サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

砂嵐は夜半まで止まず

2007-05-28 08:45:37 | 中央アジア日誌
ほうほうの体でカラテレン村に帰って来たが、強風は止まず。村周辺の植生調査に出かけていたリリア(アルマティにある植物学研究所研究員)がかん高い声で話しかけてくる。25年間もこのシルダリア河口域の植生調査をしているが、こんな嵐ははじめてだという。戸口で立ち話をしていたが、口の中は砂塵でジャリジャリである。ほんの20m先の民家がかすむ。細粒の砂が地面の凹凸に沿って吹き流されていく。嵐が止んだのは夜半であった。この嵐はどうも広域で発生しており、2000キロほど移動してアルマティでは2日後に1名が死亡したとのこと。  . . . 本文を読む

アラル海の天気は日替わりである

2007-05-26 15:58:19 | 中央アジア日誌
今回の小アラル海水質調査は植林事業関連の合間になんとか時間を見つけて実施した。天気が良ければ船外機付ボートで半日仕事であるが、5月1日は大嵐に遭遇し、あわや遭難の半歩手前であった。詳細は本文参照。アラル海の天候は日替わりと言われるが、まさにその通りとなり、翌日5月2日はべた凪の中で順調に9地点の調査を終えた。 . . . 本文を読む

5月のサロン・中央アジアへの招待

2007-05-20 13:22:38 | 中央アジア日誌
毎月第4木曜日の夕方6時半から開催している「サロン・中央アジア」の今月の開催日が迫ってきました。月1回が巡ってくるのは早いものです。5月24日(木)にここ市民環境研究所で開きます。中央アジアに関心があるだけが参加資格です。ぜひご参加ください。今回の話題はなんだろうと楽しみです。ウランや石油資源と日本との関係なのか、それとも誰かの中央アジア旅行報告か?! . . . 本文を読む

荒野砂漠にチューリップ

2007-05-16 22:06:24 | 中央アジア日誌
5月のカザフは花の季節である。荒野砂漠も5月はつかの間の緑をなしている。砂と砂漠性植物の中に黄色の花に出会った。野生のチューリップである。4月の終わりから5月の初めにかけて少量ではあるが雨が降る。この雨を利用して種子が発芽し、成育して草となる。そして花が咲く。花はほんの2週間の間に一斉に咲き、消えてゆく。その中にチューリップもある。この花に最初にであったのは1993年であった。そして今年、幸運にも黄色の花群落に会えた。 . . . 本文を読む

小アラル海の漁業

2007-05-15 20:54:42 | 中央アジア日誌
アラル海の干上がりは今も毎日続いており、大アラル海は消滅の一歩手前である。カザフスタン政府が建設した小アラル海ダム(コクアラルダム)によって小アラル海だけは水位が安定してきた。今回は小アラル海のシルダリア河口域の水質調査を実施してきた。漁業の復活が顕著で、河口域のカラテレン村もすこしだけではあるが活気がでてきたようである。 . . . 本文を読む