サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

厳寒のアルマティから来客

2008-02-17 23:39:20 | 中央アジア日誌
14日にアルマティから動物学研究所の研究員であるローマンさんが京都にやって来た。1994年のシルダリア川の調査依頼の研究仲間であり、彼と協力してカザフにNGO団体を作ってきた。昆虫学者であるが、写真の腕もあり、カザフの動物やアラル海の写真集をいくつも出版している。1週間ほど滞在し、21日に総合地球環境研究所でセミナー(参加自由につき関心のある方はどうぞとのこと)に出席したあと、招待主の鳥取大学でのシンポに出席して帰国する。今冬のアルマティの様子を聞いてみた。例年より寒く、マイナス25度にもなっているという。自動車用ガソリンも86テンゲだという。例年になく寒く、ガソリン高騰というから日本と同じだと苦笑し合った。写真は我がアパートにできたつららである。3年ほど前の写真である。冬のアルマティを歩くときはこのつららに注意が必要。刀のように鋭くとがり、重さもあるから落下してきたら大けがをする。 . . . 本文を読む

「アラルの森プロジェクト」の規約

2008-02-13 23:45:01 | 中央アジア日誌
朝日新聞のコラムに「アラルの森プロジェクト」が紹介され、市民環境研究所あてにファックスが届いている。新聞の威力を感じながら基金募集に応じてくださる方々に返信中である。今までは地球環境基金の助成金でこの事業を続けてきたが、より多くの個人、法人の助力をお願いする決断がついた。どのようにして公にしようかと迷っていたが、朝日新聞の取材を受けて一気に前に進むことにした。これから多くの賛同者を募る過程に入って行こうと思っている。以下に「アラルの森プロジェクトの規約」を掲載し、このブログを読んでいただいた方にもお力添えをお願いしたい。もちろん、いろんな助成金を獲得する努力も続けて行こうと思ってます。 . . . 本文を読む

アラルの森プロジェクト記事掲載(朝日新聞)

2008-02-12 00:33:22 | 中央アジア日誌
2月9日の朝日新聞夕刊のコラム「窓 論説委員室から」にアラル海植林活動「アラルの森プロジェクト」が紹介されました。早速10日から多くの方から協力の申し込みのファックスが届きはじめました。ありがたいことです。いろんな方が関心を持たないとアラル海問題は忘れられてしまいます。もちろんアラル海問題だけではなく、どんな環境問題も同じです。忘れ去られた環境問題の当事者は棄民されたのと同じですから。アラルの森プロジェクトが多くの方々がアラル海問題を考える端緒になればと願っています。後日、このブログに当プロジェクトの規約などを掲載します。 . . . 本文を読む

カザフの研究者来日と二つのセミナー開催

2008-02-11 00:09:08 | 中央アジア日誌
カザフの水資源の研究者のドミトリエフさんと生態学者のローマンさんが2月に来日、京都と鳥取でセミナーが開催されます。お二人とも日本に何度も来られた方で、日本からの研究者を沢山受け入れてくれている方々です。中央アジアを知るよい機会です。よろしければご参加ください。詳しくは本文を。 詳しくはそれぞれの研究機関のホームページをご覧ください。 . . . 本文を読む

サモワールとチャイ

2008-02-08 00:43:45 | 中央アジア日誌
気温が45度を超すような時にはひたすら耐える以外にない。湿度が25%にもなっているから、沙漠では水の補給が重要な仕事である。家の中で振る舞われるチャイはことのほかありがたい。サモワールで沸かした熱湯でチャイを煎れて貰う。ミルクを入れるかどうかは好みで決めればよいが、必ずどちらにするかを言わなければならない。わたしはミルクを入れない方が好きである。食事の間中、主婦が付きっきりでチャイのお代わりを何度もしてくれる。遠慮はかえって失礼にあたる。水分を十分に補給し、日没までをひたすら待つ。これが仕事である。 . . . 本文を読む

サモワール

2008-02-07 00:22:51 | 中央アジア日誌
寒い日が続く。冬らしい冬の風景を楽しんでいる。冷え切った身体には熱いコーヒーかお茶がありがたい。カザフに居ても日本に居ても同じである。カザフのチャイ(お茶)を思い出し、お湯を沸かす器具のことを昨日書こうと思ったが、その名前をど忘れしてしまった。思い出そうとすればするほど答えから遠のいていく。一日中苦悶していたがついに友人に尋ねる羽目となった。物忘れがはげしくなってきたことは確実である。やっと、そのものがサモワールだと分かった。これほど世話になったものの名前を思い出せないとは。そこで、今夜のブログはサモワールと決めた。 . . . 本文を読む

20年間の写真整理は道半ば

2008-02-05 00:05:16 | 中央アジア日誌
正月から始めた写真整理に追われている。カザフに行き始めたころはまだまだスライド全盛時代であり、写真はすべてポジフィルムで撮っていた。カザフの紙芝居屋を自認していたから、プロジェクターでスライド写真を映しての講演であった。それから20年。今やパソコンでパワーポイントが主流となり、映写機で投影すると言っても、映写機などないところが多い。そこで一念発起して、膨大な駄作の中からまだしも使えそうな写真を選んでスキャナーに取り込み始めたのはよいが、これが終わらない。しかし、忘れていた名作も若干見つかり、楽しみながらの作業を続けている。先の日曜日に東京は大雪だった。アルマティはどうだろう。アルマティ市内の我がアパートの広場で撮った1月の風景を掲載する。中央アジアの話を聞かせろと言われたなら、これらの画像を持参してどこへでも参じるつもりである。もちろん、サロン・中央アジアに起こしいただければお見せします。 . . . 本文を読む

1999年キルギス日本人拉致事件

2008-02-04 00:17:50 | 中央アジア日誌
2月1日の朝日新聞夕刊に『身代金200万ドル「現地当局が失敬」』という見出しのもとに、1999年日本人技師らの拉致事件の解決の顛末と身代金の行方の話題が掲載された。この事件発生の当日、私もキルギスの首都ビシュケク市に滞在していたので、10年前の現地模様を思い出した。この事件は2ヶ月後に解放されて解決したのであるが、当時から、この解放交渉の関係者から身代金が渡されたが、当事者に全額渡っているのかどうか疑わしいとは聞いていたので、キルギスの担当者の今回の証言はたぶん事実を述べたものだろうと思う。当日から翌朝の私の状況を本文に書いてみる。 . . . 本文を読む