気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

(‘77)6月14日(火) オヤジさんからの呼び出し

2023年07月13日 | 日記・エッセイ・コラム
6/10 Y.H.  春海荘
6/11 Y.H.  真栄田岬
6/12 Y.H.  春海荘
6/13      「玉龍」船中
真栄田岬Y.H.は海洋博会場の近くで近くにはムーンビーチなるものが在るけれど、何とそこは有料の海水浴場と云う金儲けに走った所であった。当然そんな所には行くわけがない。
この本島に戻って来たのは内地に(とりわけ)日田・大分に渡ろうかな…と云う思いもあった。しかし、何かが私を引き留めた。それが何か解らずじまいのまま、私はまたまた「玉龍」に乗り込み引き帰してしまった。何が私を呼び寄せているのかなど判らない。優柔不断という言葉では最早説明不可能。
6月14日(火)
午前六時二十分、「玉龍」平良港着。午後一時十五分、石垣港着。そのまま真っ直ぐバスターミナルへ行き、いくらか待った後東廻りの平野線に乗った。美崎町から平野迄のこの東廻りの道。今では景色の流れを先に読める様になった。つまり道を覚えたという事なのだが、そこに何が有ると云うわけではない。ただ「島の道と景色」なのだが…。
バスはその平野へ着いた。私は早速泉屋に電話を掛けた。
「ああ、ジュン、ジュンか、アンタ今何処にいるの?」
「平野、石垣の平野」
「平野、石垣ネ。それではアンタ、明日になったら一番で竹富へ来なさい」
「えっ、そっちへ、何で?」
「ワシはアンタに用事が有るからサ。ジュンはまだ帰りたくはないと言っとったろう?」
「うん」
「じゃ、早く来なさい。ワシはずっとジュンの連絡を待っとったのサ。石垣に居るのなら、アンタ、すぐに飛んで来なさい」
「解った。それじゃ明日行く」
「そう!ワシは待っとるからね」
…電話でのオヤジさんとの会話はこんなものであった。何となく、またこれから何かが起こる様な気配を感じた。

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