1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 高齢化社会になって、色々と考えらにゃならん事が。

2023-10-22 18:16:04 | 法話

【 臨時法話。これは昨年4月中旬頃に投稿した法話になります。自分の身は、自分で守らにゃならん事が、必須になってきた今日この頃、何かの参考にして頂きますれば 】


独居の檀家婆様が「最近な、住職よ。立て続けに怪しげなセールスマンが訪問して来る。何か怖いよな」と今日、仏壇参りに伺うと。「居住状況を調べりゃ、簡単にわかる(独居かどうか)時代だもんね。拙僧が大学時代、古い手だけど女子学生達が、玄関先にエナメルの白い靴を置いていたり、極道さんが着る様な背広を、外から見える位置に掛けてたよ。結構に効き目があったみたい。警察官の制服の様な物や、または、男物の服でもいいかも。取り敢えず、そんな物を置くってのは、どうよ」と。


すると、婆様が「1人暮らしは、観察してたら、わかりゃせんかいな。それって、通じるんじゃろか」と。「少しは効き目がありゃせんかな、何もせんよりも。一緒に住んでないにしても、息子か孫にその筋の人が、もしかしたら、いるのかも、と思ったら、流石にそんな危険なリスクを背負ってまで、押し寄せては来ないのかな、と思うけど。それと、ペット用のカメラを玄関入り口に向けて置いておくも、有効だと思うよ。家族かどこかに、この映像がライブで繋がっておると思ったら、流石に怪しい人間は帰っていくよ。わが寺の檀家には、老人1人暮らしの家が結構あって、その中の何軒かは、このペット用映像カメラを置いてるよ。目的は勿論、生存確認だが、如何に親とて、プライバシーの問題があるので、倒れ易い場所とはいえ、風呂やトイレに置くわけには。常に使用する台所と、出入りする玄関に1台づつかな。その場所に長い時間、親が映らなかったら、もしかしたら、と思うでしょ」「なるほど、そりゃ、いい手だ。早速、息子に相談してみるわい」と。


余談ですが、時折、読者の方々が「住職は、SNS に3000話以上の法話を投稿されていますが、よくそんなにネタがありますね」と。「ないよ。1人の人間の経験値なんて、たかがしれとる。拙僧の法話のネタ元の大半は、檀家のご老人達の知識、知恵、経験を参考にさせてもらったもの。仏壇参りに伺うと、誰かと喋りとうてたまらんご老人達が、首を長うして待っとる。その会話の中には、教訓になる様な話が山ほどあってね。勿論、そのままは書かないよ。何人かの似通っている話を組み合わせて、アレンジして投稿しています。アレンジといっても、嘘は書きませんよ。対し、ご本人達は『あっ、この部分は、わしの事だ』と、大変喜んでくれてます。自分の経験(話)が活字に載って世間に知れるなんて、そうそうないですもんね。嬉しそうに家族、親族、知人達に自慢をしている様です。ご老人達との会話は、2時間、3時間はザラ、時には5時間を超える場合も。それもその間に、何度も同じ話が繰り返される。『また、この話に戻ったか』とヘキヘキしながら、ボ〜、と聞いておったら、何の教訓も受け取れません。拙僧にとってこの時間(ご老人との会話)は、研修の時間ですね」と。


次回の投稿法話は、10月25日になります。






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