ザ・サウンド オブ わんわん The sound of wan wan

ベルジアンシェパードグローネンダールのズースです。

塩の歴史の町、世界遺産のハルシュタットへ

2015年09月09日 | 旅行など
ハルシュタットは、ザルツカンマーグート地方の奥にそびえるダッハシュタイン山のふもとにある小さな町です。
Hallはケルト語で「塩」、Stattはドイツ語で「場所」を意味します。

町に迫る山の上に、7000年ほど昔の古代ローマ以前にまで遡る岩塩坑があります。
この塩坑から古代の墓地遺跡が発見されたそうです。
ハルシュタットは塩の交易により繁栄し、初期鉄器時代(紀元前800年~400年)はハルシュタット時代と呼ばれます。
中世には岩塩は「白い黄金」と呼ばれるほど価値があり、ハプスブルグ家はハルシュタットを直轄地として、手厚く保護しました。
この世界最古の岩塩鉱が観光客に公開されています。
この岩塩鉱を見るためにハルシュタットへ行きます。

さて、朝7時台の路線バスに乗るため、早起き。
6時すぎから空いているパンやさんをホテルの近くで見つけていましたので、朝食を買いに行きました。





早朝からたくさんの品ぞろえ。
4人分のパンとコーヒーを調達。
しかし、簡易包装だったせいもあり、帰りに道にパンを落としてしまい、またもどって買いに行くはめに・・・。落とした、といったら、今度はちゃんと袋にいれてくれました。

ホテル近くのバス停で待つ。


バート・イシュルで電車に乗り換え。
バート・イシュルは、オーストリア皇帝と王妃エリザベートのお気に入りの温泉地だったそうで、皇帝の離宮がありますが、今回は乗り換えのみ。


電車を待つ

途中駅




電車は、湖をはさんでハルシュタットの町の対岸に着くので、ここで船に乗り換えます。









京都の伊根の舟屋に雰囲気が似ています。



さて、船が着くと、目の前に急斜面をのぼるケーブルカーの線路が見えます。


このおじさんが塩抗までの道のところどころに立っていて案内してくれます。

ケーブルカーで標高950メートルのところにある塩の山にのぼります。



ケーブルカーの駅から先は抗道まで、登りの山道をしばらく歩きます。結構疲れる。
このあたりは先史時代に、この地で塩の採掘をしたケルト人の墓地だった場所だそうで、それらしき展示物も途中にありました。

入口でみんな作業用の「つなぎ」のような服を着なければなりません。





抗内の案内図。



さて、いよいよ岩塩坑へともぐっていきます。
中は暗くて深い坑道ですが、中は、テーマパークのようによくできていて、木製の長い滑り台あり、トロッコあり、岩塩抗の歴史を説明する映像あり、と楽しめるようになっています。
暗い中で長い滑り台を滑るには、おばさんにはなかなかどきどきものでした。
もともと、滑り台は、坑内で働く人の移動効率を深めるものだったそうです。

長い抗道を奥まで見学し終わると、帰りはかなりのスピードのトロッコ電車で坑外へと向かいます。

ただいまトロッコ乗車中。

明るい外へ出て、作業着をぬいてほっとひと息。
この塩坑は、観光地として、よく考えられ整っているなあという印象でした。
多勢の違う国からの観光客が、手際よく誘導され、しっかり案内してくれて、中はおとなもこどもも楽しめて歴史を学べるようになっています。
もっと英語の説明がわかるとよかったのですが。(毎度毎度、観光のたびに思います)


よく日本でも見かけるような塩の宣伝。

また山道を歩き、美しいハルシュタット湖を眺めつつ、ケーブルカーで下界へ。










めずらしい紅葉。






散歩していた犬と赤ちゃん。

昼食を食べるところを探し、そうとう歩き回って、見つけたイタリアンのお店にはいりました。


ピザと、


ミートソーススパゲティ。おいしかった。

このイタリアンのお店で、びっくりしたことに、偶然、一昨日の「サウンドオブミュージック」のツアーのガイドさんに再会。
ちょうど雨が降ってきていたので、このあと予定していた大氷穴のあるダッハシュタイン山への登山についてたずねると、雲や霧で眺望が悪く、無理だ、とのこと。
そう言われて、正直、ほっとした私でした。2000メートルほどまで行けるロープウェイもあったらしいのですが。
朝早くから、バスに電車に船、そしてケーブルカー往復に、滑り台にトロッコ。
もうなにかに乗って上に行くのはいいです、という気分でした。

この日はザンクトヴォルフガングに戻り、ゆっくり町を散策してすごすことになりました。

さて、3泊したザンクトヴォルフガングのホテルは、ホテルペーター(ピーターかな)という、家族経営のかわいい小さなホテルです。


入口



かわいらしく飾られた廊下、階段。




ホテルで飼っている猫。

夕食は町に出て、目についたレストランで。

グラタン?


グラタン風パン


オーストリア名物だけど、食べる機会がなかったウィンナーシュニッツェル

夕食が終わるころに楽隊の音が聞こえたので行ってみたら、バンドが演奏していました。
この町のシンボル的存在である、「白馬亭」というホテルがライトアップされ、その前で。
「白馬亭」はオペラの舞台になったこともある歴史あるホテルだそうです。



いいムードで、ザンクトヴォルフガングの滞在は終わりました。

明日はドナウ下りをしてウィーンへ向かいます。お天気が心配なこの旅。ドナウ下りも雨の模様・・・。


続く・・・


























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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (チカ)
2015-09-11 06:46:04
え~~!?!?!
もしかして、個人旅行だったんですか???
日本からホテルとかツアーとかを予約して???
すごいですねぇ~。。。
最近、旅行してない上、行っても主人の実家のイギリスか日本なので、こんな風に計画を立てての旅行がものすごく新鮮です

朝からパンを買いに走ったり、お疲れさまでした
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チカさんへ (ぱーぷ)
2015-09-11 13:48:16
そうなんですよ、主人が日本から電話やネットで予約して・・・。私はもう気楽になんかのツアーにはいちゃったほうが・・・と思うんですが、そういうのはつまらないんですって。だからなんだか大変な旅行になっちゃいます
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Unknown (小麦母)
2015-09-11 21:49:55
ご旅行楽しかったようですね♪おかえりなさい(^。^)

列車の旅番組や豪華客船で行く旅番組に出てくる名所だぁ!!と、ちょっと興奮しました(^^♪食事もおいしそうだし、行ってみたい国です☆
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小麦母さんへ (ぱーぷ)
2015-09-11 22:07:56
楽しかったのですが、かなり疲れました笑。
オーストリアは、みどころの多い、楽しい国です。人も親切だし、ごはんもおいしいので、ぜひ機会あれば行ってみられること、おすすめします。

留守中、犬たちが元気でいてくれてよかったです
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