TOYOTA 1600GT
ボディーは三代目コロナハードトップ・後期型だが、2000GTに並ぶスペシャルマシン。
2T-Gとはブロックが違う9R型ツインカムエンジン搭載。OHVの4RをヤマハがDOHC化するという手法は2000GTと同じだ。
グロス115PSで、トランスミッションは4速と5速があり、それぞれGT4、GT5のエンブレムが付く。シートと5速ミッションは2000GT(前期型)と同じ物を装備。
フロントグリルに輝く七宝焼きエンブレムは2000GTと同じ物の色違い。2000GTの赤に対し、1600GTは青だった。
レースではプロトタイプのRTX共々そこそこの成績を収め、時に新型のスカイライン2000GT-Rを負かすことさえあったという。
コロナハードトップとの外見の違いは、エンブレムとフロントフェンダーに増設されたエアアウトレット。このエアアウトレットを買い求め、コロナHTを1600GT風にする改造もしばしば行われたという。
ベーシックカーに高性能エンジンを搭載するというトヨタの手法は、この1600GTで確立されたと言っていいだろう。
"化学調味料漬け"とは正反対、といいましょうか、真っ向勝負しか無かった時代なんでしょうか。