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ビジネスマンじゅんごろうのONとOFF

ビジネスマンならではの視点で趣味やビジネス、社会について論じます。

趣味としてのサイクリングとジョギング

2012-10-08 22:53:50 | マラソン大会
3連休はサイクリング三昧となった。
初日は大阪南港で開催されたサイクルモードフェスタに行く。去年に比べてこじんまりとした会場だったが、試乗やセミナーはなかなか充実していた。西日本は関東に比べて山や海が近いのでサイクリングに向いているかもしれない。滋賀や奈良はサイクリングに力を入れているらしく、サイクリングマップや観光ガイドをたくさんもらった。

そして連休2日目。山岳グランフォンド in 吉野のショートコースに参加した。吉野へ行くのはもちろん初めて。190キロもあるスーパーロングコースは過去にショートコース以上の参加経験がいないとエントリーさえさせてもらえない。しかも完走率がかなり低いことも有名である。大阪から近鉄に乗って2時間弱。奈良の山奥まで自転車を担いではるばるやってきた。
スタート時間ぎりぎりに到着したので、後ろからスタート。天気もよく寒さも感じないちょうどよい天気だ。今まで参加したどの大会に比べてこじんまりとした印象だ。

マラソン大会と違って自転車イベントは交通規制をすることはほとんどない。公道をいわば「走らせてもらう」のである。信号などの交通ルールは守らなければならない。今回のレースはこじんまりとしているためかコースの案内などは紙が貼っているだけでうっかりすると見落としそうだった。エイドステーションは通常20キロ程度に1回あるのだが、今回は2回だけ。正直少し物足りなかったかな、というところだが、まあ地元のもてなしはうれしいものだ。
さて無事完走後、前日に予約した宿まで自走することになる。ここが今回の旅の一番のポイントとなる。吉野というと花見で有名だが世界遺産に登録されているお寺もある。ほとんど一帯が山という場所である。スマホのGPSを使って移動することになる。途中舗装はされているもののほとんど車も走っていない道をひたすら進む。かなり不安な気持ちになる。路面も荒れているので、もしここでパンクになったらどうしよう、とか落車でもして大怪我でもしたら誰か助けに来てくれるのだろうか、とか。さらに雨が降ってきたり暗くなってきたりしたらその不安は増幅されること必至である。
なんとか国道に出て走り出すと分岐点で確認しようとすると張り紙に「この先トンネル通行止め」と書いてある。吉野から20キロ程度かと思った距離は50キロはくだらない距離を走らなければならないことになった。しかも周りは山道。すでに100キロ以上走った上にあとどれくらい走ればよいのかわからないとは、、宿をキャンセルして引き返そうかと頭によぎる。

それでも国道を進み、かなりの上り坂を攻略して何とか暗くなる前に「洞川温泉」という目的地に到着できた。割りと栄えている温泉地という印象で観光客で賑わっていた。宿の一室でその日の行程を振り返っていたが、印象に残ったのはランニングとの違いである。トレイルランは別かもしれないが、基本的にサイクリングはランニングに比べてトラブルに遭う可能性が高いし、そのトラブルに対応する難易度も高いということだ。
つまり疲労や怪我で途中で走れなくなるリスクだ。
ランニングは歩けば済むし、最悪電車やバスの交通機関で戻ればよいのだ。
サイクリングは自転車を置いていけないし、車のようにJAFを呼ぶわけにもいかない。
だからサイクリングはやめたほうが良いということを言いたいわけではない。むしろこのトラブル対応能力を備えていればランニングより多くの楽しみを味わえるということだ。もちろんスポーツの楽しみは人それぞれであるが、この3連休で少し成長したなと勝手に思った瞬間であった。


富士登山2012

2012-08-20 22:53:54 | マラソン大会
今年2度目の富士登山をしてきた。今回は普通に5合目から登山して、山頂で御来光を拝むというオーソドックのパターンだ。夕方から8合目の山小屋を目指し、ほんの少しの仮眠をした後、山頂を目指して登るというガイド付きのツアーに参加した。
噂には聞いていたが夏場の富士山を登る登山客は半端でない。8合目からの「山頂アタック」にはまさに数珠繋ぎ状態で歩を進めることになる。しかし3000メートルを超えた山は空気も薄く、ほとんど徹夜できつい運動をしなければならないため、それほど容易ではない。今回参加したツアー客50人のうち実に13人が山頂まで行くことができなかった。山頂まで行っても人ゴミはすごかった。ガイドさんによると富士吉田口からだけでも7000人近くの人が山頂にいたらしい。御来光の時間は午前5時前後。気温5度以下のなか待つことになるが、グラデーションに見入ってしまい寒さもしばし忘れるほどだった。
今回富士登山をするためにグッズを知人から借りたので、新たに購入するグッズは少なかったが、イチからそろえるとなると10万はくだらない出費を覚悟することになる。それほど多くの人が購入することになればよいビジネスチャンスとなるだろう。それにしても登山グッズの進化が激しいと感じた。私が中学生のときに所属していた「登山部」の時代とは雲泥の差である。特に通気性を備えた高機能レイングッズ、昼間のように明るく照らすヘッドライト、これらの技術革新はすばらしい。モンベルを始めとする素材に着目する企業の強さを実感した。

2年連続のグランドスラム達成!

2012-08-15 01:39:27 | マラソン大会
今年も富士登山競争に出場してきた。
昨年と同様大阪からの移動となったため事前の調整が大変だったが、予定通り完走し見事2年連続の「グランドスラム」を達成した。市民ランナーのグランドスラムについては過去のブログを参照してほしい。
前回と違って勝手がわかっているためか、レース前のウォーミングアップからレース中のペース配分、下山にいたるまでほぼ想定通りに事を運ぶことができた。ただ富士の山頂まで行くのはそれでも楽ではないと感じた。
山頂でゴールした後5合目までは他の登山客と一緒に下山するわけだが、迎えのバスが足りず思いがけず待たされることになった。その間他のランナーたちが会話しているのを聞いているとツワモノたちが集まっていることを感じさせる。
「7月は毎週試走しに富士山に来ていた」
「富士登山を走った2日後にはトライアスロンに出場する」
「練習は毎日坂道を駆け上がっている」
、とさすがの私も引いてしまうような練習をしている人たちばかりなのだ。力の入れようが違うと思いつつも、今回4時間を切る好タイムでゴールできたのは日ごろの練習のおかげだけでなく、気象条件も見方したのだと思う。
馬返しと呼ばれる舗装された道までは汗をだらだらとかきながら走っていたが、5合目からはかなり涼しく、テンポよく歩を進めることができた。坂道を走るのは自転車でヒルクライムのトレーニングを積んでいるためかそれほど苦ににならない。
山頂では晴れ間も見え隠れしたが、地上は雲に隠れ中を見下ろす形となった。今年は山頂の反対側にある郵便局を目指すことにした。
山頂を一周できることを去年は知らず、すぐに下山してしまったが実は山頂は登山道によって複数あることをリサーチしていた。山頂でかもメールを出すという目的を達した後、無事に下山した。
これで富士登山競争へのチャレンジはしばらくいいかな、と思うほど味わうことができた。といいつつも今年もう一度富士登山にチャレンジする。今度は普通に登山の格好をして御来光を拝むというものだ。来年には世界文化遺産に登録されるという富士山、観光客はますます増えていくことだろう。

8戦無敗

2012-07-08 21:33:41 | マラソン大会
8戦無敗。
サロマ湖ウルトラマラソンへの挑戦である。すでに2週間経ってしまったが、今年も無事にサロマ湖まで行き、完走して帰ってくることができた。今年は関西からの参加となったためいつもと勝手が違ったが、女満別空港への便ではほとんどがウルトラマラソン参加目的のランナーたちであったため緊張もなく旅先に降り立つことができた。

内地の初夏の陽気とは一転オホーツクは気温10度そこそこの気候。おまけに小雨も降っているという状況だった。レース当日も朝から雨の降っていて寒いスタートとなった。さすがに8度目となるとスタートまでの準備も板についたもの、と思ったが今年はスタートする方向が例年と異なり最前列近くに並ぶことができなかったが動揺はせず、静かにスタートのときを待つ。

ウルトラマラソンのスタートは朝5時。キロ6分で走ったとしても10時間、つまり午後3時まで走り続けることになるのだ。自転車のロングライドとは比較にならないほど全身に対する負担が大きいため、膝やふくらはぎの不調は完走を狙うランナーにとって命取りになる。そういう意味で8年連続参加で一度も故障というアクシデントにあうことはなかったことは幸運だけではなく、無意識のうちに長く走る「走り方」が身についているのだろうかと思う、というかそう思いたい。

7回目まで常に前回の記録を上回るということを繰り返してきたので、今回もウルトラにとっての自己ベストを意識して走ることになる。9時間を切ることを心の中で目標としていた。しかし、、50キロくらいまではしっかりとした足取りで前に走ることができたが、60キロを過ぎてからペースが上がらないことに気づく。

何となく空腹感が消えない、どうやらスタミナが切れているようだ。もちろん給水地点にはアンパンやバナナなどが置かれているが、5-6時間走っていると食欲もなくなってくるのだ。それでも普段はゼリー状のドリンクやおにぎりなど口に運ぶことができるのだが、今回はタイムを意識して何度か飛ばしてしまったことが後半に響いた。80キロを過ぎると歩いたり走ったりを繰り返す。苦しいのは苦しいのだが、足が前に出ないのがつらい。後続のランナーに次々と抜かれていく。前回の自己ベストを越えることができないことが明らかになった。

何とか10時間を切るタイムでゴール!
8回目の完走を果たすことができた。
タイトルを8戦無敗としたが、8戦8勝ではないことを意味している。マラソンランナーにとって勝利とは完走やタイムだけでない。どれだけ納得のゆくレースをすることができたかというポイントが大きい。
その意味で今回は負けはしなかったが、勝ってもいない。スタミナ切れを防ぐためにスペシャルドリンクやパワージェルの携帯を検討することにしよう。10回に向けてまだまだタイムの伸びしろはあるぜよ!

日本三景を走る

2012-06-10 23:21:23 | マラソン大会
日本三景のひとつ天橋立へ行ってきた。もちろん単なる観光ではなくサイクリングイベントに参加するため。その他も「TANTANロングライド]。
私は180キロコースに参加した。自転車とはいえ一日に180キロも走るのは初めてだ。第一回の開催とあっておもてなしはすごかった。エイドでは地元の特産のほかパンやおにぎりが振舞われた。イベントを盛り上げようと前日のイベントもなかなか力が入っていることを感じさせる。ただ気合を入れすぎでコストのほうが大きかったのではないか。これでリピーターを確保できれば安いものかもしれないが、少しアクセスが不便なことがマイナスか。ただなかなかここまでもてなしてくれる大会はマラソンも含めてなかなかない。来年も是非開催してもらいたいもの。

2012年GWいざ、しまなみへ

2012-05-02 23:03:56 | マラソン大会
ブログを更新しないまま時は5月に入ってしまった。前回の更新以来平日は日をまたぐくらいまで仕事、休日はスポーツイベントに参加するために遠出するという毎日を過ごしていたが、ようやくGWで多少一息つくことができた。
今年のGWは5/1,2の2日間を休めば9連休を取得することが可能だが、今年はカレンダ通りの出勤だったので前半にハイライトを持ってきた。
ずばり「しまなみ海道」サイクリングだ。
かなり前から行きたいと思っていたが、東京から自転車をかついで行くには遠く訪れるチャンスはなかった。今年は天気も恵まれる連休前半に尾道から今治までの80キロ程度の距離を走ることにした。

前述のとおり平日はがっちり仕事する毎日なので事前のリサーチは不十分の状態だったが、まあなんとかなるだろうという軽い気持ちで尾道に降り立った。まずは尾道ラーメンを食してからにしようと思ったが、目当ての店には行列が。。出鼻をくじかれたが、30分ほど並んで味玉ラーメンを食した後、愛車にてスタートした。ちなみに尾道近辺ではラーメンマップなるものが配布されているらしい。私が行ったのは壱番館というお店(http://www.f-ichibankan.com/tenpoannai.html)

しまなみ海道は本州と四国を橋でつながる瀬戸内の島々をめぐる海道である。サイクリングロードが整備されているので、自転車で走りきることができることが大きな特徴である。ただし全面サイクリングロードというわけではなく、公道も走るわけだが、道を間違わないように道路の白線の横に青い線が引いてあり、その線に沿って走っていけば今治駅まで到着することができるのだ。そのラインには今治までの距離が1キロごとに表示されているので、到着までの目安にもなっている。サイクリストへの心遣いがにくいほどである。

1泊2日の行程で初日は尾道から今治へ、2日目は今治からフェリーに乗って岡村島という島から本州へ抜ける「とびしま海道」を通ることとした。
噂に聞いていたが橋から眺める瀬戸内の島々は絶景そのものだ。以前ベトナムを訪れたときに見たハロン湾を思い起こした。これだけ日常と違った風景を眺めながら自転車を走らせると気持ちも晴れてきた。ただ初日の天気には恵まれたものの、翌日は雨に降られてしまい、美しい風景も半減してしまったのは少し残念だった。
今治といえばタオルで有名のようだが、それほど見所も多くないようだ。白楽天という中華料理屋でB級グルメで有名な焼豚卵飯なるものを食しただけだった。
翌日はしまなみよりも開発が進んでいない島々を同じように自転車で快走してゴールまで無事たどり着くことができた。

休みは長く取ればよいというものではない。短くても十分リフレッシュして英気を養うことができるものである。そんなことを感じた2012年のGWだった。

アスリートGadgets

2012-04-08 22:27:07 | マラソン大会
GPS付きの時計を買ってしまった。
Garmin forrunner405CXってやつです。今まで使っていたマラソン用の時計の電池が切れたことをきっかけに新品を購入することにした。感想は多機能すぎて使いこなすが骨だな、って感じです。でもランナー向けのグッズだけあって機能性は抜群だ。

パソコンにトレーニング結果をアップするのはもちろん、心拍数や高度を記録したり、自動ラップ機能も備えているという。一番重宝するのは走っているときに速度がキロ何分というペースが表示されることだ。レースでは後半にペースが落ちてくるが、具体的にどの程度落ちているか判断できるのは大きい。
今まではスマートフォンにジョギングアプリを使って距離や地図を記録していたが、所詮は携帯電話の一機能にすぎない。このようなギャジットは使い始めるとさらにいいものがほしくなるのは不思議だ。アスリートもIT機器の使いこなしが成否のポイントになるかもしれない。

さていよいよ来週は長野マラソンだ。このギャジットを手にサブスリーを狙うゾ!

マラソン五輪代表選考に思う

2012-03-20 22:30:59 | マラソン大会
名古屋ウイメンズマラソンを終えた3月12日、ロンドン五輪の代表選手が発表された。今年は市民ランナーの星といわれる川内優輝が選ばれるかどうか注目が集まったが、結局「予想通り」川内は代表から漏れた。
この選考結果に文句を言うつもりはない。しかし、本当に「世界で戦える選手」に五輪の切符を与えるのであればもっと違う選択があったのではないかと思えてならない。考えてみてもらいたい。男女ともマラソンでメダルはおろか入賞する可能性は極めて低いという現状を見て、「世界と戦える」とは何を意味するのだろうか。
男女ともに3人ずつエントリーできるわけだから、一人ひとりが入賞を目指すのではなく、「チーム」として世界と戦うべきではないか。つまり3人の中に「エース」を設定し、他の2人はエースをサポートする役割を担うのだ。1人はペースランナーだ。言うまでもなくマラソンは個人競技である。しかし競技者であるからわかるのだが、走っていると並走者のペースにかなり影響されるのだ。だからこそペースランナーがいるわけだが、例えば日本代表の中に本番でペースランナーの役割を果たすランナーがいてもよいのではないか。つまり30キロまでレースを引っ張って他国のランナー、特にアフリカのランナーを惑わすようなペース配分をするのだ。もう一人は給水失敗に備える、または風除けの役割を担う。東京マラソンのような給水失敗に備えるのだ。
このような役割を事前に設定していれば、エース以外の代表は必ずしもフルマラソンの記録だけで判断することが適切とは限らないのではないか。川内のように必死に走る姿勢は他の国のランナーを惑わすことができるかもしれない。30キロ過ぎにスパートするタイミングで走路をブロックするという動きもできるかもしれない。
このように思うのはマラソンもチームスポーツに発展するのではないかと思うからだ。ツールドフランスのようにチームで勝負するというのが駆け引きや見せ場もあって面白い。
日本は本気で世界の中でどこを目指すかをはっきりすべきときにきている。そのためには陸連に牛耳られている業界を何とかすべきところから始めなければならないと思う。

京都マラソン

2012-03-11 21:59:16 | マラソン大会
第一回の京都マラソンに参加してきた。
幸運にも神戸マラソンに続いて当選していたので、楽しみにしていた。コースは西京極から嵐山、龍安寺、国際会館と廻って平安神宮にゴールするという豪華コースである。京都は景観に関する規制があるためか独特の雰囲気を醸し出している。この土地を走れることは非常にラッキーだった。
一方でこのコースは記録を狙うには厳しい。アップダウンがあり23キロくらいからは大きな上り坂を登ることになる。この登りで後半の伸びが封じられたランナーも多かっただろう。私も調子は悪くなかったが30キロ以降は伸びがでなかった。しかし別大のような失速をすることなく最後まで気持ちを途切れることなく走れたのは、自分なりに納得感を持ってレースに望めたからだと思う。つまり十分な練習ができていたわけではなかったが、レースに向けたトレーニングを重ねてきたからだ。
事前にyoutubeでコースを下見をしてアップダウンがあることがわかっていたので前半を抑えること、そしてなんとか3時間を切るタイムを達成することを目標とした。
結果はぎりぎり3時間切りを達成することができなかった。確かに悔しいが、あきらめず最後まで挑戦し続けたことは自分なりに評価できると思う。何しろ前日に観光でかなり歩いたことや前夜祭で飲みすぎてしまったことは反省材料だが。
もうすぐ桜の季節である。是非桜の時期にもう一度訪れたいと思う。
写真は嵐山で泊ったホテルからの一こま。せせらぎを聞きながら一夜を過ごすのも悪くかなったぞよ。

エリートランナーのためのマラソン大会

2012-02-12 19:44:37 | マラソン大会
開催から一週間が経ってしまったが、別府大分マラソンに参加してきたので簡単にレポートしてみたい。別大として親しまれているこのレースはなんと61回目。出場資格を得るためにはフルマラソンの記録が最低でも3時間30分の記録が必要である。以前は2時間50分の記録が必要だったが、昨年の記念大会から出場資格が緩んだことになる。
それでも参加のハードルの高い別大はエリートランナーのためのマラソン大会といえるだろう。普通のレースと違うの参加資格だけでない。関門が厳しく3時間半に間に合いそうにないランナーは無情にも収容されることになる。給水所にはバナナなどの食べ物はなく水とスポーツドリンクだけであった。
普通のマラソン大会のようなお祭りモードではなく、正午のレース前から何となく緊張感のあるピリピリした雰囲気が漂う。そんな中ビデオカメラに囲まれた小柄のランナーが、、と思ったら猫ひろしだった。見るからに体が締まっており、元気のない様子だったがレースに向けて集中しているということか。スタート整列のときに先頭付近の列に入る猫を見たのが最後だった。
私は知り合いもいないので、レースまでの時間を携帯をいじったり新聞を読んだりして過ごす。曇り空で気温が低い。正午スタートだったがゴール後16時のバスに乗って17時半の飛行機に乗る必要があったので、何としても3時間前後でゴールする必要があるというプレッシャーも抱えていた。
さてゼッケン順にスタートする。実にスムーズなスタートである。前週のハーフマラソンの疲れがまだ残る足に違和感を覚えながらも、周りの流れに入って走っていく。キロ4分のペースを刻みながら走っていった。頭の中は2時間55分程度のゴールタイムのイメージである。キロ4分を30キロまで続けられればかなりいい線までいけるという感触があった。20キロまでは思い描いたレースだった。ちょうど女性2位のランナーと併走しながら30キロ近辺までついていくことができた。
しかし30キロを超えたあたりから足が前に出なくなってきた。自分では一生懸命は走っているつもりでもどんどんと後ろからランナーに抜かれていく。これではサブスリーも危うくなるほどである。40キロのタイムを見て、キロ5分でもサブスリーを達成できることを確信し、ゴールまで最後の力を振り絞ることに徹した。
何とか3時間を切るタイムでゴール。目標としていた2時間55分からは3分以上遅れていた。普通のレースならゴールするランナーもまばらなので、ゆっくりと着替えをすることができるのだが、今回は順位は真ん中程度。更衣室はランナーでごったがえしていた。
コースは正直とりたてて特徴があるものではない。海沿いを少し走ることができることとゴール近くの大分駅近辺の目抜き通りを走れることぐらいか。あとは写真の「別府タワー」が別府温泉の一角をさびしくそびえていた。
それでも別大から得るものは大きかった。
頭では先を意識しているつもりでも前半で相当体力を消耗していたこと、スピード練習が不足していたので、全体的にスピードを欠いていたこと、スタミナ切れはカーボローディングがうまくいかなかったせいかも、というところだ。
一方でそれでも3時間を切ることができたというのは自信につながる。フルマラソンの記録への挑戦はまだまだ続く。。
市民ランナーが参加できるレースが多くなってきたが、別大のようにエリートランナーの市民ランナーのためのレースがもっとあってもいいのではないか。福岡国際やびわ湖毎日はさらに参加資格が厳しいので、もう少し緩めてほしいものである。