「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

駅ナカが充実している韓国の鉄道

2016-01-03 01:02:14 | 日記
皆様、こんにちは。

2015年12月27日・28日、韓国鉄道公社釜山駅とソウル駅、ソウルメトロの明洞駅とチョンノ3ガ駅を訪ねました。

韓国鉄道公社釜山駅とソウル駅には改札口がなく、指定券を持ったまま列車に乗車します。いわゆる信用乗車制度がとられています(写真はソウル駅のホーム入口)。



駅構内の商業施設(駅ナカ施設)はかなり充実しています。

釜山駅構内には、コンビニエンスストア、コーヒーショップ、アパレルショップ、ファストフード店、書店等があり、列車の待ち合わせ時間を有効に活用することができます。



ソウル駅構内には、コンビニエンスストア、コーヒーショップ、アパレルショップ、書店の他、各種ファストフード店、フードコート、薬局、土産店がある他、ロッテアウトレットに直結しています。



ソウル駅と釜山駅には、韓国鉄道公社直営のコンビニ"STORYWAY"が複数設置されています。コンビニで販売しているような飲料や食品などの他、土産物も陳列しています。



驚くべきことは、ロッテリアとマクドナルドが同じ店内で同居していることです。



日本からは消滅したダンキンドーナツもあります。



ホームへの階段の入口となるコンコースには、駅弁屋がずらりと並んでいますが、日本のHOTTO MOTTOもあります。



地下鉄の駅ナカはさらに個性的です。

地下鉄には自動改札機が設置されていますが、紙の切符には対応しておらず、すべて非接触式のプリペイドカードにのみ対応しています。販売機で目的地までのボタンを選択し、カードのデポジット500ウォン(日本円で約50円)を加算した料金を投入するとカードが出てきます。乗車終了後は、改札機そばの払い戻し機にカードを入れると、デポジットは返金されます。

改札内には、日本と同様な対面式売店がありますが、売店ごとに陳列されている商品は少しずつ異なっています。売店によっては、韓国風の蒸しパンを販売しているところもあります。



また、面白いところでは、ミニストップ(明洞駅)や靴屋さんがある駅があります(チョンノ3ガ駅)。



韓国の駅ナカ施設はバラエティに富んでいて、普段使いしやすい値段や商品のお店が多く、高い利便性を提供しています。

日本の鉄道会社にとっても、参考になることが多いと思います。

首都圏で進んでいるデパ地下のような駅ナカ施設ばかりでなく、普段使いを意識した店舗ラインナップを是非心がけてほしいものです。

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