気の向くままに junne

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'12. レスリング48キロ級、無冠の女王・小原日登美、遂に戴冠 !!!

2012年08月10日 | スポーツ

 世界選手権では51キロ級で既に6回の世界一に輝いていた小原日登美、不運な事にオリンピックでは該当クラスが無く、実力が有りながらオリンピックに出場機会が有りませんでした。(どうしてオリンピックにはこのクラスが無いのでしょね)。

 一クラス上げ様にもそこには吉田沙保里が君臨し55キロ級には行けず、48キロ級には妹の真喜子がいた。世界選手権チャンピオン6回の女王も道を閉ざされ、一時は引退、体重も70キロ台へ。どうして世の中こうも上手く行かないものなのでしょうね。しかしレスリングの女神は彼女を見捨てる事は有りませんでした。

 妹が結婚を機に引退すると、何と今度は厳しい減量を始め、48キロ級で再出発。するとここでも51キロ級の女王は結果を残し、世界選手権48キロ級で2度の王座を手中にしたのです。そう、二階級に跨って8回もレスリング世界選手権の女王になってしまったのです。どういう人なのでしょうねぇ、ここまでやってのけられる人って。

 そして今回、やっと訪れた念願のオリンピック出場権。最初で最後のオリンピックの晴れ舞台。もう彼女には前へ突き進むばかりでした。背負うものの大きさ・重さはどの選手も同じでしょうけれど、彼女、小原日登美選手にはより大きな・精神的な何かが有ったのでしょう。それが何かは解りませんが、マットの上では最初から最後の最後迄表情を変える事が無かったところに、答えが在った様に思えます。これ迄のレスリング人生の圧縮された物語りに対して、運命の女神は最高の贈り物を授けました。と云うよりは、彼女自らが奪い取ったと言った方が適切でしょう。

 とうとう31歳、小原日登美は念願のオリンピックで見事メダルを、それも彼女のレスリング人生を祝福するかの様な一番いい色の、金メダルを手にしたのです。その瞬間、やっと彼女は表情を変えました。いい笑顔に嬉し涙が光っていました。本当にステキな表情でした。苦労は報われるもの・・・彼女からそんな事を学んだ気がしました。

 初めから「最初で最後のオリンピック」と決めて臨んだこのロンドン大会。試合が終わった今、心から「お疲れ様でした」と言ってあげたい気持ちで一杯です。

 小原日登美さん、本当にお疲れ様でした。そして本当におめでとうございます。大きな感動をありがとうございます。

 同じ日・同じ場所、同じ種目で、これまた偉大な記録が誕生しましたね。63キロ級伊調馨選手がオリンピック3連覇という快挙を成し遂げました。本当にすごい事ですね。日本は男より女の方が、実はスゴイのかも・・・。伊調さん、おめでとうございます。

 さあ、オリンピックも残りあと僅か。これからどんなドラマが待っているのでしょうか。毎晩寝不足になりながら、期待と興奮を楽しんでいます。

 


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