「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

JR本州3社を直通する唯一の昼行列車「しなの9・16号」の東海道本線乗り入れ廃止へ

2016-02-21 23:18:11 | 日記
皆様、こんにちは。

3月26日にJRグループダイヤ改正が実施されます。

北海道新幹線新青森~新函館北斗間が開業する一方で、本州と北海道を結ぶ在来線列車として永らく運行された、唯一の定期急行列車「はまなす」(青森~札幌)と寝台列車「カシオペア」(上野~札幌)が廃止となります。

また、JR東日本・JR東海・JR西日本の本州3社管内を直通する唯一の昼行列車である特急「しなの9号」(列車番号:2009M)「しなの16号」(列車番号:2016M)(大阪~長野)の東海道本線名古屋~大阪間の乗り入れが取り止めとなり、運転区間が名古屋~長野間に短縮となります。

そこで、大阪→長野間を特急「しなの9号」10号車普通車自由席に乗車してきました。



東海道本線大阪駅11番線に神戸方から「しなの9号」が入線してきました。JR東海東海鉄道事業本部神領車両区所属383系A5編成6両+A103編成4両による運行です。

列車前面には大勢のファンが殺到し、撮影は困難を極めました。



08時57分定刻に大阪を出発して、東海道本線を進み、新大阪と京都に停車します。JR西日本近畿統括本部大阪支社大阪車掌区の女性車掌が車内改札にやって来ました。

JR西日本近畿統括本部京都支社の管轄駅である米原(東海道新幹線はJR東海新幹線鉄道事業本部の管轄)で、JR東海東海鉄道事業本部名古屋運輸区の車掌に交代しました。



米原出発後、引き続き東海道本線を進んで岐阜に停車し、名古屋からは中央本線を走行します。

千種、多治見、中津川と停車し、上松付近では「寝覚めの床」が車窓に現れます。

木曽福島に停車した後は、JR東日本長野支社の管轄駅である塩尻に到着します。

当駅でJR東日本長野支社長野総合運輸区の車掌に交代しました。



塩尻から篠ノ井線へ入り、松本を出ると、山中へと進みます。姨捨付近では日本三大車掌の一つである善光寺平の車窓が展開します。



中央本線での遅延の影響で松本までは3分遅れでの運行でしたが、篠ノ井にはほぼ定刻に着きました。

終点長野5番線に定刻の13時53分に到着しました。長野駅の線路脇では、親子連れが列車に向かって手を振っていたのが印象的でした。

6番線では、14時04分発「しなの16号」大阪行きが出発を待っていました。



国鉄分割民営化以降、JR各社を跨がる直通列車は大幅に削減されてきました。

3月26日以降、本州3社を跨がる定期列車は「サンライズ出雲・瀬戸」のみとなります。

また3月26日ダイヤ改正では、JR西日本車両による東海道本線大垣乗り入れも廃止となり、「サンライズ出雲・瀬戸」と新幹線を除いて、JR会社間直通の定期列車は、JR東日本~JR東海とJR西日本~JR四国のパターンだけとなります。

首都圏では異なる鉄道会社間の直通運転は拡大傾向にありますが、JRグループでは直通列車が削減されています。利便性確保よりも、会社の都合ばかりが優先される傾向に懸念を感じています。

利便性向上による地域間交流拡大を後押しするべく、JRには直通運転の復活を検討していただきたいと思います。

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