「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

開業初日に北陸新幹線延伸区間を見る

2015-03-17 22:46:32 | 日記
皆様、こんにちは。

開業初日の3月14日、東京発金沢行きの一番列車である、JR東北新幹線東京06時16分発「かがやき501号」金沢行き(列車番号:2501E)7号車普通車指定席に乗車しました。



JR東日本長野支社長野新幹線車両センター(長ナシ)所属E7系F15編成12両による運行でした。

23番線の多くの人たちに見送られ、定時に東京駅を出発しました。

この日の「かがやき501号」は満席で、車内は撮影や探索をする人たちで大混雑し、車内販売ではグッズや飲み物が飛ぶように売れていました。



大宮の次の停車駅長野で旅客の入れ替わりがありました。在来線列車との接続をとって、数分遅れでの出発となりました。当駅でJR東日本長野支社長野総合運輸区の乗務員から、JR西日本金沢支社金沢新幹線列車区の乗務員に交代しますが、上越妙高まではJR東日本の管轄ですので、JR西日本乗務員は長野~上越妙高間を越境乗務することになります。

飯山と上越妙高もあっという間に通過し、JR西日本の管内に入ります。

富山駅では多くの下車がありました。大勢の人たちの歓迎と見送りを受け、列車は数分遅れで出発しました。

そして「かがやき501号」は、定刻の08時46分よりも数分遅れで金沢に到着しました。



到着ホームは、出迎えた谷本石川県知事やミス石川をはじめとする関係者や旅行者、見学者で大変な混雑で、改札の外に出るのに数分を要するほどでした。



コンコースも身動きが取れない程の大混雑で、新幹線開業の熱狂を体感しました。



近江町市場やひがし茶屋街、兼六園などの観光スポットも大勢の観光客で賑わいを見せました。



翌日15日は、金沢18時07分発「はくたか576号」東京行き(列車番号:576E)1号車普通車自由席に乗車しました。14日に乗車した「かがやき501号」と同じ、JR東日本長野支社長野新幹線車両センター(長ナシ)所属E7系F15編成12両による運行でした。



「はくたか576号」は、安中榛名、本庄早稲田、および熊谷以外の全ての駅に停車する多停車タイプの列車で、自由席車両もあります。

在来線列車との接続を取ったため、数分遅れでの出発となりました。

「はくたか576号」は、写真のとおり、空席が目立ちます。



長野で下車し、JR西日本からJR東日本の乗務員交代シーンを撮影しました。JR西日本の乗務員がJR東日本管内の長野駅に降り立った瞬間です。



15日は長野で一泊し、翌16日は長野16時03分発「あさま622号」東京行き(列車番号:622E)11号車グリーン車指定席に乗車しました。

JR東日本長野支社長野新幹線車両センター(長ナシ)所属E7系F4編成12両による運行でした。



こちらは各駅停車タイプで駅に到着するごとに、席が埋まっていき、高崎で相席となりました。

2泊3日の行程で、北陸新幹線を見てきました。開業の盛り上がりが一過性で終わらないよう願うばかりです。

また、沿線県では、JRから経営分離された並行在来線運営の負担も重くのしかかります。なるべく早い時期に、並行在来線の様子も見たいと思います。

小田急電鉄より特急券席番指定可能時間の延長等の要望書に対する回答書を受け取りました

2015-03-06 02:07:49 | 日記
皆様、こんにちは。

本ブログ「小田急電鉄に特急券シートマップ席番指定可能時間の延長等の要望書を送付しました」の件で、小田急電鉄株式会社からの回答書が本日勤務先に届きました。

回答文書は同社CSR・広報部よりの発信で、日付は3月4日付となっていました。

回答内容のご紹介は二次利用に当たるためここでは控えますが、私の要望が関係部署に伝わったことは間違いありません。

要望に対する回答書を頂戴したことに対して、この場をお借りして、同社への深い感謝の念をお伝えいたします。ありがとうございます。

ここで、今回の「ロマンスカー@クラブ」「e-Romancecar」での特急券シートマップ席番指定機能開始について、私の周囲の主な反応をご紹介したいと思います。

・「これまでは、目の前に窓枠が当たらない席が予約できるまで、携帯電話上で払い戻し手続きと予約手続きを繰り返していたが、シートマップ機能が導入されて、これまでの手間がなくなって助かる。できれば、発車間際までシートマップ機能の使用可能時間を延長していただければと思う」

・「通勤にロマンスカーを利用している。2011年3月11日の東日本大震災でロマンスカーが1か月以上にわたって運休し、ロマンスカーがこれまでいかに快適な通勤を支えてきた列車であったか、痛感した。あれから4年。『ロマンスカー@クラブ』を通勤に大いに活用している。シートマップ機能が導入されたことをいま(大塚に)聞くまで知らなかったが、これから重宝しそうだ」

・「私は富士山の見えるD席が好みだが、シートマップ機能がない頃の『ロマンスカー@クラブ』では、A席に割り当てられることが多かった。これからはシートマップ機能を活用して、D席を取れるようになったので良かった。できれば、発車間際までシートマップ機能の使用可能時間を延長していただきたい」



このように、「ロマンスカー@クラブ」における特急券シートマップ席番指定機能開始は、顧客満足度を確実に高めることに成功しているものの、使用可能時間延長を要望する声が聞こえます。

小田急電鉄には、席番指定可能時間の延長により、更なるサービス向上を実現していただきたいと思います。

また上記のほか、ロマンスカー車内への電源コンセント設置とロマンスカーの海老名停車の実現に向けて、今後も要望を継続して参ります。

以下、過去の関連記事です。

「小田急電鉄に特急券シートマップ席番指定可能時間の延長等の要望書を送付しました」

「小田急電鉄『ロマンスカー@クラブ』シートマップ席番指定導入!」

寝台特急「北斗星」上野行きに乗車してみて考えたこと―寝台車両保有会社設立の提案(私案)

2015-03-03 00:55:11 | 日記
皆様、こんにちは。

2015年3月1日(日)17時05分頃、定刻より約2分遅れでJR函館本線札幌駅4番線に寝台特急「北斗星」上野行き(列車番号:2)が入線しました。



今回は、8号車A寝台ツインデラックス8号室を利用しました。残念ながら、コンセントはありませんでした。



2012年11月7日に、寝台特急「トワイライトエクスプレス」のB寝台ツインルームを大阪から札幌まで利用しましたが、コンセントが完備され、部屋も広々としていました。「トワイライトエクスプレス」の方が設備のグレードが高いことがあきらかです。次の2枚の写真は、「トワイライトエクスプレス」のB寝台ツインルームです。



「北斗星」の行程は、以下の通りです。

札幌<JR北海道函館本線>白石<JR北海道千歳線>沼ノ端<JR北海道室蘭本線>長万部<JR北海道函館本線>函館<JR北海道函館本線>五稜郭<JR北海道江差線>木古内<JR北海道海峡線>中小国<JR東日本津軽線>青森<青い森鉄道線>目時<IGRいわて銀河鉄道線>盛岡<JR東日本東北本線>上野

また、「北斗星」の車掌の担当は、以下の通りです。

札幌→函館:JR北海道鉄道事業本部札幌車掌所
函館→青森:JR北海道函館支社函館運輸所
青森→上野:JR東日本盛岡支社青森運輸区

19時40分、7号車食堂車「グランシャリオ」で「懐石御膳コース」(6,000円)のディナーをとりました。



途中貨物列車と鹿の衝突事故の影響で、約20分強遅れの22時00分頃に函館に到着し、機関車の付け替えが行われました。



その後、五稜郭まで戻って江差線へと入り、しばらくすると青函トンネルへと入ります。

00時過ぎ頃に青森駅に運転停車し、機関車の付け替えと、JR北海道からJR東日本への運転士・車掌の交代が行われました。

その後眠りに落ち、気付くと仙台駅に到着しているところでした。強風の影響で1時間20分遅れでの到着でした。

06時30分より食堂車「グランシャリオ」で朝食営業が始まりました。私たちの受付番号は24番で、ずっと7号車ロビーにて順番待ちしていました。



08時30分のラストオーダーまでに間に合いませんでしたが、食堂車スタッフの特別判断で順番待ちの全員が食堂車での朝食が許され、無事朝食をとることができました。



列車は、宇都宮と大宮に約1時間30分遅れで停車し、上野には定刻の10時05分着よりも約1時間30分遅れの11時35分頃に到着しました。



折り返し、尾久車両センターへと推進運転で回送されていきました。

「北斗星」は事実上唯一の定期「ブルートレイン」ですが、コンセントがない点、またシャワーが希望者全員の利用ができない点で、時代遅れの設備とサービスとなってしまっています。

一方、JR四国は寝台列車を大切に育てたいと考えています。2014年12月12日にJR四国の泉雅文社長と面談した際、泉社長はJR四国として寝台特急「サンライズエクスプレス」を香川観光の看板にしたいとおっしゃっていたことが印象的でした。

JR四国の思いとは対照的に、JR他社は寝台列車には総じて冷淡であることが残念です。

私としては、新型寝台車両を製造して、週3日は「北斗星」、週4日は「あけぼの」に使用するようにすれば、車両の有効活用と、寝台列車の需要創発につながると思っています。

また、山形新幹線や秋田新幹線の車両保有会社が設立されたように、寝台列車についても、政府や地方自治体が車両保有会社を設立し、寝台車両の保有とJRへの貸し付けを行うようにすることをご検討いただければと願っているところです。

寝台列車は大切な交通手段であり、地域振興にとっても欠かせない存在です。

是非とも、存続の方向で議論を進めたいものです。