかり観察していたんですね。
呑助 老いてなお働かなければ生きていけない人に対する優しさのようなものを感じますね。
侘助 「赤とんぼじっとしたまま明日どうする」。秋も深まって来たよ。明日の仕事がない。どうしよう。今年は冬を越すことができるのかな。そんな経験を渥美氏は経験したんじゃないのかな。
呑助 そうかもしれませんよ。芸能界に生きる人たちはものすごい格差の中にいるようだから。ほとんどの人が暇なんじゃないですかね。
侘助 忙しい人は少数で大多数の人たちは仕事がなくて、四苦八苦しているみたいだからね。
呑助 そのようですよ。チャップリンの「ライムライト」は現在も繰り返されているんじゃないですかね。
侘助 「ライムライト」は名画だな。仕事を無くし、死にたくなったバレリーナに優しい言葉をかける喜劇俳優の発言には名言があるね。
呑助 「幸せはあるよ。ここに」ですか。
侘助 そう、自分の頭を指さし、諭す場面かな。
呑助 そうですよ。
侘助 チャップリンも渥美氏も下積みの人々への優しさがあるのかなぁー。
呑助 そうなんですよ。
侘助 「団扇にて軽く袖打つ仲となり」こんな句が渥美氏にあるね。
呑助 綺麗な女優さんと仲良くなったことがあるんでしようね。
侘助 マドンナ役は美貌の女優さんにとってできればやりたい役だったろうからね。
呑助 そうですよ。マドンナ役に抜擢されるためには、自ら売り込んだ女優さんもいたでしようからね。
侘助 渥美氏は案外、女性には、きれいな俳優さんだったんじゃないかな。
呑助 だらしない俳優の方が多い中で禁欲的な方だったみたいですよ。
侘助 渥美氏にとって心を許した女優さんは少なかったのかもしれないな。だからこんな句を詠んだのかもしれないね。
呑助 きっとそうですよ。
侘助 「うつり香の浴衣まるめてそのままに」。こんな句もあるよ。
呑助 白粉の匂いですかね。香水の香りでしようかね。
侘助 まぁー、両方だろうね。商売女だろう。
呑助 芸者さんかも、しれませんね。
侘助 一晩、添え寝をしたんだろうね。芸者さんたちの中には手をあげて添え寝を申し出た人もいたんじゃないかな。だからくじ引きで当てた芸者さんが添え寝したんじゃないかな。

醸楽庵だより  214号   聖海(白井一道)

2016-02-21 15:40:45 | 随筆・小説

 憲法13条 憲法学の第一人者樋口陽一氏の話を聞く
 
侘助 現日本国憲法の中で一番大切な条項は第十三条だと樋口氏は述べていた。
呑助 憲法十三条というのは何が書かれている条項なんですか。
侘助 「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」。国は国民を個人として尊重しなければならないと命令している。
呑助 国に国民は個人として尊重してもらいたいと思いますね。
侘助 この条項を自民党の憲法改正草案では「全て国民は人として尊重される」というように変えられている。「人」の文字がゴシック体で書いてある。
呑助 「個人」と「人」では何も変わっていないように思いますがね。
侘助 そう思うでしょ。しかし大違いだと樋口氏は述べている。
呑助 「個人」と「人」では何が違うんですか。
侘助 「個人」は江戸時代にはいなかった。江戸時代には「人」はいても「個人」はいなかったと話していた。
呑助 ワビちゃん、何を言っているの。全然わからないよ。
侘助 日本の近代は明治維新から始まっているのはノミちゃん、知っているよね。
呑助 バカにしないで下さいよ。わしはこう見えても歴史に関しては興味があるほうですからね。
侘助 日本の近代小説の大きな特徴と言うと私小説でしょう。
呑助 今度は文学の話ですか。
侘助 小説の神様と言われた小説家、志賀直哉の私小説は「個人」が誕生する生みの苦しみを表現したと言えると思うんだ。
呑助 明治時代の純文学というのは「個人」誕生の物語なんですか。
侘助 明治時代の文学の中心テーマは「個人」の誕生、それは「家制度」との闘いだったんじゃないかと思う。
呑助 「家制度」というのは何なんですか。
侘助 日本の家の間取りには家族のプライベートな部屋というのは無かったんだ。戸主というか、家長たる主人にのみプライバシーというものがあった。嫁も子供も父に従属する使用人のような存在だった。
呑助 そういう社会の在り方が家の間取りまで影響していたということですか。
侘助 そうだと思う。父の権力から独立した家族の者が「個人」になった結果、家族のプライベートな部屋も作られるようになったんじゃないかと思う。
呑助 家の間取りまで社会の在り方に影響されているんですか。
侘助 意識されているわけじゃないけれどね。影響されているんだと思う。
呑助 家族とは個人の集まりですか。
侘助 個人、個人が互いに尊重し合う新しい家族の在り方が求められている時代が今なのじゃないかと思う。
呑助 明治時代は「人」が「個人」に生まれ変わる時代だったんですね。
侘助 そうなんだ。江戸時代には公家や武士は人間、人であったが、個人ではなかった。農民以下の人々は人でもなかった。武士は農民を殺しても犯罪にはならなかった。
呑助 恐ろしい社会だったんですね。
侘助 人は個人として互いに尊重しあうようになって初めて人間になったんじゃないかと思う。個人というのは国の成員ではないと東大法学部の石川健治氏は述べている。個人というのは自己完結した存在だと「立憲デモクラシーの会」の講演会で述べていた。不可侵の存在である個人を単なる「人」に貶めているのが自民党の憲法改正草案のようだ。明治以来の人々の苦闘によって勝ち取られた「個人の尊厳」を奪ってしまおうというのが自民党の改憲草庵を作った人々の考えのようだが成功はしないだろう。

醸楽庵だより  213号   聖海(白井一道)

2016-02-20 12:53:09 | 随筆・小説
  
 自民党参議院議員丸山和也氏の発言。「アメリカ五一番目の州に日本はなればいい」。

侘助 「米国は奴隷が大統領になるダイナミックな国だから、日本は51番目の州になればいい。日本がアメリカの51番目の州になれば集団的自衛権も安保条約も全く問題がない。例えば、日本がですよ、アメリカの第51番目の州になるということについてですね、例えばですよ、憲法上どのような問題があるのかないのか。例えばですね、そうするとですね、例えば集団的自衛権、安保条約って、これ全く問題ならないですね。拉致問題もおそらく起こらなかった。『日本州』の出身がアメリカの大統領になる可能性が出てくるということなんですよ。ということは、世界の中心で行動できる日本という・・・まぁ日本とはそのとき言わないんですけど、これは有り得るということなんですね、バカみたいな話すると思われるかもしれませんが」
  参議院の憲法審査会で自民党参議院議員丸山和也氏は発言した。
呑助 本当ですか。
侘助 「奴隷が大統領になる」とオバマアメリカ大統領を丸山議員は侮辱したとメディアが報道している問題だよ。
呑助 オバマ大統領は先祖さまは奴隷だったんですか。
侘助 そうではないと言われている。オバマ大統領はケニヤ人留学生とアメリカ人女性のとの間にハワイで生まれたと言われているようだ。
呑助 丸山議員はオバマ大統領の出自を知らなかったんですかね。
侘助 テレビ番組「行列のできる法律相談所」で人気を得た丸山議員ではあるが、不用意な発言をしてしまった。
呑助 参議院の憲法審査会という国民生活に大きな影響を与える会議で不用意なを発言をしたというのもテレビでの気楽な発言が身についてしまったんですかね。
侘助 どうなのかな。国会議員としての自覚が無かったんじゃないのかな。
呑助 そんなもんですかね。
侘助 そんなもんなんじゃないの。でなかったらこのような不用意な発言をするはずがないと思うよ。
呑助 国会議員をテレビタレントと同じような存在だと思っているんですかね。
侘助 国会議員は国民生活のまずは安心・安全を確保し、安定した生活を保証する仕事をしているのに対し、テレビタレントは国民に慰安や楽しみを提供する仕事をしているのだから、大きな役割の違いがあるよね。
呑助 そうですよね。話の面白味を提供したつもりになっているのだとしたら困りますね。
侘助 テレビタレントとして発言したつもりになっているのかな。「行列のできる法律相談所」で発言したにしても、クレームのつく発言のようにも思うね。
呑助 テレビ放送は公共性が高いメディアですからね。
侘助 そうだよね。特に私が不思議に思ったのは日本人としての自覚がないということかな。
呑助 そうですよね。「美しい国・日本」を主張しているのが自民党ですよね。
侘助 そうそう、「美しい国・日本」だよね。この美しい国・日本を無くしてしまって構わない。アメリカの一部になった方がいいと丸山氏は言っている。
呑助 保守的な人は民族主義者だという印象がありましたが、そうじゃないんですね。
侘助 自民党は保守主義者じゃないのかもしれない。
呑助 じゃ、何なんですか。
侘助 日本をアメリカに売りとばす人々の集まりが自民党なのかもしれませんよ。丸山議員は日本をアメリカの51番目の州にして日本州からアメリカ大統領を選出できるようにしたいと発言しているのですから。
呑助 グローバル化とはこうしたことを言うんですかね。
侘助 グローバル化とはアメリカの周辺国をアメリカの属州にすることだよ。