Johnnyダイアリー

大好きなジョニー・デップのことや、映画の感想、日常の出来事を書きつづっています。

デトロイト・メタル・シティ

2008年08月28日 | 映画鑑賞

デトロイト・メタル・シティ

監督:李闘士男
【根岸崇一=ヨハネ・クラウザーII世】松山ケンイチ
【相川由利】加藤ローサ
【デスレコード社長】松雪泰子

あらすじ
純朴な青年、根岸崇一(松山ケンイチ)は、ポップミュージシャンを目指して大分県から上京する。だがひょんなことから人気悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”のギター&ボーカルとして活動することになる。彼らのデビューシングルは大ヒットを記録し、崇一は自分の意思とは関係なくカリスマ悪魔歌手に祭り上げられていく。(シネマトゥデイ)

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松山ケンイチクンが出ているということで興味をひかれ観てきました。

『デスノート』の「L」役で有名になった松山くん。
わたしも「L」を演じた松山くんを観てから彼の演技のうまさ
トーク番組などで見せるシャイな所とか好きです♪

しかも、今回演じるのが
心優しいけどなよなよ系。オシャレなポップシンガーを目指す青年が
本人の意思は無視され、なぜかデスメタル系のバンドのボーカルをやるはめに。
正体は絶対に誰にも知られてはいけない!という役どころ。
コレ聞いただけでも、スゴクおもしろそうですよね。

もう、爆笑の連続。
期待以上のおもしろさでした。

デトロイト・メタル・シティ 

松山くんて、前髪を眉毛の上まで上げるととってもかわいいですねぇ(笑)
オープニングの、ニッコリと笑顔で鏡をのぞきこんで
髪を直す所なんてすっごくかわいかったです。

それにしても、松山くんはやっぱり演技がうまい!
この映画がおもしろかったのは松山くんが、
根岸役ををしっかり自分のものしているからだと思う。

この映画は根岸くん自体が観てる人達に愛されないと
成り立たないと思うんですよね。
ただのなよなよした男の子だったら、誰も好きにならないと思うし
「頑張れ!」という気持ちにもならないと思う。

女の子みたいな喋り方、ちょこちょこした歩き方、内股座り。
それでも、松山くんがよく研究した成果なのか、
やりすぎのように見えても、やりすぎていない、
このさじかげんがうまいのか
根岸くんはとってもかわいい愛されキャラでした。
すぅーっと、感情移入出来ちゃうんだよなぁ。
情けない所があっても、全力で応援したくなってしまう。

クラウザーさんの時の豹変振りはスゴイ。
あんなド派手なデスメタルの衣装とメイクで歌っているのを
スクリーンで観ると、とってもカッコイイ。
根岸くんの中の、別人格が出てきているという設定なのかなあれは。
演じわけがしっかりできていて安心して観ていられる。
クラウザーさんの時に根岸くんの人格が出てくると、
そのギャップに、とにかく笑えます。

デトロイト・メタル・シティ

クラウザーさんを演じているときもかっこよかったけど
どちらかというとわたしは、なよなよでも、根岸くんの方が好きだなぁ。
彼の純朴な優しさと音楽への一途さがとっても気に入りました。

『僕がしたかったのは・・・こんなバンドじゃない!!』

根岸くんの苦悩振りは、本人にとっては悲劇でも
観ている私達には喜劇。
これが、この映画のおもしろさなんでしょうね。

脇を固めている、俳優陣もよかったなぁ。
根岸くんにデスメタルをやらせている女社長役の松雪さんはぶっとんでいるし
ファン役の大倉孝二さんの心酔っぷりもかなり笑えました。

デトロイト・メタル・シティ 

映画を観た後に耳に残ったのは、DMCの曲ではなく
根岸くんの「♪~あまい、あまい、あまい、あまい、こ~いび~と~♪」の
オシャレな(?)歌声でした(笑)

松山くんの色んな表情を観ることが出来たし、とっても楽しい映画でした。

次に彼がどんな映画に出るのか、とっても楽しみです。


ベガスの恋に勝つルール

2008年08月23日 | 映画鑑賞

ベガスの恋に勝つルール

監督:トム・ヴォーン
【ジョイ・マクナリー】キャメロン・ディアス
【ジャック・フラー】アシュトン・カッチャー

あらすじ

フィアンセにフラれたキャリアウーマン、ジョイは(キャメロン・ディアス)は親友とともにラスベガスへ。そこで意気投合したジャック(アシュトン・カッチャー)と、いつの間にか結婚してしまう。正気に戻った2人は結婚を無効にしようとするが、そんな中カジノで300万ドルを稼ぎ、互いに大金の所有権を主張することに……。(シネマトゥデイ引用)

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テレビCMで、キャメロン・ディアスが指立てて
「remember?」と言ってニッコリ笑うシーンが
あまりに印象的で観に行ってきました!

それと、ラスベガスが舞台だということも観に行きたくなった理由のひとつ。
しか~し!題名にベガスの文字が入ってはいても実際には、
最初の20分ぐらしか出てきません。
ちょっとがっかりしたかも。。。

ベガスの恋に勝つルール

それにしても、キャメロンってカワイイですよね♪
とってもチャーミング。
スクリーンの大きさに負けない華を持っている
ごく限られた人だと思うなぁ。

彼氏にフられたジョイ。
仕事をクビになったジャック。
そんな2人が憂さ晴らしに出掛けたラスベガスで偶然出会い、
いつしか意気投合。
お酒を飲んでハチャメチャの大騒ぎをして、
酔った勢いで結婚式まであげてしまう。
翌朝目覚め、左手の薬指の指輪を見て現実を知り
悲鳴を上げたってもう遅い。

もう、ハチャメチャぶりはぐんを抜いていたし
くるくる変わる表情豊かな2人の演技に
笑わせてもらいましたぁ~。
あはははなんて、上品な笑いじゃなくて
うひゃひゃひゃと、笑ってしまいした~(爆)

結婚を解消したい、けど、お金は欲しいっ!
裁判で自分に有利な証拠を手に入れるため
あの手この手で、2人は罠を仕掛けあいます。
そっちがそこまでやるのならこっちだって!!ってな感じで
やりあうけど、いっつもジョイの方が一枚上手(笑)
なりふりかまわない二人の戦いが本当におもしろい!

ベガスの恋に勝つルール

そこまでやるか?の戦いは
映画ならではだけど楽しめます。

やがてひかれ合う2人・・・ありがちなパターンだけど
こういう展開私は嫌いじゃない。
けれど、ひかれあっていくエピソードというか
移り変わっていく気持ちの描き方というか
そういうものが少し弱いかなぁという気も。

でもまぁ、人が人を好きになるのは理屈じゃないし
もともとは、意気投合して結婚式まで上げてしまった二人なのだから
相性はバッチリなのかも♪

底抜けに楽しい映画です。
友達とポップコーン片手に思いっきり笑いながら
観るのにうってつけの映画だと思います。


ダークナイト

2008年08月05日 | 映画鑑賞

ダークナイト

監督:クリストファー・ノーラン
【バットマン/ブルース・ウェイン】クリスチャン・ベイル
【ジョーカー】ヒース・レジャー
【ハーレイ・デント】アーロン・エッカート

あらすじ

悪のはびこるゴッサムシティを舞台に、ジム警部補(ゲイリー・オールドマン)やハーベイ・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマン(クリスチャン・ベイル)は街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。(シネマトゥデイ引用

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『ダークナイト』を3日の先行上映で観てきました~。
出掛けていたため、記事のアップが遅くなってしまいました。

もう、この映画の感想については何といえばいいのか・・・。
文章力のない私には
とにかく「すごかった!!」としかいいようがありません。
オープニングの銀行強盗のシーンから、
ググッとスクリーンに釘付けにされました。

始まるまでは、ヒースを思い感傷的になっていましたが
ジョーカーが登場したとたん、そのことは脳裏から吹っ飛んでいました。

だってジョーカーはとてつもなく不気味で怖くて迫力があって・・・
ヒースがジョーカーになりきっているとか、そういうことではなくて、
ジョーカーそのものとしか思えなかった。

もしあれが本当にヒースならば。
ノーメイクで今のシーンをもう一度演じて欲しい。
そんな風に思ったのは、ジョニー・デップ以外で、ヒースが初めて。

あまりの存在感と怖さに
ジョーカーが登場するたび心拍数が上がって
自分の心臓の音が聞こえてきそうでした。

ジョーカーの目的は、お金を奪うことでも、復讐でもない。
犯罪を楽しみ、正義感を振りかざすものを悪の世界に引きずり込むことなのだ。
死さえも恐れない彼に、弱点は無いといっていい。

そんなジョーカーはバットマンに対し、マスクを脱ぎ正体を表さなければ
市民を一人づつ殺すと言う。
バットマンにとって、最強の敵と言っていいと思う。

ダークナイト 

この作品は、『究極の選択』がテーマになっているような気がする。

―バットマンはマスクを脱ぎ正体を表すのか、隠しとおすのか。
―チャンスがあれば、怒りにまかせてジョーカーを殺すのか否か。
そして、ゴッサムシティの一般市民にも選択が課せられる。
―自分の命を守るためならば、誰かが死ぬことになってもいいのか否か。

この『究極の選択』が随所ちりばめてあって、脚本も秀逸。

ダークナイト 

もちろん、ヒースだけではなく
バットマン役のクリスチャン・ベイルも、
デント検事役のアーロン・エッカートも素晴らしい!

バットマンの苦悩を、ベイルはうまく表現していたし、
マントをなびかせバイクで疾走するシーンは、はまりすぎているほどカッコイイ。
けれど本当は、日々の戦いで体はキズとあざだらけというのもウルッときてしまう。

そして、デント。
彼が、光から闇に落ち、ただのあだ名であったはずの「トゥーフェイス」に
本当になってしまってからの凄味を放つ演技もすごかったです。

ダークナイト 

バットマンは、ジョーカーにとことん追い詰められます。
自分の信念さえも揺るがされ、正義の貫き方に苦悩し、
そしてどんな答えを出したのか。

手に汗にぎった152分間は、圧倒されっぱなしで
あっという間でした。

もし、少しでもこの映画に興味がある方は絶対映画館で観ることをおススメします。

それにしても。
コレほどまでの怪演をしたヒースがこのときまだ28歳ということに、
驚かずにいられない。

そして、彼がもうこの世にいないということが本当に残念でならない。


『崖の上のポニョ』

2008年07月31日 | 映画鑑賞

崖の上のポニョ

原作・脚本・監督:宮崎駿
【ポニョ】奈良柚莉愛
【宗介】土井洋輝
【リサ】山口智子
【耕一】長嶋一茂

あらすじ

 5歳の少年宗介は、海辺の小さな町のがけの上の一軒家で暮らしていた。市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、ただただ青く美しい海と空が広がっている。仕事で留守になりがちな父親の不在を寂しく思っていた宗介だったが、ある日、浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ、やがて2人は強いきずなで結ばれていく。(シネマトゥデイ引用

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『崖の上のポニョ』を観て来ました~。
さすがに小さな子供達が、たくさん観にきていました。
子供達の笑い声をBGMに映画を観るというのもとっても癒されますね~。
子供の笑い声って無邪気で大好きです♪

上映中、あまりのポニョの可愛さに
抱きしめたくなるような感覚に何度もなりました(^^)

ポニョの天真爛漫で純粋で一途なところは、
遠い昔に夢中になって観ていたアニメ
『アルプスの少女ハイジ』を思い出してしまった。

初めて見るものに興味を示し瞳をキラキラさせ、飛びまわって、跳ねて・・・。
美味しそうにハムを食べるところさえ
どこか、ハイジと似ているような気がして。
考えてみたら『アルプスの少女ハイジ』の製作には、
宮崎駿さんもかかわっているんですよね。
なんだか、懐かしいような感じがしてとっても嬉しくなってしまった。

崖の上のポニョ

子供がもつ、純真でまっすぐな願い。
けがれのない、相手を思いやる心。
胸を打たれます。
宮崎駿監督作品にはいつも共通しているものがありますよね。

色鉛筆で書いたようなやわらかい綺麗な風景も
ため息が出るほど素敵。

ただどうしても気になったところが。
宗介が自分の両親を呼びすてにしているんですよね~。
「リサ」「耕一」と宗介が呼ぶたびに、なんか気になってしまった・・・。

でもね~宗助くんの
「ボクがポニョを守ってあげる。」のセリフは
とってもジーンと来ちゃったなぁ。
健気なんですよぉ~宗助くんは♪
寝ぐせ頭もとってもかわいい(笑)

崖の上のポニョ 

物語は、魔法や不思議なことがいっぱい起こります。
ドキドキワクワクの楽しい展開がたくさん。

あえて言うならば。

ポニョのお父さんであるフジモトがどうして
人間をやめてしまったのか?とか。
グランマンマーレは何者?とか。

もうちょっとだけ説明があると
もっと感情移入ができたかなという気がしました。
(グランマンマーレは声を担当している、天海祐希に似ていたなぁ~笑)

だけどそれを抜きにしても、
宮崎駿さんの世界観はやっぱり素晴らしい!

いつまでも、あのホンワカした雰囲気に包まれて
一緒に映画を観た子供達とともに、
「♪ポ~ニョ、ポニョ、ポニョ~♪」と
歌いたくなってしまいました(笑)


クライマーズ・ハイ

2008年07月15日 | 映画鑑賞

クライマーズ・ハイ

監督:原田眞人
【悠木和雅】堤真一
【佐山達哉】堺雅人
【玉置千鶴子】尾野真千子

あらすじ

終戦記念日を3日後に控えた8月12日。通信社のニュース速報が北関東新聞社の社内に響き渡る。日航123便がレーダーから姿を消し、長野・群馬の県境に墜落したという。乗員乗客524名、単独の航空機事故としては世界最大で最悪の事故だ。地元で起きた未曾有(みぞう)の大惨事に北関編集局は、にわかに興奮のるつぼと化した。全員が神経をとがらせ、臨戦態勢で事故報道に取り組む。そして、組織から一線を画した遊軍記者・悠木和雅(堤真一)が日航機墜落事故の全権デスクに任命された。
(Yahoo!映画より抜粋)

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今から23年前に起きた、日航機の墜落事故。
520名の命が失われた航空機事故をスクープしようと翻弄する
地元紙の新聞社が舞台になっている。

1985年8月12日、夜。
日航機123便がレーダーから消えたと一報が入る。
「ジャンボが消えた」という、今までに聞いた事がないニュースに
記者達はどよめき、この瞬間からスクープ記事を得ようと走り回る。

クライマーズ・ハイとは、登山家が登山する時に感じることのある
異常な興奮状態を言うみたいだけど
この時の記者達がまさに、そんな感じだったのかもしれない。

北関東新聞の記者、悠木はこの事故に関しての全権デスクを任される。
つまり、この記事に関して全ての責任と指揮をとるということだ。
大きな事件の全権デスクをまかされた悠木は、
飛行機が墜落した地元の意地にかけて
どこの新聞よりもくわしい記事を載せようと息巻き興奮気味だ。

この頃はまだ、パソコンも携帯電話も無い時代。
記者は文字通り、足で記事を稼ぐしかないのだ。
御巣鷹の山に登り、泥と汗まみれになりながら記事を書き上げたり、
民家に電話を借りて、会社と連絡を取ったりしていたので
いまよりも新聞を仕上げるのに数段時間がかかる。

ある記者は、想像を絶する数の遺体に直視し
半狂乱になったりもする。

会社は会社で、それぞれの記者達の意地とプライド、
そして今までの確執などがぶつかり合い、激しいバトルも生じる。
どの記事を一面に持ってくるか、
いつまで日航の記事を特集するのかで激しくもめたりもする。

しかも、新聞作りは時間との戦いでもある。
どんなにいい記事やスクープをえようとも、
デッドラインである時間を過ぎたら載せられないのだ。

こんなに緊迫感と臨場感がある作品を観たのは久しぶりかもしれない。

たくさんの俳優さんが出ている中で、主役を演じる堤さんは
とっても迫力と存在感があった。
記者魂を持った悠木をいう役を見事に演じていたと思う。

堤さんの確かな演技力と、低くて迫力のある怒鳴り声が
作品に何倍もの「凄さ」をプラスしているような気がした。


インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

2008年06月18日 | 映画鑑賞

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
監督:スティーヴン・スピルバーグ
【インディ・ジョーンズ】ハリソン・フォード
【マット・ウィリアムズ】シャイア・ラブーフ
【イリーナ・スパルコ】ケイト・ブランシェット

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15日に先行上映で、「インディ・ジョーンズ」を観て来ました♪

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 

インディ役のハリソン・フォードは65歳。
前作から19年経っているので、やっぱりちと老けましたよね
考古学者としては、貫禄のあるいい雰囲気になったけど
以前のようにはアクションに切れはないような・・・。

でもね~それでも!
インディ役はハリソン・フォード以外ありえない!!
あのテーマ曲をBGMにして
久しぶりに、スクリーンで観れたインディに大興奮でした。

物語は、スケールが大きいしアクションにつくアクションで
ぐいぐいと引き込まれるし、飽きさせることのない作りはさすがデス。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 

今回、冒険に同行するのは美女ではなく青年マット。
アクションの方は、彼に任せているような感じかな~。
いつもピンチになると、無茶とも思える方法で切り抜けたり
する役どころは、マットが頑張っていました♪

はじまってしばらくは、
『ン・・・?』『なんか、「007」っぽい雰囲気だなぁ』
と思いましたが
すぐに、インディらしい冒険が始まります。

ありえないでしょ~って思う展開の数々。
でも、「このありえない~」がインディの面白さ。
思わず手を叩いて、笑いたくなってしまうシーンと
息を飲むシーンの連発。
このあたりが、健在なのが嬉しかったなぁ。

敵ボス役は、ケイト・ブランシェット。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 
冷たそうで妖艶でしたが、「敵のボス」としては
今ひとつ、凄味というか迫力にかけたかなぁ。
でもこの人って、こんな格好をしていても色っぽいんだよなぁ。
色っぽさから縁遠い私は、ある意味、うらやましい(笑)

スケールの大きさでは、シリーズ中一番かもね。
個人的には一番大好きな、「魔宮の伝説」を超えはしなかったけど
面白さは抜群です♪

インディの秘密がまた1つあきらかになります♪
新たなインディシリーズを予感させるラストに、
今後の展開に期待です。


幸せのレシピ

2008年06月15日 | 映画鑑賞

幸せのレシピ
監督:スコット・ヒックス
【ケイト・アームストロング】キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
【ニック・パーマー】アーロン・エッカート
【ゾーイ】アビゲイル・ブレスリン

あらすじ
 マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、ある日、姉を交通事故で失い、残されためいのゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われる。
(シネマトゥデイ)

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観たいなぁと思っていたんですけど
映画館で観ることを、何となく逃していた作品でした。
やっと、レンタルで観ることが出来たんですけど
すっごくよかったなぁ。

ラブコメディで、甘~いラブラブな感じかなと
思っていましたが全然違いました。

主役は、キャサリン・ゼタ=ジョーンズとアーロン・エッカート2人で、
ありがちな恋の物語だと思っていたんです。

けれど、子役のアビゲイルちゃんもしっかり主役!

むしろ、ケイト役のゼタ=ジョーンズと、
姪っ子ゾーイ役のアビゲイルの2人が軸になっています。

アビゲイルちゃんは、『リトル・ミス・サンシャイン』でも
天才子役ぶりを発揮していましたが、この作品でも
母親を亡くし悲しみの中にいる難しい役を見事に演じていました。

ゾーイがキュートでいじらしいんですよね~。
彼女がすごくいい演技をしていたので、
この作品自体がとってもハートフルなものになったんではと思うほどでした。

いきなり、姪っ子を育てることになってしまった完ぺき主義者のケイト。
そして、ママを事故で亡くしたばかりで、なかなか心を開こうとしないゾーイ。
この2人が打ち解けていく過程がとっても自然でホンワカしててよかったです。

もちろん、ケイトとニックが段々といい雰囲気になっていく過程も
ものすごくよかったですけどね♪

子育てをしたことがないケイトはゾーイを引き取ったものの
どう接したらいいのか分からず、関係はギクシャク。
職場は職場で、新たなシェフ、ニックがが加わり
自由奔放で陽気な彼に自分のペースを乱されてこちらもギクシャク。

このどちらのギクシャクも、少しずつほぐされていくのですが・・・

お互いの気持ちの通じていく様子が、とっても丁寧に描かれているし
自然で暖か味があってすごくよかったなぁ。

幸せとは何なのだろうか。
今までの自分の人生は、はたして正解だったのだろうか。

ゾーイとニックに出会ったことに触発され、
これまでの自分のやり方に
今まで一度も疑問を持ったことがなかったはずのケイトは悩みます。

肩ひじ張らず、時には人に心を開くこと。
自分の思いに正直になること。
優しさと思いやりを持って人と接すること。

いままでの考え方や、物の見方をちょっと変えるだけで
人生はそれまでとは違ったものになることもあるのかもしれない。
そんな幸せになるためのヒントを

教えられたような気がした作品でした。


マイ・ブルーベリー・ナイツ

2008年04月01日 | 映画鑑賞

マイ・ブルーベリー・ナイツ
監督:ウォン・カーウァイ

【エリザベス】ノラ・ジョーンズ
【ジェレミー】ジュード・ロウ
【アーニー】デヴィット・ストラーザン
【スー・リン】レイチェル・ワイズ
【レスリー】ナタリー・ポートマン

あらすじ
恋人に裏切られ、傷心のエリザベスは元恋人のアパートの近くにあるカフェを訪れる。カフェのオーナージェレミーの優しさと、ブルーベリーパイの美味しさに慰められカフェに通いつめるようになる。だが、心は完全には癒えず、ある日突然旅に出る。旅に出たエリザベスは行く先々で、様々な人との出会いがあったのだが・・・。

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恋人に裏切られ、傷心のエリザベスが訪れたカフェ。

そのカフェのオーナージェレミーは、いつも優しく迎え入れてくれる。

美味しいブルーベリーパイとともに。

会う度に、ひかれあっていく二人だったけど

やはり元彼のことが忘れられずエリザベスはある日突然旅に出てしまう。

エリザベスが旅先で出会ったのは、

様々な事情をかかえ、傷つき、悩み、もがきながらも懸命に生きている人達だった。

エリザベスはきっと気付いたのだろう。

みんな一見幸せそうに見えたって、それぞれに悩みや悲しみを抱え

不器用でも懸命に生きていることに。

そしてささやかな安らぎと癒しを求めていることに。

エリザベスは生まれ変わりたくて旅に出たけれど、

そう簡単に人って変われるものじゃない。

結局、強くなるしかないのだ。

気付いた時に思い出すのは、エリザベスにとって

ジェレミーの優しさとブルーベリーパイだったのだろう。

 

優しいジェレミー&傷心のエリザベス。

キャストもぴったりとはまっていて、

とってもお似合いのカップルに見えたし、

ゆったりとした音楽がとっても素敵でロマンチックな映画だったなぁ~。

お互いはなれていても、ひかれあっているのが分かるし

ジェレミーが懸命にエリザベスを探している姿にキュンとしちゃいました。

濃密なラブシーンや、明確な愛の言葉があるわけでもない。

それだけに、ふたりのキスシーンがとっても素敵で際立っていました。

 

そして、ジェレミーの出してくれるブルーベリーパイの美味しそうなこと!

映画では、パイの横にバニラアイスが添えてあったけど

一緒に食べるととっても美味しそうだったなぁ♪

食いしん坊の私は、エリザベスの食べるブルーベリーパイを

味見してみたくなってしまいました(笑)

エリザベスの心を溶かしたのは、ジェレミーの優しさが詰まった

ブルーベリーパイだったのかもしれない。


潜水服は蝶の夢を見る

2008年02月27日 | 映画鑑賞

潜水服は蝶の夢を見る
監督:ジュリアン・シュナーベル

【ジャン=ドミニク・ボビー】マチュー・アマルリック
【セリーヌ・デスムーラン】エマニュエル・セニエ
【アンリエット・デュラン】マリ=ジョゼ・クローズ


あらすじ
ジャン=ドミニク・ボビー(愛称ジャン=ドー)、42歳。ファッション雑誌「ELLE」の編集長として、順風満帆な人生を送っていたが、ある日、脳梗塞に倒れる。目覚めたとき、体は麻痺して動かず話すことも出来なかった。唯一動かせるのは左目だけ。やがて左目の瞬きだけで意思を伝える手段を身につける。

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『潜水服は蝶の夢を見る』を見てきました。

ジョニー・デップが出演を切望した作品ということももちろん、
ある日突然体の自由を失った男性が、唯一動く左目の瞬きだけで
本を書き上げたというストーリーにものすごく興味を駆り立てられました。

目覚めたとき体が動かなく 、話すことも出来ない。
動かせるのは左のまぶただけ。
やがて、アルファベットを読み上げてもらい、
まぶたで合図することによって意思を伝える方法を学んだが、
あまりの状態にジャン=ドーは、死んだ方がましだと思う。

潜水服は蝶の夢を見る

映像の作り方が、ジャン=ドーの視線からのものが多く
彼がどんな世界にいるのかがストレートに伝わってくるようでした。
画面がにじむと、ジャン=ドーが泣いているのが分かる。
それはまるで自分が泣いているように錯覚してしまう。
体が動かせずしゃべれないなんて、とてもつらい状況だろう。

ときおり、潜水服を着て海の底に沈んでいるジャンの姿が映し出される。
海の底で、体を動かすことも出来ずに孤独でいる。
それが彼の心理状態をすごく表していて、抱きしめてあげたい気分になる。

けれどジャン=ドーは、
自分には「無限の想像力」と「豊かな記憶力」があることにきずく。
体は麻痺していようと、心は限りなく自由なのだと。

体が動かせないことはとてもつらいことだけど、
「想像力」と「記憶力」は人間にしか与えられていない、
そして一番「人間らしい」ものなのかもしれない。

映像は、ジャン=ドーが見ている世界そのままだ。
風景が、愛する人達が、空気までもがキラキラと輝いている。
とても綺麗だ。
唯一のこされた感覚、
「視覚」をジャンはとても愛しんでいるように感じた。
映像の美しさが圧巻だ。

ジャン=ドーが生きることに本当に目覚めたとき、
彼の想像力はイキイキと輝きだす。
ジャン=ドーは、麻痺した体を抜け出し、蝶のように飛びたつ。
体は動かなくとも、心の自由を存分に楽しみ、生きる。

その大切さに気付き、
なんと、20万回の瞬きによって自分の境遇を本にした。

だが次ぎの本の構想を考えているさなか、彼は亡くなってしまう。
いったい次ぎの本には、どんな想像力がちりばめていたのだろう・・・。
そう思うと、とても残念だけど・・・。

決して押し付けがましくない、
想像力の素晴らしさと、人とのふれあいの大切さが
しっとりと、心に染みるいい作品に出会えました。


L change the WorLd

2008年02月15日 | 映画鑑賞

L change the WorLd

監督:中田秀夫

【L】松山ケンイチ
【久條希美子】工藤夕貴
【二階堂真希】福田麻由子
【BOY】福田響志

あらすじ
 キラ事件で壮絶な頭脳戦の末、何とか解決に導いた天才探偵「L」。しかし解決は、Lの自らの命を賭けたものになってしまった。残りわずかな限りある命の中で、
Lはバイオテロを阻止するために最後の戦いをすることになる。

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友達に誘われて、『L change the WorLd』を観て来ました。

この映画は、一昨年公開された『デスノート』のスピンオフ作品で
『デスノート』の主人公ライトのライバルだった、Lに焦点をあてたもの。
いわば、本編では宿敵だったはずのLが主役なのだ。

スピンオフ作品が作られるほど、Lの人気はものすごいらしい。
原作を読んだことがないので、映画のLとどれほどの違いがあるのかは
分からないけれど、松山ケンイチさんの演じるLはとっても魅力的。

松山さんの変身能力ってすごいと思いました。

顔を白く塗って、目の下を黒くし、
猫背になるだけでこうも変わってしまうものなのだろうか。
やっぱり、姿かたちだけではなく、「L」という人物を研究しつくして
松山さんが完全になりきっているから、ああも役になりきれるのだろう。

「Lならどんな行動をし、どんな考え方をするだろう。」
「また、Lなら絶対やらないことはなんだろう。」
そんなことを、監督とトコトン話し合ったらしい。

その成果もあってか、観る者が魅了されてしまう「L」を作り上げていた。

「L」は基本的に、暗そうで無表情だし、淡々としていて一見無感情にも見える。
そんな「L」を、ここまで魅力的に演じることが出来るなんてスゴイ。
「L」を演じた松山さんにはとっても才能を感じました。

L change the WorLd

映画は、パイオテロの話が中心。
テロを阻止しようと、残された期限の中でLが活躍するわけだけど
バイオテロの恐ろしさというよりも、気持ち悪さの方を感じてしまった。

あそこまで気持ち悪く表現する必要があったのかなと思ってしまったのと、
ハラハラ感にも若干の不完全燃焼があったかなぁ。

映画の良し悪しは分からないけれど、
とっても面白く観れたし、「L」の活躍と魅力を堪能出来たことで
私には大満足の映画でした。

それにしても、Lのパソコンのキーボードの打ち方が、とってもユニーク。
ツボにはまってしまいました。
気になる方は、是非、映画館で観てくださいね。