今日の一句 啓蟄や葉音きらきら風の中 聖海
侘助 今日は一週間ぶりの晴天だね。いよいよ花見到来ですよ。
呑助 今年も仲間といつもの所で花見をしようと思っているんですけれどね。
侘助 このあたりじゃ、三月中に開花するみたいだね。
呑助 早く行かないとダメですか。
侘助 私たちも計画していますよ。参議院選挙への参加も兼ねて、お酒を楽しみたいなぁー。
呑助 安倍総理は憲法改正を掲げて参院選を戦うようですね。
侘助 安倍政権は放送を制する者が選挙を制すると考えているような動きがあるみたいだ。
呑助 へぇー、そうなんですか。
侘助 砂川浩慶立教大学准教授が話していた。放送に介入した回数が一番多い政権が安倍政権のようだよ。
呑助 どんなことをしたんですかね。
侘助 最近の事件では、2月8日の衆院予算委員会で高市早苗総務大臣は、放送局が「政治的に公平であること」と定めた放送法4条1項2号違反を繰り返した場合、電波法76条1項に基づき電波停止を命じる可能性に言及しているんだ。
呑助 政治的に公平な報道を放送局がするのは当然なことなんじゃないですかね。
侘助、公平な報道と真実の報道と一致しているなら問題はなさそうなんだけれども、一致しない場合、問題があるように思うんだ。
呑助 どんな場合があるんですかね。
侘助 このところ、自民党国会議員に不祥事が多発しているよね。例えば、甘利元大臣の汚職疑惑があったでしょ。
呑助 ありましたね。
侘助 その後、宮崎謙介議員がタレントさんと不倫して辞職したね。
呑助 宮崎さんは良い思いをしたなぁーと、発言した同僚議員がいたという話を聞きましたよ。
侘助 そんな議員さんがいたの。
呑助 本人は否定しているらしいけどね。
侘助、その他にもいるでしょ。週刊文春2月18日号に載った「ベストファーザー賞」を受賞した自民党大阪府連会長の中山泰秀議員がいる。中山議員は、週刊文春(2015年11月5日号)で、東京の高級クラブ「H」に在籍する美人ホステス)を高級ホテル「グランドハイアット東京」にお持ち帰りしているところをツーショット写真とともに報じられている。さらに、フライデー(2015年12月21日号)では、その高級クラブ「H」に政治資金で通っていた事実を指摘されている。
呑助 宮崎議員も週刊文春で報じられたんでしたね。
侘助 その他にも沖縄北方担当大臣である島尻安伊子氏は記者会見の席上、北方歯舞群島の「歯舞(はぼまい)」という漢字が読めなかった。実に情けない話があった。これらの事実を不偏不党、公平な報道というわけにはいかないでしよう。
呑助 確かに事実の報道には、不偏不党、公平な報道というのはないでしようね。
侘助 問題は政策上の問題をどのように報道するかという事だと思う。例えば、憲法改正問題だ。自民党は憲法改正をしようとしている。この問題について、公平に不偏不党の立場に立って報道したら、報道したことにはならない。
呑助 どうしてですか。
侘助 自民党が現憲法を改正したいと主張している真意を伝えることが報道だよ。だから自民党の憲法改正草案を読み、このような憲法改正には反対だと主張する政党があれば、その真意を伝えることが報道だと思っているんだけどね。
呑助 そうですね。
侘助 報道の自由を妨げる政党や団体がある時、行政府は不偏不党、公平な立場に立って表現の自由や報道の自由を守る義務がある。高市氏の発言は政府の立場にある者が言ってはならない発言かな。