朱と群青

日々の思いを、時々趣味の絵をアップしながら書き綴っています。

クラシックギターを弾くこと

2022年04月07日 | 日常

 退職した後に始めた趣味の一つに、クラシックギター演奏があります。

水彩画F-4 

 もう、十数年前になりますが、地区の公民館の講座で募集されていた「初級クラシックギター講座」に入ったのがきっかけです。ギターを買ったのもその時で、同時に私は同時にそれとは別の個人レッスンも受け始めました。

 

講座は音大講師の方が指導をされ、メンバーは20人ほどいて、初心者を中心にかなり上級の演奏が出来る人まで集まり、和気あいあいと楽しく学んでいました。

 その初級講座は1年で終了し、2年目からは大勢で演奏するギターアンサンブルの講座に引き継がれました。

 初心者が多いこのメンバーで、アンサンブル演奏が果たして出来るのかと初めは心細かったのですが、上級者中級者もいて、参加者の演奏技量の幅が広かったので、パート毎に技量に応じた演奏を練習して合わせると、かなりな高度な曲も演奏出来ました。

 年に1回、市のクラシックギター愛好家の「ギターフェスティバル」があり、そのほか地域の町の定期コンサートにも出演していました。

 アンサンブルの演奏曲は、皆さんがよく知っている曲を先生が3パートに編曲された曲で、それぞれの技量に応じたパートを作って頂いていました。4月に新しい曲の楽譜を頂いて、上級者は、いきなり先生の指揮で演奏できますが、私達初心者は初めはただ聞いているばかりで、暫くは楽譜を読み取り何度も練習し、演奏に合わせるのが大変でした。

 みんなの練習と努力でコンサートがある秋には先ず3曲が仕上がり、憧れのステージに出られたのです。ステージ袖での出演を待つときの緊張と、演奏を終わった時の達成感とみんなの笑顔は忘れられません。

 アンサンブルの演奏のほかに、年2回ほどのクラシックギター独奏のミニコンサートがあります。40~50人程の関係者が集まり、自分で選んだ3~4分ほどの短い曲を弾きますが、この時はもっと緊張します。今まで失敗したことはありませんが、それでもやはり演奏前は緊張します。

 無事演奏を終えた時の拍手と安ど感、それは何とも言えない達成感です。

 私は3年ほど前、椎間板ヘルニアの手術をしましたが、その後の経過が思わしく無くて再手術の話もあり、ギターを数十分以上は弾くことが困難になり、現在も活動を休止したままです。

 しかし、今でも家での毎日の日課として10数分ほどの短時間ですが、練習曲と短い曲を2曲ほど弾いて、新曲も少しづつ暗譜で練習しています。以前に3か月ほど弾かなかったら、演奏出来ていた曲が全く弾けなくなっていた事があり、そうならない様、現状維持のためにほぼ毎日ギターを弾いて指と脳を活性化させています。それと、何よりも曲を演奏していると気持ちが穏やかになることです。

 今は、昔の歌謡曲を弾くこともありますが、バッハの「ブーレ ホ短調を」を暗譜で練習しています。本来はテンポの速い曲ですが、アンダンテでゆっくり弾いて練習しています。特に左手の指が忙しく動き、脳の活性化にいいようです。

 おそらく私の年齢と体調のことから考えると、元のギターアンサンブルのメンバーに復帰することは無いかも知れません。しかしそれでも、誰も聞いていなくても、趣味としてギターを楽しくを弾き続けたいと思っているのです。

 

 

 

         熊本城の天守閣の地震からの復旧工事が完成。ただ、各種の櫓や塀や石垣の復旧が完了するのは、あと20年ほどかかるらしい。

 


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