「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

JR常磐線特急「ときわ57号」・かしてつバス・鹿島臨海鉄道の旅

2015-05-03 23:59:47 | 日記
皆様、こんにちは。

今日は、JR東海道本線品川10時14分発特急「ときわ57号」勝田行き(列車番号:1057M)3号車普通車指定席に乗車しました。



JR水戸支社勝田車両センター(水カツ)所属E657系K13編成10両による運行でした。



3月14日のダイヤ改正で全席指定制となってから、初めての常磐線特急乗車です。

ゴールデンウィークと言うこともあって、「ときわ57号」は満席でした。

品川出発時点では50%程度の乗車率でしたが、東京で95%程度となり、上野からは通路とデッキに多くの立席が発生して140~150%位に達しました。

常磐線特急普通車は満席の場合でも、「座席未指定券」(普通車指定席事前料金と同額)で乗車でき、車内の空席を利用できます。

荷物棚の下に設置されたランプが、青の場合は指定券発売済、黄は間もなく指定券発売済区間、そして赤は指定券未発売を示します。ランプの色で指定券の発売状況を示すことで、「座席未指定券」の旅客の便宜を図っていますが、立席の場合でも普通車指定席事前料金と同額である点は、着席との不公平を生みます。



自由席特急料金は「着席保証料」を含まない値段設定のため、着席できなくてもやむを得ない面がありますが、原則として「着席保証料」を含むはずの普通車指定席料金と同額となると、話は違ってきます。

JR東日本の特急料金の改悪は、在来線特急料金が国土交通省の届出制で自由に決められることに起因するものと考えられます。運賃や新幹線特急料金と同じく、在来線特急料金も認可制に戻し、消費者保護を図る必要があります。

石岡駅からは旧鹿島鉄道代行バス「かしてつバス」で新鉾田駅に向かいます。



BRT区間は石岡一高下~四箇村駅間のみであり、他の区間は一般道を走ります。専用道に転用されていない区間の一部では、駅や橋梁が残されています。



新鉾田駅からは鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗り換えます。比較的多くの乗車があり、一定の需要があることが分かりました。



鹿島臨海鉄道新鉾田駅とかしてつバス(旧鹿島鉄道)鉾田駅の間は徒歩連絡が可能ですが、鹿島鉄道が廃止となったことで、地図から鉾田駅の表示が消えてしまったため、鉾田駅の位置が分かりづらくなり、不便になりました。



鹿島鉄道が2007年4月1日に廃止されて、鉾田市街はもちろんのこと、鉄道を失った多くの沿線地域で公共交通利用者が減少しています。また、石岡駅~鉾田駅は鉄道時代は53分でしたが、かしてつバスでは定時運行の場合でも70分となり、所要時間は大幅に伸びてしまっているのが現状です。

鉄道は地域のランドマークであり、かつ定時運行に優れた交通機関であることを改めて実感した次第です。

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