1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2274話目】 夢が叶うまでには、時空間を超えた様々な縁の繋がりが、積み重なって、芽を出し、蕾となって、時期が来たら、花が咲く。

2021-10-12 15:24:27 | 法話
宮大工若衆が「釈迦堂前の銀杏の石垣、ヒビが入ってるよ」と。「補修だな。100年後の住職が困らん様に」「100年後の住職、ですか。そんな先の事、考えてるの」「一般の家では、せいぜい孫の心配までだろ。が、伝統文化は数百年先の後継者達に何を残すか、まで考える。お寺は檀家の子孫の事もあるからね」と。

【追伸】
この宮大工若衆が「数百年後の事なんて、考えた事もなかった」と。「君らの職種も考えなきゃ、あかんだろ。伝統が途絶えてしまうから。信仰の世界では、真言宗、天台宗は、1200年の継続。華厳宗(東大寺)、律宗(唐招提寺)、法相宗(興福寺)は、1700年の継続。最澄さん、空海さんらは、自分1人で、その年数を生きて、宗団を保ってきた訳ではないですもんね。維持していく為には、同時に人材も代々育成していかなきゃならん。日本の国に深みがあるのは、伝統文化のお陰だよ」と。天皇家にしても、血筋を2000年継続させるという大変さを皆、どれほど理解しているんだろうね。それをたかだか30年、40年しか生きてない人間が『ああだ、こうだ』と的外れの事を。だいたい、文句言い、講釈言い、って言われる人間達は、それその物に対する知識、経験が、乏しい人達が多いかな。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿