朱と群青

日々の思いを、時々趣味の絵をアップしながら書き綴っています。

絵の題名が先

2014年09月30日 | 

 毎年10月は、絵のグループの小品展に出展します。

 今度のグループ小品展に出展する絵の題名を、1ヶ月ほど前に、提出しました

 

 手持ちの新しい絵が無かったので、未だ何を描くかモチーフのあても無いのに、今年の

題名だけ先に決めたのです。

 私の絵の題名は『静か』。

 

 題名に沿った絵で何を描くか散々考えた挙句、今年の夏に家族で旅行した天草の

風景を描く事にしました。

 と言っても、何度も行った場所でスケッチも何枚か」あり、構想もすぐ決まりました。

 

 この絵が完成した昨日、絶好の天気だったので、天草へランチを兼ねて日帰り

ドライブをしました。

 近年出来たという見晴らしのいい場所にあるイタリアレストラン。「天空の船」

素晴らしい風景を見ながら、美味しく頂きました。

 

 

 

 

 

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    『 静か 』             F-4号  天草の崎津教会) 

「モチーフ」とは、絵の創作では「動機」「題材」といったことに使われますが、絵を描く上でこれを探し決断することがが一番悩ましい事。 

テレビの天気予報を見ていて急に思い立ちました。 

『そうだ、天草の崎津漁港の朝をスケッチに行こう。』 

天気予報は「明日は快晴、放射冷却で冷え込み霧が発生することがある」と報じていたのです。 

以前写真で見た崎津漁港の朝霧と、崎津天主堂の風景が脳裏によぎって、「見れるかもしれない」。 

翌朝、4時から車で出発し天草の海岸線の曲がりくねった道を走ること2時間半、現地に到着したのはまだ明けやらぬ漁港でした。 

残念ながら期待していた期待していた『霧』は発生していなくて、風は無く、ただただ静かな漁港の風景でした。した。 


一時間ほど外を歩き回り新鮮な空気を吸い、車の中でサッツサと素描スケッチをし引き返しました。 

帰宅すると、「明ける前から6時間も、何してたの」。 家内からチクリと小言が出ました。 

数日経って、その素描を元に、4号の小さな絵が出来ました。

 

 

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楽し苦しの芸術の秋

2014年09月23日 | 

毎日、暮らすのに丁度いい気候になりました。

芸術の秋です。


 知人が出展している美術展か幾つかあり、足を運びました。
それぞれの力作を見ると感動を頂けるし、私自身も絵を描く気力が増します。

 私と同じ素人の絵描きさん達は、自分の生活の中で、絵を描く事をどういう風に
位置づけているのでしょうか。
 

 私は、描きかけの絵が、常に部屋に転がっているし、絵を描く事が毎日の散歩と同じ

ような普通に生活の一部となってしまいました。   

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 秋は芸術のシーズンで、色んな行事が重なってしまいます。
私のもう一つの趣味の、ギターアンサンブルのコンサート出演があります。
 先月、絵の締め切り真近の100号の作品の製作中に、コンサートで演奏する新しい
4曲の楽譜を頂き、私の狭い脳の中はパニックになりました。
 楽譜を見ると、テンポが速い上に16分音符がギッシリ。
これ、どうする?

 描きかけの絵と、真新しい楽譜を譜面台に置いて並べて、
「去年は越えられたけど、今年は大丈夫だろうか」と、一瞬よぎる不安。
趣味が嵩じれば、楽し苦しの芸術の秋です。

絵は、南阿蘇鉄道の秋の風景です。
ススキの切り通しの鉄路が印象的でした。

「高原鉄道の秋」  和紙に岩絵具  変形F60号



 

 

 

 

 

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7年目の絵

2014年09月21日 | 

絵を描き始めてから7年目になります。

 美術展などで見受ける、それぞれ個性豊かで想像力に満ちた素晴らしい絵に比べると、私の絵は、ただコツコツと
努力して描いただけの絵に過ぎず、絵を完成したときの有頂天にもなる達成感が過ぎると、ほっとして気が緩みます。
 この先、暫くは自分の個性を探求するためにどういう風に進もうかと模索する日々が続きます。

 先日、ある美術展のパーティで、私の入会の挨拶が済んだとき、1人の紳士がグラス片手に近づき
「いよいよ、あなたも蟻地獄へ来ましたね。」
 何のことか分からず、よく話を聞いてみると、「絵を描く事は、蟻地獄でもがく様なものだ」と言われるのです。
「もがいても、もがいても、力を消費するだけで、もがくのを止めれば地中に引きずり込まれる」
 
 私は、今まで絵を趣味として描いているだけで、そんな風には考えた事は無かったのです。
一方、その紳士は自分の存在の全てを賭けて絵の制作に取組んでいるのかも知れないと思い、かなりな温度差を感じました。
 そんな人の描く抽象画ははどんな絵だろうと興味があります。

 所詮私の絵は趣味の絵ですが、絵の制作は、山に登る事に例えたいですね。

 登る途中、いろんな花が咲いてたり、清流があったり、かと思うと急峻な岩を登り、心臓が激しく鼓動した後、やっと頂上へたどり着く。
達成感と、素晴らしい頂上からのパノラマの風景、絵を描く行程がそんな心情と重なるのです。

「そこに山があるから登る」と言った人がいます。
「絵を描く押さえがたい気持ちがあるから描く」事も許されるのではないでしょうか。
 才能が無くて絵をコツコツ描いてても、達成感だけを頼りに描いても、それはそれでいいのだと私は信じたいです。

 物事に対する考えは人それぞれだなと、その紳士の言われる事を、『それも有りなのだ』、と受け入れて聞いていました


 絵は、去年スペインにを旅行した時の、世界遺産『古都トレド』の風景をを見たときの感動を込めて描きました。

    『 残照のトレド 』 
    F-100号 和紙に岩絵具  




 

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古都トレドの下描き

2014年09月01日 | 

私は、都会の喧騒からかなり離れた郊外の町で、家内と 孫代わりに可愛がっている室内犬と暮らしています。

子供と孫達は遠く県外に住居を構えていて、郷里へ帰省して来るのは年に数回なのです。

  

 私がこの場所を終の棲家に選んだのは、バス停とスーパーマーケットがすぐ近くにあり、さほど遠くないところに

プールを備えたスポーツセンタがあったからですが、そのバス停は、後日現地へ移住してから時刻表を覗いて

 見ると、ほぼ1時間に一本ほどしか無く、自分の判断の脇の甘さがショックでした。

 しかし、住めば都と言いますが、住み慣れた現在では特に不満も無く飄々と暮らしています。

 

  この辺りの住宅は、各家のブロック塀の使用は制限されていて、生垣か腰ほどの高さの柵で廻らしてありますので

遮蔽が無くて見通しが良く、通りを歩くとその家の住人に頻繁に顔を合わせることになり、何処にどういう人が住んでいるか

何となく分かって来ます。 

 当時新興住宅で、お互い寄せ集めの住人だったのが、年を経てやっとそれぞれの人たちが馴染んで来たように思います。

 

  この住宅地をちょっと出ると一面に田んぼが広がり、最近、稲の花穂が出てきていました。 九州ですから、花穂が出るのは

他の地区より遅いのかも知れませんが、吹く風とともに秋を感じる様になりました。

 今日は、本当に久々の夕焼けが見れて、きっと明日は晴れると思います。 

 スペインの古都トレドの下書きです。

  

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