老人の戯言

当年85歳になります。戦前戦後の経験語り部も居なくなります。貴重な経験を構成に残して今後の日本の発展を期待したい。

老人ホーム体験記

2017-09-23 10:14:29 | 日記
 老人ホームに入居して、7か月を経過した。私の入居目的は家内に先立たれ3.5年、88歳にもなると身の周りの食事、掃除、洗濯などが億劫になり、また子供たちに迷惑を掛けたくないこと、寂しさに耐えられないことが動機である。
 選択の基準は自宅から近く、留守家の風通しなどに便利で、散歩を兼ねる、新しいほうが平均年齢が比較的に若く話相手が得られる事等であった。
幸いに今年の1月にオープンした「介護付き老人ホーム)が見つかり、介護士が24時間常駐し、病院や医院とも連携し、月に1度の定期検診や風邪等にかかった場合や病気の具合によっては救急車なども手配してくれるとのことであった。
 近所の方々からは境遇が良いので滅多に帰宅しないとか、羨望の目でみられたり、子供たちにもハウスに居る時は安心と決め込まれている。
はたしてそうであったか記載してみる。
①現在定員40名は満杯であるが、残念ながら同じレベルで会話を交せる方は殆ど居られない。元大学学部長の方大会社におられた方々などもおられるが
殆ど脳梗塞,難聴などで会話にならない。商店街の会長、中小企業の成功者で俄か成金の方々多く独りよがりか自分が何でも特別待遇でないと落ち着かない方が多い。
 私のように大企業で育った、色々な管理手法、語学等の経験は全くこの世界では通用しないのである。過去の自分を捨てて80歳後半から用意された
新しい趣味を始めねばならない。
 近い将来入居を考えている方は、70歳からは従来の延長でない新しい能力や趣味を開発して、人生100歳時代に備えて貰いたい。
脳の病気は人生を一変させるので、罹るまえに充分罹らないように心掛けていただきたい。
②ホームでは栄養士が栄養のバランスを個人ごとに面倒見てくれるので、全員の顔色は艶々して居る。ただし高齢者用の食事は極端に柔かくしているので、歯の強い人には弱くする欠点がある。また栄養が良くて狭いことによる、運動不足等もあり、私の場合は血液検査の結果明らかに糖尿病に近づいたり、館内がバリアフリーのため階段の上下が厳しくなるなどの筋肉が弱くなる現象が現れている。
ケアハウスも慈善事業ではなくビュジネスでああるから、入鋏時の一時金の説明時に損益分岐点は48か月との説明があったが、ハウスは4年以内に半数は入れ替わってほしいのかもしれない。
③その他台風18号は幸い東京をそれたが、直撃したとすれば、非常用電源のメンテの心配、夜間のスタッフは3人なので、どうして救出できるのか全く不安である。またナースコールを押しても煩雑時には30分以上かかることもあるし、管理者とのコミュニケーションも全くないし、問題点を指摘すれば切りがないない。
政府は費用増加の関係で自宅介護を進めているが老々介護は非常に難しいことは経験積みである。自分の将来のことを身近に考えて対処していただきたい。JUNTARO