「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

JR仙石線経由で女川駅へ

2015-04-19 09:39:38 | 日記
皆様、こんにちは。

4月18日(土)、JR仙石線あおば通10時22分発普通高城町行き(列車番号:1033S)に乗車し、女川を目指しました。



あおば通では問題なく着席できましたが、次の仙台から大勢の乗車があり、車内は多くの立席が発生しました。



列車は高城町行きですが、松島海岸で下車し、代行バスに乗り換えます。

11時45分発代行バス矢本行き(運行番号:113便)までの42分の待ち合わせ時間を利用し、松島観光をしました。

駅周辺は一見したところでは、震災前とそれほど変わっていない印象をもちましたが、土曜日であるにもかかわらず観光客がそれほど多くなかったのが気になりました。



駅に戻り、代行バスに乗ります。2台の代行バスがあり、私たちは1号車に乗り込みました。



時刻表上では矢本まで42分の道のりです。途中、震災で街が流され、更地になっているところをいくつも通りました。

震災で大きな被害を受けた旧野蒜駅の駅舎には「ファミリーマート東松島野蒜駅店」が開店しています。野蒜駅は内陸部へ移転することになっており、鉄道利用者は使えませんので、どれくらいの売上があるのか気になります。



矢本駅にはほぼ定刻に到着しました。折り返しとなる12時35分発松島海岸行き(運行番号:118便)は1台のみのようでした。



12時48分発石巻行き(列車番号:7237D)に乗り換えます。陸羽西線のキハ110系が使用されています。



石巻では1時間20分の待ち合わせがあったため、一旦下車して、駅周辺を少しだけ歩きましたが、道路には震災の爪跡がいくつも見られました。



駅前には、閉店した「さくらの百貨店石巻店」の建物に移転した石巻市役所があります。1階は複合商業施設の「エスタ」が入居していますが、衰退した感じは否めません。



昼食をとった後、14時22分発普通女川行き(列車番号:1637D)に乗り込みます。多くの通学生や高齢者が乗車しました。



石巻線のキハ40形・キハ48形は5月をもって引退し、キハ110系に置き換えられることが、JR仙台支社から発表されています(東日本旅客鉄道株式会社仙台支社「2015年5月ダイヤ改正について」平成26年2月26日付)。お早目の撮影をお勧めいたします。

石巻線の列車は沢田駅を出ると、「万石浦」の海岸線に沿って走ります。



浦宿駅からは再び内陸部へと入り、トンネルをくぐると女川駅に到着しました。



震災前よりも浦宿寄りに150m移転したことに伴い、石巻線の営業キロは0.2km短縮されました。

駅舎2階には「町営温泉ゆぽっぽ」(入浴料500円)と無料の展望台が併設されました。震災前も駅に併設されていた「ゆぽっぽ」は新駅でも併設されています。新生「ゆぽっぽ」では休憩所やくつろぎ設備が充実し、とても豪華な施設となっています。



しかし、震災前にあった女川中心部の街並みはほぼすべて消え失せ、駅周辺では現在も造成作業が行われています。



3月21日の石巻線全線再開で女川町に希望の光がもたらされましたが、復興は未だ道半ばです。

そして5月30日には、仙石線全線再開と仙石線・東北本線連絡線「仙石東北ライン」開業も控えています。

代行バスは列車との接続が取られていない場合もあり、しかも列車よりも多くの時間がかかっています。

東日本大震災に伴い線路が寸断されてから4年余り。5月30日は、仙石線沿線地域にとって、重要な歴史を刻む1日となります。

小牛田駅には、「仙石東北ライン」で使用を開始するHB-E210系気動車も待機していました。



仙石線の全線再開を心待ちにしています。

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