1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 今日は拙僧が大変世話になった爺様の35回忌にて。

2024-05-13 08:26:45 | 法話

【臨時法話】


昨夜(5月12日)19時からわが寺では、檀家さんの先祖供養の法要が営まれました。そのご供養に、祖父母、母親、小5、小6の娘さんの5人もその供養に参拝を。供養後のお茶飲みの時、その祖母(現在67歳)が「住職さん。当時、下の孫娘(現在小5の方)の入学式には、とても出られそうにないと思ったので、3月に入り、家族みんなで小学校の門の前で記念撮影をしたんですよ」と。この祖母はコロナ到来年の10月に肺癌が見つかり、余命半年の宣告を受けました。最初の頃は「まだ死にたくないです」と拙僧に泣いて訴えておられましたが、そう時間を待たずに、肝が座り、自分がいなくなった後の準備を粛々と。ところが、癌発覚の半年後の4月、その肺癌が何の治療もせずに消滅を。わが寺の檀家で肺癌が消えたは、これで2例目ですかね。


その事について拙僧、小5、小6の孫ちゃん達に「なあ、君ら『拙僧が祈願してやったから、婆ちゃんの癌が消えただろうが』と言いたいところだが、そんな力は拙僧にはないし、そんな『まやかし坊主』でもない。恐らく、医学の世界ではまだ解明されていない、何かしらの免疫作用があったんじゃないのかな。迷信は解明されたら、迷信じゃなくなるもんな。まあ、何にせよだ、婆ちゃんは生き延びたんだから、大事にしてやんなきゃな」と。


続けて拙僧、この孫ちゃん2人に「明日(今日、5月13日の事)は、拙僧の爺様の35回目の祥月命日(立ち日)でな。拙僧の家では祖父母、父母の祥月命日には家族だけで、4回忌、5回忌、6回忌と毎年、年忌法要をやってるんだよ。3回忌、7回忌、13回忌などの大きな年忌の時には、親戚にも声を掛けるけどね。『何故、毎年するのか』というと、恩を忘れない為だよ。拙僧には事情があって、幼稚園の頃から母親がいなくてな、祖父母に育ててもらってきたんだ。お世話になったもんな。供養とは、恩返しだもんね」と。


更に続けて、拙僧「偶に思い出すんだけどね。拙僧は小学生の頃から、爺様と婆様の布団は拙僧が敷いて、畳んであげてたんだが、拙僧が小学生の頃といえば、爺様と婆様はまだ、50代後半だったんだよ。そう考えると『んっ、待てよ、拙僧は今年62歳だから、えっ、このくらいの歳で爺様、婆様は、孫が布団の用意をしてたんか』と、自分の今と照らし合わせた時、不思議な感覚を覚える時がある。まあ、いいんだけどね。『君らもそうしな』とは言わんが、何かしら、爺ちゃん、婆ちゃんを大事にしてあげてくれよな。大事にしてあげてるとは思うが」と、供養の日にこの檀家の孫ちゃん2人に。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、5月15日になります。






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