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趣味ではじめた デジカメの写真だよ。

調和

2013-11-27 00:25:00 | 名古屋

トヨタの寄付でできました、豊田講堂@名古屋

 在校当時は特別、気にもとめなかったというか当たり前の光景だった豊田講堂。開かれた大学ということで正門のない大学は キャンバスの真ん中を大きな道路がつっきり 通りからはこんな広々とした光景を眺めることができる。 あらためてみると 地味だけどなんか存在感がある建物。正面の広場(グリーンベルト)と 調和がとれていてコンクリート打ちっぱなしの建物にしては主張しすぎずとても自然な感じ。おだやかで懐かしい光景。
その名のとおり 現トヨタ自動車の寄付でできた講堂。上から見るとカローラの形してるとか トヨタのマークがみえるとか まことしやかな都市伝説がありました。 真偽のほどは定かにあらず。 設計は日本の建築界の重鎮、槇文彦先生。現代モダニズムの代表的建築との評価が高いそうな。 そうなんだ。。 あんまり中にはいったことはないけど、それなら内装ももっとよく観察しておくんだった。2008年に改修工事が完了したので コンクリートとかきれいになったかと思うけど、外観には手をいれずに行ったため この光景は昔のまま。コンクリートの打ちっぱなしは ほかっとけばいいのかとおもいきや 覆うもの・・すなわち保護するものがないので けっこうやっかいなのだとか。 改修ももちろんトヨダグループの援助により 槇先生の事務所が手がけ施工は竹中工務店。と つくったときと同じチーム。

こうしてみると ひいき目ですが しみじみいい風景。 建物だけが主張しているのでなく周囲と調和していて・・ さすがです。 豊田講堂について 設計を手掛けた先生はこんな風に語っております。

 槇文彦ー近作を語る
http://www.tozai-as.or.jp/mytech/08/08_maki01.html

周囲との調和・・・ 斬新だけどそれを神宮の森にってどうよ。 と国立競技場の建て替えに勇気をもって一石を投じた方でもあります。 
専門家不在のまま 要件が定義され 参加資格がとてつもなくきびしいコンペが行われ、決まった原案はすでに公表している。それで誘致してしまったし・・ 建造物は 維持管理の必要もあり 経済的側面からも疑問視されていた原案。 いろいろ見直しがはいっているようですが さてどうなることやら。 銀杏並木やちょっとレトロな神宮球場、神宮の森。 せっかくの景観をぶちこわすような建物は必要ないよね。 8万人も常時 集客できるようなイベントがそんなにあるともおもえないし。 専門家による諮問機関ができたようですが 負の遺産にならないようにお願いしたいです。



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