老人の戯言

当年85歳になります。戦前戦後の経験語り部も居なくなります。貴重な経験を構成に残して今後の日本の発展を期待したい。

戦前の日本

2014-10-18 19:46:20 | 日記
太平洋戦争勃発2年前の日本の実情を示す資料を入手したので、ご参考までに語り部として紹介します。
1.政府は新東亜建設の大業を成し遂げるこくみんから金地金、金の製品、金の貨幣の買い上げを国民に要望した。金を集めて対外決済力の充実を図り必要物資の輸入を促進しこの大方針の遂行に供えるためである。
 買い上げ値段は1gにつき3円85銭である。この額も国際で支払われたようだ。国がこくみんからお金を調達せねばならない状態で勝はずはなかったのは勿論、30年満期の国際だとすると、国民は大損したはずである。
何故ならこの頃の帝国大学卒業の初任給が月に80円の時代であり、30年後の初任給はおそらく5万円位であったからだ。国破れてさんがあり、紙くずのように消えてしまった。
 鉄類を大砲を作るために集めたのは多くの人が知っているが金も買い上げたのである。
2.国民精神総動員について。
国民を洗脳するための具体的な指示である。
 日本精神の昂揚のため、神宮や宮城の遥拝を始め敬神崇祖の念の涵養、一家和合(現在は1.4人の小家族)、隣保相助(現在は東京砂漠)
勤倹力行として早起き早寝、貯蓄の励行,節酒節煙、廃物利用、運動娯楽の鈍化や衣食住改善として余分な衣類は作るな、食事改善として白米を食べずに
雑穀を混ぜろ等々。
儀礼改善として婚儀の費用は年収の30%程度にとどめること。社交改善として中元歳暮の自粛、交際上の無駄を省き心の交わりを深めましょう。
 など細かく規定されているのである。
一部の国民を除き洗脳されて太平洋戦争は聖戦であり、神風を信じて日本は鬼畜米英を破り大東亜共栄圏の盟主となると信じていたのである。
 国破れてさんがあり、多くの亜州諸国は戦後独立を果たしたが、日本を侵略国とか性奴隷の国とか依然として恨んでいる国もある。
今後は若い世代の人が解決して欲しいものだ。JUNTARO

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