「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

「つたえよう 日永つんつくおどり」パネルディスカッションに登壇しました

2015-06-07 00:14:50 | 日記

皆様、こんばんは。

昨日は、三重県四日市市日永地区で開催された「つたえよう 日永つんつくおどり~400年祭りにむけて~」が開催されました。昨年は7月20日(日)に開催されましたが、今年は昨年よりも1か月以上も早い開催となりました。

老若男女が400年近い歴史を刻んできたつんつくおどりを披露しました。



また、四日市の交通と街づくりを考える会もパネル展示で出展しました。



私は「第1部 四日市市の交通と郷土文化のまちづくり 子どもESD活動 ディスカッション」(PD)のパネリストとして登壇しました。



コーディネーター:四日市の交通と街づくりを考える会 副理事長 宗像 基浩 氏

パネリスト:
日永地区連合自治会 会長 南川征雄 氏
四日市あすなろう鉄道株式会社 鉄道営業部次長 岩崎 正義 氏
大瀬古町子供と地域の環を育む会 会長 井上 誠二 氏
尚絅大学文化言語学部 非常勤講師 下村 仁士 氏
湘北短期大学総合ビジネス学科 准教授 大塚 良治


PDでは、本年4月1日より近畿日本鉄道(近鉄)から四日市あすなろう鉄道の運営に移行した、内部・八王子線活性化に向けたアイデアや決意が述べられました。各氏の発言要旨は以下の通りです。

南川氏:つんつくおどりなどのイベントの機会を生かして、内部・八王子線の活性化に住民を挙げて取り組んでいく。

岩崎氏:公共交通はコミュニケーションを深めるツール。自宅から駅まで歩く時に道端ですれ違った人に挨拶し、駅で列車を待つ時や列車内で顔見知りに会えば、自然と会話が生まれる。マイカーではコミュニケーションを深めることは難しい。是非電車を利用して、コミュニケーションを深める楽しさを実感してほしい。

井上氏:子供たちに電車を利用してもらうことが大切だとの思いで、子供たちに電車利用を積極的に促している。また、内部・八王子線各駅で清掃、草刈、花植えの活動を行っているが、泊駅のみそうした活動が行われていない。明日泊駅で草刈りをするので、参加頂ける方は手を挙げてほしい(井上氏の呼びかけに呼応して、数人の手が挙がる。翌日泊駅の草刈活動が決行され、多数の市民ボランティアの参加を得ることができました)。

下村氏:全国では様々なイベント列車を企画して、活性化に成功している事例がある。内部・八王子線でもイベント列車を企画したらどうか。

大塚:通年営業している特殊狭軌路線は2路線しかなく、しかも2路線とも三重県にある。昨今韮山の反射炉などが世界遺産への登録が勧告されたが、内部・八王子線と北勢線もそれらに劣らぬ価値がある。まずは国内の文化財への登録を目指したらどうか。また、公共交通を利用する具体的なメリットを提供する策として、乗車ごとにポイントを付与し、一定数のポイントが貯まると、景品と交換できるよう、行政には補助を検討してもらいたい。

会場からは内部・八王子線活性化への取り組みへの理解が深まったとのご意見を多数いただきました。

これからも四日市の交通と街づくりを考える会は、鉄道事業者、行政、議員、自治会と連携し、内部・八王子線活性化へ向けて取り組みを続けます。

今回のパネルディスカッションは、井上氏をはじめとする関係者各位のご尽力により実現しました。ご招待いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

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