サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

シルダリア、小アラル海も水位低下

2008-10-31 19:59:04 | 中央アジア日誌
このブログに9月に白石氏から「シルダリア上流の流入量(融雪)が激減しここ20年で最悪な水不足が予期されている。キルギスのトクトグルダム湖の水位も過去最低になることが予想され、水資源、エネルギーそして食料の危機が迫っているとの国際機関の警告」とのコメントをもらった。ノボカザリンスクから植林サイトの村へはシルダリアを渡って行かなければならない。ボートを組んだ浮き橋を渡る。写真のように、ダリアは川幅は極端に狭く、水位も低下している。小アラル海にも出かけてみたが、通常は水位を標高42mに調節するために水門を開き、放水しているのだが、今年は水門は全閉で、水位も41mを少し上回った程度であった。漁師も漁獲量が少ないと嘆いていた。コメントのように来春の水量が心配される。今夜アルマティからソウル経由で帰国する。 . . . 本文を読む

列車でアルマティからノボカザリンスクへ

2008-10-31 02:18:52 | 中央アジア日誌
今回もアラル海行きは列車にした。車であれば1日600キロを3日かけてノボカザリンスクに到着するが、列車だと32時間で行ける。ガソリン代がこれほどまでに値上がりすると経費も割安となる。大量の調査資材を運ばない限りは列車に限る。車両も中国製の新車両が導入され快適である。日本ではめったにできない小説を読むなどの贅沢をしながら、停車駅ごとに食糧を買いながらの2日間である。駅のホームはバザール(市場)であるが、その土地柄を表している。写真はタラズだろうか、アラタウ山脈山麓の駅のホームらしく、この時期はリンゴ、ナシ、ブドウに柿と果物主体の売り場が並ぶ。昼にアルマティを出た列車は西に進み、シムケントは夜中となり、朝はトルキスタンとなる。メロンやスイカの産地のトルキスタンではこの時期もスイカがホームに並べられているが、色つやはさすがに悪くなっている。米どころのチリになると、ホームは新米の袋売りである。10キロの米袋を買っている乗客もいる。列車は進み、夕闇が迫るころノボカザリンスクに到着する。現在の地名はアイテケビーケントであるが誰もそう呼ばない。 . . . 本文を読む

「アラルの森」植林を終わってアルマティに戻る

2008-10-29 23:53:59 | 中央アジア日誌
「アラルの森」植林を終わってアルマティに戻る 20日にアルマティを列車で出立し、「アラルの森プロジェクト」の今年度の植林を終えて、再び列車2日間の旅を終えてアルマティに戻ってきた。予想よりは暖かく、旧湖底沙漠以外ではそれほど寒さに苦しむことはなかった。28日から西の地方で降り出した雨が東に移動するのと一緒にアルマティまで戻ってきた。クジルオルダ市あたりでは線路周辺の窪地には水たまりができるほどの降水量あり。添付写真は順調に生育している2006年度植栽のサクサウールである。明後日出立して帰国するので、順次、この時期のアラル海周辺の模様をお伝えできれば。 . . . 本文を読む

23日はサロン・中央アジアー不在で申し訳ない

2008-10-20 09:56:04 | 中央アジア日誌
昨夜来の雨は今朝も静かに降っており、外気は一段と冷たく、秋の終わり、冬の近いことを思わせるアルマティである。アラタウ山脈の降雪は3000mよりも低いところまで来ているようであるが、昨日はお見せする写真が撮れなかった。さて、今日の昼に列車で出発し、明日の夜にノボカザリンスクに到着する日程でアラルに向かう。写真のような駅舎を何カ所も通過する旅であるが、この時とばかりに小説を読む。今朝起きて思い出したのは、今週の23日が第4木曜日でサロンの日であるということ。なんと無責任とおしかりを受けねばならないが、小生不在でも集まろうと思う方々は市民研を使ってください。29日の午後にここに帰って来るまではこのブログもお休みである。この2年間に植え、成長しただろうサクサウールに会えるのが楽しみである。 . . . 本文を読む

10月19日のアルマティ

2008-10-19 19:18:41 | 中央アジア日誌
曇り空のアルマティは少々肌寒い。午前中にバザールで手ぬぐいを買う。明日からは列車の旅と民家での滞在であるから風呂に入れるのは1週間のち。少量の水で身を清めるための新しい手ぬぐいを買うことにした。風が吹くと落ち葉が舞う並木の下を歩く。10時に知り合いが迎えに来てくれてダーチャ(別荘)に行き、昼ご飯。結婚するとほとんどの人が別荘を持てたソ連邦時代から、バブル経済で別荘の売買も盛んなカザフスタンである。午後はアパートで出発準備。日曜日の午後、老婆が2人、やさしい響きのロシア語で長い間立ち話を楽しんでいた。午後3時過ぎから結構強い雨が降り出した。晩秋の氷雨か。明日12時出発を打ち合わせて、荷物の整理を始めた。 . . . 本文を読む

今年の植林のためにやってきたカザフ

2008-10-19 02:18:15 | 中央アジア日誌
おだやかな一日をアパートで過ごす。明後日から列車でノボカザリンスクにに向かう予定で、今日一日はアパートで準備と打ち合わせで過ごす。植林のカウンターパートである植物学研究者、通訳の日本語学科卒業生とその先生、運転手が入れ替わりやってきて打ち合わせをしてくれる。歩いて15分ほどの距離のバザール(市場)でキムチなど食料品を買う。コイのキムチが好物で、これで昼飯のおかずとする。卵も購入したが、今年の5月よりもずいぶんと値上がりしている。庶民の食卓は苦しい経済事情だろう。食料品の数量は増えている。産油国となり、ウランを売る国はバブルのまっただ中で庶民は苦しんでいるのかと思う。 . . . 本文を読む

アルマティの朝

2008-10-18 12:57:36 | 中央アジア日誌
日本と同じように6時過ぎに起きる。さわやかな朝である。大通りから少々入ったところにある我がアパートは土曜日ということもあって静かである。ロの字型にアパート4棟が建ち、中庭がある。いつもなら通学の子どもの声がするのだが。広い中庭には4階以上の高さの樹木が10本ほど生えている。窓からの木の様子を写真で。秋は深まっているが、今年は落葉が遅いようである。そろそろ運転手が迎えにくる。 . . . 本文を読む

アルマティのアパートから

2008-10-18 03:26:32 | 中央アジア日誌
関空を昼に出発して、ソウルのインチョン空港経由でアルマティに到着。運転手アリクのやさしい笑顔に迎えられてアパートに到着した。現在時刻は18日午前0時30分である。日本との時差は3時間。気温は18度くらいと暖かい。2日間アルマティでアラルの森プロジェクトの準備をして、列車でアラル海に向かい、今年度の植林事業を実施する。アルマティに居る間はこのこちらの様子を記そうと思う。なにはともあれ無事到着である。 . . . 本文を読む

二人の若者の帰国みやげ

2008-10-13 22:38:23 | 中央アジア日誌
すっかりのご無沙汰である。書くべき材料はあり、気分が乗らない訳ではないが、忙しさにかまけてしまっただけである。前回紹介した若者二人が無事にアラルの旅から帰国した。今回の旅で何を考えてきたのかをいつかゆっくりと聞きたいの思っているが、今日は彼らが持ち帰った情報を受け売りとしよう。次のアドレスで写真がみられる。 http://picasaweb.google.co.jp/yutani.ini/923104# . . . 本文を読む