このAAはなかなか秀逸だ。
思わず笑ってしまった。
ここ最近オリンピックと蒸し暑さで、眠れない日々が続いている。
丸一日起きていて、二日目に力尽きるというパターンだ。
そうなると長い時間寝るので、夢を見ることがある。
先日は全く不条理な夢を見た。
少し長いが書き出してみよう。
良く晴れた日、ツーリングに出たらしい。
港の引き込み線までやってきた。
どうやらこれは西武安比奈線のオマージュらしい。
ジリジリと陽が照りつける中、引き込み線沿いの小屋の脇にバイクを停めた。
そこでおねちちゃんを見つけて、タンデムで旅を続けることになったらしい。
荷物を荷台にくくりつけるが、なかなかまとまらない。
そうこうしているウチに出発したが、直ぐにスーパーマーケットにて買いだし。
ここで店を出る前にウンタラカンタラあったが、良く覚えていない。
おねいちゃんと何かあって、線路沿いにある大学に行くことになって、
その際に姉の家に行き、何かを話し合っていた様だ。
やがて雨がしとしと降ってきて、バイクで大学に向かう。
しかし明らかに川越南端の古い街道を走っていた。
線路など無く、林の中を走っていたのだ。
いきなりツーリング再開である。
だが、なぜかだんだんと道が水没していき、川になってしまった。
この川にはワニや古代生物が棲んでいて、危うく食べられそうになる。
なんとか川の中をバイクで通り抜け(!)、着いた先は氷に覆われた丘。
どうやらこの辺りは窓を開けっ放しにしていたら結構な雨が降ってきて、
やがて肌寒くなったらしい。川というのは雨だろう。
バイクを降りてその丘に向かうと、大勢の人が何かを掘り出して運んでいる。
何か汚らしい色をしたモノが氷原を覆っていて、それを掘り出しているようだ。
俺もその仕事を手伝い始めたが、だんだんそれが放射性物質で、ストロンチウム
とかセシウムだ、コバルトだ、ということが解ってくる。
これは福島原発の事故のことだろう。
短時間でも死に至る放射線強度だと悟った俺は、その場を逃げ出した。
氷原にV字型の切れ間があり、川になっているようだ。
俺はそこに逃げ込み、川を遡り始めたのだが、ふと足下を見ると
多くの人々が川の中に沈んでいる。
まるで生きているようだが、決して動くことはない。
放射線で亡くなったらしい。外傷は見あたらなかった。
どうやらこれは、終戦間近の空襲かJAL123の事故のオマージュらしい。
それを見た俺はかなりびびって、足早に遡上を続けるのだが、
谷だったはずなのに凍った尾根を歩いていた。
登山道のような所を歩きだったかバイクだったかで進み、一気に視界が開けた。
麓の方には集落が見える。
足早に麓を目指すが突然崖があり、よく見ると大地震で山が崩れた様なあとがある。
これはあたかも中越地震で崩落した山肌であり、山古志村と長岡市の境の光景だ。
ここで左に斜面が続いていることを発見して、麓に向かう。
まもなく溶岩流出の先端部のように氷が途絶え、アスファルトの道が続いていた。
道の両端には家がある。
信号機もあるその道をバイクで走り抜けると、中規模な駅前に出た。
駅前ロータリーに立っていると目の前に髪が腰まである、黒髪の、
とても美しい少女が目に留まった。
どう見ても中学生以下であるが、この少女に恋をする。
少女はロータリー沿いにある店に向かって『おかあさ~ん、おじいちゃんが…』
などと大きな声で話している。
その時自分がおじいちゃんであり、この少女が孫であることを知る。
どう考えてもいけない考えだ。
そう感じたとたん、ゴルゴ13になった俺はバーのカウンターに座っていた。
なぜかその少女もカウンターに座っていて、店を出る姿を目で追っていた。
バーのマスターが『あの子は隣の不動産屋の子で…』等と聞いてもいないのに
話し始めた。
するとデューク・俺は隣の不動産屋を監視している。
都合の良いことに直ぐに少女が出てきて、そのことを確認できた。
近親相姦、という言葉が脳裏に浮かんだ俺は、さっき越えてきた尾根に向かい、
先ほどの設定でいう右側の崖を降りると、集落に向かった。
どう見ても牛の角突き会場という場所に着いたデューク・俺。
うどん屋から情報を仕入れ、観覧席に着くと何やら団体様ご一行が到着した模様。
年格好はバラバラなのだが、皆顔がそっくりである。
この辺りのモチーフはオリンピックの観覧席の様だ。
デューク・俺は衝撃を受け『ここは近親婚の村なのだ!』とさとる。
そしてうどん屋に何かを告げた後、駅に続く道に戻った。
途中で野田ドジョウが演説を行っていて、ドジョウは目の前にいるのに、
テレビでその様子を見ていた。
どうやら大地震と原発事故について語っていたらしい。
この辺は先日の記者会見のオマージュらしいが、よく解らない。
いきなりアスファルトの道を歩き始めると、先ほどの美しい少女が
道沿いの家から出てくる所に遭遇する。
デューク・俺は『この娘も祖父と(**自粛**)をしているのか』
と思い、おじいちゃん・俺を思う。しかし台詞は『………』である。
この後バイクに乗って、薄暗くなった駅近くに着くのだが、なにかこぢんまりとした
ブッティックの様な店に向かう。
そこで猫か猿かに出会って、そこで記憶が途絶えている。
オールカラー52Pな夢だったが、俺はどこへ向かって旅をしていたのか、
どうやら見覚えのあるおねいちゃんと何をしでかしたのか、なぜ少女に
惹かれたのか、そしてゴルゴ13のミッションは一体何だったのか??
すべては謎に包まれている。
夢ほど不条理なモノはないのだろうが、この夢を一日経ってから
思い出したのはなぜか?夢のどこで叫んでしまい、リアルワールドで
寝ていた三味線が驚いて吹っ飛んで逃げたのか?
思い出す毎に不条理さが増していくのだった。