サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

アラル海旧湖底砂漠のリハビリ植林

2007-06-11 17:15:22 | 中央アジア日誌
カラテレン村は2つの集落に分かれている。旧カラテレン村は数軒しかなく、新カラテレン村は60軒である。1970年代にカラテレン村の小学校や民家が押し寄せる砂で埋まり、倒壊した。住民は移住して新カラテレン村を建設した。風の関係で新カラテレン村には砂が押し寄せてはいないが、強烈な砂嵐にさらされることには変わりがない。そこで、最初の植林地としてこの村を選んだ。周辺土壌の塩分含有量や植林後の維持管理などを考えての植林地選定である。村の近くということは、村人が飼育している家畜(ラクダや山羊、羊)による食害も心配であるが、村人の理解と協力があれば成功するだろう。植林した苗木が生き残っているだろうかと、おそるおそるの訪問であったが、食害もなく、なんと苗木には緑の新芽が出ており、活着率はなんと55.5%であった。はじめての植林としては大成功であり、今後のプロジェクト展開にも自信が持てた。詳細は今後順次報告していくが、「アラルの海にアラルの森を」をスローガンとして「アラルの森」プロジェクトに多くの人の協力をお願いしたい。

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