「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

「ホームライナー鴻巣」「ホームライナー古河」終焉へ

2014-01-18 00:54:32 | 日記
皆様、こんにちは。

2014年(平成26年)3月15日のJRグループダイヤ改正に伴い、「ホームライナー鴻巣」「ホームライナー古河」が廃止されます。

1984年(昭和59年)6月1日より運行を開始した日本国有鉄道初の「ホームライナー」である「ホームライナー大宮」の流れを汲む由緒正しい「ホームライナー」ですが、「ホームライナー大宮」誕生から30年弱の歴史に終止符を打ちます。2010年3月13日のダイヤ改正までは急行「能登」の間合い運用で489系が用いられていたことで知られた列車でもありました。

東北本線「ホームライナー古河」は全廃され、代わりの特急列車は運転されないのに対して、高崎線では「ホームライナー鴻巣」に代わって、特急「スワローあかぎ」が運行を開始します。

「スワローあかぎ」は朝夕の通勤・通学時間帯に運行される「通勤ライナー」的特急列車ですが、自由席を連結する「あかぎ」と異なり、「スワローあかぎ」は全席座席指定制となります。

上野~鴻巣間46.7kmでは、自由席特急料金、ライナー料金ともに500円であるのを、「スワローあかぎ」では普通車指定席1,010円(通常期)、「えきねっとチケットレスサービス」710円、「スワローあかぎ料金券」750円と、約42%以上の値上げとなります。恐らく、同区間の普通列車グリーン料金750円を意識した料金設定なのだと感じました。

車両は651系に置き換えられます。また、「スワローあかぎ料金券」を所持している場合、事前の座席指定を受けずに乗車して空席を利用することが可能ですが、指定券を所持する旅客に座席を譲らなければなりません。この点が気がかりではあります。特に、イライラしがちな朝や宴会が多い週末などは、トラブル防止のための乗務員のフォローが大切になると思われます。

より快適な通勤を実現する新しいタイプの「通勤ライナー」に要注目です。

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