Johnnyダイアリー

大好きなジョニー・デップのことや、映画の感想、日常の出来事を書きつづっています。

再会の街で

2008年02月06日 | 映画鑑賞


再会の街で

監督:マイク・バインダー

【チャーリー・ファインマン】アダム・サンドラー
【アラン・ジョンソン】ドン・チードル

あらすじ
 アランは、ニューヨークで暮らす歯科医師。ある時、ニューヨークの街角で、大学時代ルームメイトだったチャーリーを見かけ声をかけるのだが、彼はアランのことなど覚えていないという。ボサボサ頭で昔の面影はないけれど、間違いなく彼はチャーリー。チャーリーは、9.11の飛行機事故で妻と3人の娘を一度に失い、心に深い傷を負っていたのだ。ぎこちない再会ではあったものの、アランとチャーリーは再会を機に会う機会が増え楽しい時間を過ごすのだか、会話が家族のことになるとチャーリーは手もつけられないほど暴れる有様。これではいけないと思ったアランは精神科医のセラピーを受けるようチャーリーに勧めるのだが・・・。

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なつかしい親友に再会した時、彼は深く傷ついていた。

過去の話などする人間を特に嫌い、一人っきりで生活をする親友。

誰にも捕まらないように、外にでる時はスクーターに乗り、

誰の声も聞こえないように、ヘッドフォンの音楽で外界を遮断し、

家にいるときは、現実逃避のようにテレビゲームに没頭している。

 

あの9.11の事件で、いや、あの事件ではなくとも

家族を一度に失った悲しみに打ちひしがれている友達に出会ったとき

自分には何をしてあげられるのだろうか。

チャーリーは悲しみのあまり、過去を思い出さないことで

何とか生活をしていたのだ。

それほどまでに傷ついている親友を助けてあげたいと思った時

自分には何ができるのだろうか。

とっても深く、重く、考えさせられるテーマだ。

 

家族を一度に失うなんて、「悲しい」なんて言葉では

きっと言い尽くせないほどだろう。

自分の過去を根掘り葉掘り聞く人間を敵と見なし

家族なんていなかったんだ―と、そう思いこもうとさえしている

そんなチャーリーをみていると、胸がえぐられる様に辛かった。

 

もし自分がアランの立場だったら、チャーリーに何がしてあげられるだろう。

そう自分に聞いたとき、何も答えが出てこなかったのが情けなかった。

何を言っても、何の慰めにもならないような気がして

結局答えなど出なかった。

そんな自分が、すごく情けなかった。

 

物語の後半、やがてポツリポツリとチャーリーはアランに話しだす。

あの日。あの9月11日に何があったのかを。

それはあまりにも残酷すぎる、突然の家族全員との別れの日の話だった。

このシーンで、泣いていた人もかなりいたように思う。

現実に、突然家族との別れを経験した人はいっぱいいるんだろうなと思ったら

切ない気持ちでいっぱいになった。

 

けれど、チャーリーはアランという親友と再会できて

きっと、少しは救われたのだと思いたい。

「やぁ、チャーリー。」

そう呼びかけてくれる人がいるだけで、自分は一人ではないと思えるはずだ。

どうか、同じような悲しい別れを経験した人に、

せめてアランのような親友がそばでよりそってくれていますように・・・。

そう願いたくなるような作品だった。


『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

2008年01月20日 | 映画鑑賞

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

監督:ティム・バートン

【スウィーニー・トッド/ベンジャミン・バーカー】ジョニー・デップ
【ミセス・ラベット】ヘレナ・ボナム=カーター
【ターピン判事】アラン・リックマン
【役人バムフォード】ティモシー・スポール
【ピレリ】サシャ・バロン・コーエン

あらすじ
19世紀ロンドン。理髪師のベンジャミン・バーカーは妻と生れたばかりの娘と幸せに暮らしていた。ところがある日、ベンジャミンの美しい妻に一目惚れしたターピン判事は、ベンジャミンを罠にかけ無実の罪でオーストラリアへ流刑してしまう。妻と娘を奪われたベンジャミンは、15年後脱出をはかりロンドンへ舞い戻って来た。名前をスウィーニー・トッドを変え、その目に狂気を宿らせて。

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待ちに待った、『スウィーニー・トッド』を観て来ました!
お昼頃の上映を観に行ったのですが、映画館の席は8割がた埋まっていたという状況。

席に着いてから、なんだかドキドキしすぎちゃってどうにかなりそうでした。
上映前の予告編なんか、全然頭に入りません(笑)

今回の『スウィーニー・トッド』。
ジョニーは「狂気の演技」という新たな一面を魅せてくれました。
それはもう身震いするほどの。。。

愛する妻も子も奪われてしまったトッド。
復讐だけが、生きがいのようになっていってしまう。
そして行われる、恐ろしい殺人の数々。

―狂気にとらわれた哀れで悲しい男。
ジョニーが演じるとこれほどまでに、迫力があるのか!



プレミアでみせてくれた、ジョニーの優しい笑顔。
あのジョニーがこのトッドを本当に演じているの??
観ている間、何度もそう思ってしまった。。。



それにジョニーの歌!すごかったなぁ。
時よりうなるように歌うジョニーの歌声に、ゾクゾクしちゃいました。
サントラがもう発売されていることは知っていたけど、
映画を観る前に買うことはしたくなかったなんです。
結局買うことになるだろうけど(笑)
ちゃんと作品を観て聞いて、それから買おう。そう思っていました。

・・・サントラ、絶対買います!!(爆)

ジョニーの歌はスゴイ!
上手いというより、気持ちの込め方がものスゴイ!
聞くものを圧倒させるものがあります。



ティム・バートン監督の描く世界はやっぱり素晴らしいです。
全体的に、濃い藍色が印象的な映像。
愛する者を失ったトッドにとって、世界は色をなくしていたのかもしれない。
それを表現するかのような色使いだなぁと感じました。

ティムの作る映像って、やっぱり綺麗なんですよね~。
あっという間に19世紀のまだ暗いロンドンの町に引き込まれ
誰もが生きることに貪欲な雰囲気が伝わってきます。

あまりに残酷で、悲惨で、悲痛な物語。
これほどまでとは、思っていなかったので胸が痛くなったけど、
観終わった時、もう一度このまま最初から観たい!!と思いました。

また、近いうちに絶対観にいきます♪


リトル・ミス・サンシャイン

2007年08月18日 | 映画鑑賞

リトル・ミス・サンシャイン

【リチャード】グレッグ・キニア
【シェリル】トニ・コレット
【フランク】スティーヴ・カレル
【グランパ】アラン・アーキン
【ドウェーン】ポール・ダノ
【オリーヴ】アビゲイル・ブレスリン

あらすじ
美少女コンテスト優勝を夢見るオリーヴに、決勝大会出場の知らせが届く。彼女と両親、家族嫌いで無口の兄、自殺願望のある伯父、薬物中毒の祖父の6人家族は、険悪なムードのままミニバスに乗りこみ、会場へと向かう。
<MovieWalkerより>

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おとといの、「キンキーブーツ」に続き、
コチラも機会があったら絶対に観たいと思っていた作品です。

どこか、気持ちがすれ違ってしまっている家族6人が
オンボロのミニバスに乗って娘が出場する美少女コンテスト会場へ向かう物語。

途中でクラッチが壊れてしまい、家族全員で押さないと動かすことの出来ない
黄色いミニバスはこの家族を象徴しているように感じました。

家族とは、皆の協力を得てはじめて成り立つものだから。

みんな、どこか個性的。
でも、イザというときには助け合う。
口では家族の悪口を言うときがあっても、本当は思いあっている。
それが、色んなシーンでチョットずつ感じられて
どこか心地いい雰囲気にさせてくれます。

色んなハプニングが道中で起こるけど、ここぞというときには助けあう、
そんな姿に、とっても心が温まる思いがしました。

 ⇒ 
オリーヴ役の、女の子の変身ッぷりにビックリ♪

美少女コンテストを目指す、純粋無垢でぽっちゃり体型のメガネっ子、
オリーヴの存在がこの家族にとって、
本当にサンシャイン<陽の光>なんだなとつくづく思いました。
落ち込んだ兄を慰めるシーンでは、
妹のオリーヴがただそばで寄り添っているだけなんだけど、
とってもジーンと来ちゃいました。
『言葉なんていらない。ただそばにいてくれたら。。。』
兄のそんな思いが伝わってくるようで、ああ、家族ってこういうものかもって感じました。

オンボロ車を家族で押して、動き出したら皆で飛び乗るシーンは
なぜかとっても楽しそうで、ちょっぴりうらやましくも思えました(笑)

家族って、何気ない思いやりのキャッチボールがたくさん行われている。
しかも、その思いやりがあからさまじゃないから、
とっても居心地がいい空間になっている。
でも、そのことに胡坐をかき過ぎると、時に衝突が起こるのかもしれない。

家族の優しさ、空気のような思いやりがたくさん溢れていることに
改めて気付かされて様な気がしました。

観終わった後に、とっても心が温まる、
家族っていいなぁって思わせてくれる作品でした。
お気に入りになりそうです♪


キンキーブーツ

2007年08月16日 | 映画鑑賞

キンキーブーツ

【チャーリー】ジョエル・エドガートン
【ローラ】キウェテル・イジョフォー

あらすじ
イギリスの靴会社、プライス。社長の急死で仕方なく会社を引き継ぐことになった
息子のチャーリーは、少し頼りない男。経営難に陥り、落ち込んだ彼が入った一軒の酒場。そこでドラッグクイーンとして踊っている、オカマのローラを見てヒントを得たチャーリーは、意外なところに市場があるのではと、一念発起するのだが。

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ずっーーーと気になっていた、『キンキーブーツ』。
久しぶりにレンタル店に行き、ようやく観ました。

いやー面白かったなぁ。
ううん。面白かったというより、すごく感動しちゃいました。
これが、事実に基づいて作られている映画とは・・・再び感動!

なんとなく、この作品、ファンタジーを感じちゃいました♪
ジョニーファンの私がタイトルをつけるなら、
「チャーリーとキンキーブーツ工場」なんてね(笑)。

この映画は、黒人でごっついオカマのショーガールに刺激を受けた
どこか頼りな~い靴会社社長のチャーリーが女装用のカッコよくてセクシーな
ブーツを作ろうと奮闘する物語なのだけど。。。

なんといっても、セクシーなオカマ役のローラが魅力的でなくては
作品としてなりたちません。きっと、感動もうすれちゃうはず。
でもでも!
お見事!というほどローラは魅力的でした。
もちろん中身は、ごっつい黒人男性。
なのに、あれほどセクシーで可愛くて魅力的に見えるとは!!
もう、ローラにやられっぱなしでした。

ちょっとしたしぐさも、
オープンカフェで寂しそうにちょこんと座っている姿も
可愛くて愛おしささえ感じてしまいます。

ところどころ出てくるローラの歌も、
すごくカッコよくて思わず拍手をしたくなります。

作品中のセリフで、素敵な言葉もたくさん出てきます。

『偏見を捨てなさい』

『人の心に何が残せるかが大切』

本当にそうですよね。
日頃、分かっているようで分かってない言葉なのかも。
そして、実践するには時に勇気のいること。

久々に、大興奮しました。
ラストのショーは圧巻!!
また、感動したくて何度も観てしまうかもなぁ。


イタリア的、恋愛マニュアル

2007年07月24日 | 映画鑑賞

【トンマーゾ】シルヴィオ・ムッチーノ
【ジュリア】ジャスミン・トリンカ

あらすじ
トンマーゾは、面接試験に落ちてばかりでなかなか仕事が決まらない。
すっかり落ち込んでいるトンマーゾは、ひょんなことからであったジュリアに
一瞬にして恋してしまう。トンマーゾは一生懸命アプローチするも
ゼンゼン相手にされず・・・
<他三篇>

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イタリアではとっても人気だったという、オムニバス映画。
もしや、「イタリア風ラブ・アクチュアリ」?と思い
ワクワクしながら、川崎の映画館まで行きました。
この映画館の周りは、小さなイタリアの町みたいな作りになっています。
この映画を観るにはピッタリ!などとワクワクしながら
飲み物もめずらしくカフェラッテを用意し席に着いたのでした。

話は4遍に分かれており、けれど微妙に繋がっていて
それぞれに悩みを抱えた男女の物語になっている。

①なかなか仕事にありつけなくて、ゼンゼンもてない不幸続きの青年が
とびっきりの美女に一目ぼれし、もうアタックをする話。

②倦怠期を向かえた、夫婦の話。

③うまくいっていると思っていたのに、実は夫が浮気していると知ってしまった妻の話。

④家を出て行ってしまった妻の心を取り戻そうともがく夫の話。

私がこの中で一番気に入ったのは、一番目の話しかな。
ダメ男、その名もトンマーゾ(狙ったのか?と思うほどの名前/笑)。
彼が、一目ぼれした女性に一生懸命アタックしている姿が
とっても一途で好感が持てた。一歩間違うとストーカーだけどね。
ラストはキュンと出来てとてもよかったです!

けど、後の三作はチョット毒気があるように感じた。
『ラブ・アクチュアリー』がオシャレな恋の話のオムニバスとしたら
『イタリア的~』はブラックユーモアたっぷりの人間模様という印象・・・かな。

人それぞれ好みがあるので、『ラブ・アク』よりも
こちらのほうが好きという人も結構多いのかもしれない。

ある意味、『イタリア的~』は現実的な恋の話になっているのかも。

『ラブ・アク』は出来すぎ、とチョットは思っていても
やっぱり私の好みは『ラブ・アク』かな~。

でも、『イタリア的~』は現実的な話のような気がしただけに
考えさせたれることが多かった気がする。

イタリア人は恋に積極的、と一般的には思われているけど
やっぱり愛の形は人それぞれ違うものだし、
目には見えないものだからこそ、日々悩むのはどこの国も変わらないのかもしれない。
幸せ探しは、人間共通の一生のテーマなのかもね。

この映画の面白いところは、時々、出演者がカメラ目線で話すところ。
つまり観客に語りかけているのだ。
妻に浮気がバレた夫がカメラ目線で
「全部隠さず話した方がいい?」なんて言うシーンはフフッと笑ってしまう。

ちょっぴりビターな大人な恋のお話。
滑稽でもあるけど、なかなか面白い映画でした。

コロッセオなど、イタリアの名所もたまーに出て来ます。
もっともっとイタリアらしく随所にちりばめてほしかったなぁなんて思ったのでした。

 


プレステージ

2007年06月25日 | 映画鑑賞

【ロバート・アンジャー】ヒュー・ジャックマン
【アルフレッド・ボーデン】クリスチャン・ベール
【オリヴィア】スカーレット・ヨハンソン

あらすじ
アンジャーとボーデンは、ともに良きライバルと認めあうマジシャン。ところがある日、アンジャーの妻が、マジックの最中に事故死したことから運命が狂う。アンジャーは妻の死は、ボーデンのせいだと復讐心を募らせ、執拗に付け狙う。やがてそんなアンジャーに、ボーデンもいつしか憎悪を募らせ、二人の壮絶な闘いが始まってしまうのだった。

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「マジシャン同士の壮絶な争い」
「作品そのものがトリック」
「ラストは絶対、誰にも話してはならない」

こんな、謳い文句に誘われて、「プレステージ」を観て来ました。

私が特に惹かれたのが、「作品そのものがトリック」のうたい文句。
いったいどんなトリックが作品に隠されているというのか・・・とってもワクワク♪
もう、「だまして。だまして~。」と思いながら(笑)映画を観て・・・
見事にだまされました(爆)
というか、トリックは全然思いもしないもので、「ほぉ~」と
思わず感嘆のため息をもらしてしまいました。

ヒュー・ジャックマンの映画を観るのは「ニューヨークの恋人」以来。
あんな紳士なヒュー・ジャックマンを観られるのかなと思っていたのだけど
いい意味で裏切られました(笑)
今回のヒューは、復讐心の塊です。

話の流れはチョットだけ、分かりづらかったけど、
作品に没頭し、登場人物のセリフを注意深く聞いていれば大丈夫・・・かな。
すべてのセリフに意味があります。
そして、ラストにその意味がすべて繋がってきます。

いや~しかし、この二人のマジシャンの争いは尋常じゃありません。

やられたらやり返す。
盗まれたら盗み返す。ものすごいです。。。

そしてこの二人にとって、何よりも許せないのは
相手のトリックを見破れないこと。
「あいつに出来てなぜ俺に出来ない!?俺にも出来るはず!!」
そんな執念が、やってはいけない領域まで踏み入り
相手をトコトン潰そうとする。

しかし「絶対にやってはいけないこと」までやったとき、
二人の勝敗の行方は、だんだんと形を見せてきたのかもしれない。

「絶対にやってはいけないこと」
それは、人の気持ちを利用すること。

それはマジシャンであっても、
そうでなくても絶対にやってはいけないことなのだから。


「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」

2007年05月26日 | 映画鑑賞

【ジャック・スパロウ】ジョニー・デップ
【ウィル・ターナー】オーランド・ブルーム
【エリザベス・スワン】キーラ・ナイトレイ

あらすじ
デイビー・ジョーンズの心臓を手に入れたベケット卿は、世界制覇をたくらむ。
野望を阻止するには、9人の海賊長達を集める必要があったのだが、9人目の海賊長は前作でクラーケンに飲み込まれてしまった、あのジャック・スパロウだったのだ。蘇ったバルボッサやウィル達はジャックが囚われているとされる「世界の果て」に行くまでの海図を手に入れるため、シンガポールのサオ・フェンの元を訪れるのだが。

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かなりのネタバレになっています!
鑑賞前の方は、お気をつけ下さい。

 

 

アジア・プレミア試写会に続き、2回目観て来ました♪

実は先日のプレミア試写会を見終えた時、チョット複雑な心境だったんです。
想像していたものとかけ離れていたし、面白かったけど、
なんだかよく分からなかったことや理解しずらいところもあったりして
大満足!っていう感じでもなかったから。。。

ジャックの登場シーンは「1」を彷彿とさせ、ジーンとは来たものの
パイレーツワールドはさらに広がりをみせ、突拍子もない設定もあったりして
ちょっとついていけなかった部分もあったし。

それに結構不満もぐるぐると頭の中をめぐる・・・。

・ジャックの出番、思っていたより少なかったよなぁ。
・パルボッサが復活した時のシーンが観られると思ったのに。
・クラーケン、あっさり死んじゃってたなぁ。
・気が抜けるシーンがほとんどなくて、ちょっと疲れたかも。
・前作でジャックがティアの家からくすねていた物って何かに使ったっけ?
・エリザベスはジャックにも少しひかれていたくせに、あっさりウィルのプロポーズうけたのはなんで!?
・ウィルとエリザベスをちゃんとくっつけて欲しかったなぁ。
タコ助の心臓を刺すのは、あの場合ウィルパパでしょ!
んでもって、10年に一度息子一家に会いに来るっていう方がよかった。
・バルボッサに船を盗られたまま終るのは、なんかイヤ!
etc、etc。

こんなに不満が出てくるとは!
だから2回目を観ても、スッキリしないのではと思ったのだけど。。。

でもね。結構楽しめたんです!

あらすじが分かっているので、気持ちに多少の余裕があるためか
作品をそのものを楽しめたような気がします。
ジャック・スパロウの物語としてではなく、
海賊たちの誇りをかけた『海賊物語』として観れば堪能できるのかも!??

おのれの欲望の為に、裏切ったり手を組んだり、切り札を見抜かれないように
裏をかいたりするのが海賊とするなら、予想だにしないことになるのは
当然なのかもしれないな~なんて思ったりして。

キースは、思っていた以上に演技が上手くてビックリしたし
デイビー・ジョーンズの人間の時の顔がみれたのもよかったなぁ。
ノリントンの一途さにも感動したし。
最初観た時はストーリーを理解するのに必死だったけど、一度観ていると
新たに気付いたり、細かい所をみる余裕も多少はあったりして楽しめるのかも。
観る側の予想を裏切る作りが狙いであるとしたなら成功なのだろうし。

ただ、やっぱり「1」は別格だし、三部作完結と言ってはいるけど
「2」と「3」は独立した二部作だと思っています。

「1」のようにジャックを中心とした、分かりやすくてカラッと楽しめるものを
期待していたことには違いはないので、やはりチョット残念ではあります。


 


スパイダーマン3

2007年05月08日 | 映画鑑賞

【ピーター・パーカー/スパイダーマン】トビー・マグワイア
【メリー・ジェーン・ワトソン】キルスティン・ダンスト
【ハリー・オズボーン】ジェームズ・フランコ

あらすじ
人々がピンチの時、颯爽と現れて助けてくれるスパイダーマン。彼の存在は、もはや誰もが知る所となり、皆のヒーロー。そんな彼の正体は、大学生のピーター・パーカー。前作で、ずっと思いを寄せていたメリー・ジェーンともはれて恋人同士となり、何もかも順調のように思えた。しかし、ピーターの親友ハリーはスパイダーマンであるピーターに父親を殺されたと思い込み、復讐心を募らせていたのだった。一方、ピーターの叔父ペンを殺した犯人が刑務所を脱獄し、逃走途中で恐るべき力を手に入れてしまった。

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ずっと公開を待ちわびていた『スパイダーマン3』を観て来ました!

う~ん、おもしろかったなぁ♪
なんと行っても街中を飛び回るスパイダーマンのカッコいいこと!
平面のスクリーンに映し出される映像に、立体感とスピード感を感じさせる
あの作りはものすごい!
なんだか、スパイダーマンが通り過ぎた後の風まで感じたような気分になります。
あれは、映画館で見ないと絶対損なシーンだと思いました。

でも、やっぱり総合的にみると「2」の方が面白かったかもなぁ。
物語の展開、主人公への共感度の深さ、電車でのバトルシーン・・・
ピーターの極限の頑張りに感動~!!
「2」は最高だったと思う。

それでも今回も、作品にぐいぐいと引き込まれるあの感じは健在です。

スパイダーマンの面白さ、魅力ってなんでしょうね。
主人公が、とびぬけてカッコいいわけでもないし、
いつでもどこでも、正しいことを解いている完璧なヒーローでもない。
むしろ、常に苦悩し、少しづつ成長しているその過程に魅力を感じているのかも。

今回だってピーターは、女心をちーっとも分かってないし、
ヒーローだと祭りあげられ、我を忘れ有頂天になっちゃう始末。
でもね。落ち込んだときにはもがきにもがき、
そして自分の進むべき道を模索しているその姿に自分を照らしあわしちゃうんだよね。

ねたみ、嫉妬、復讐心、傲慢・・・。
色んなダークサイトが作品の中に溢れていて、
登場人物達はことごとくはまって行ってしまう。
あろうことか、スパイダーマンまで!
その象徴が、今回話題になっているブラックスーツなんだけど
困ったことに、カッコいいんですコレが!
もし、続編が作られるとしても二度とブラックスパイダーマンを
みることは出来ないのかな~なんてちょっぴり残念にも思ったりしました(笑)

やっぱり今作は、敵役が多すぎたのかなぁ。
たくさんの敵に振り回されて終ってしまった感もちょっとあるかも。
ピーター頑張ってたんだけどね。

今回は、友達であるハリーの方がかっこよく見えてしまった!
ニューゴブリン、カッコよすぎ♪

お株を持っていかれたまま終ったんじゃ、スパイダーマンらしくないよね。
ぜひ次回でバッチリかっこよく決めて、また感動のため息をつかせて欲しいです!!


武士の一分

2006年12月02日 | 映画鑑賞


絶対にゆずれない思い

武士の一分
2006年日本公開
監督:山田洋次

【新之丞】木村拓哉
【加世】壇れい
【徳平】笹野孝史
【島田】坂東三津五郎

あらすじ
主人公の新之丞は、下級武士で、藩主の毒見役。妻の加世、中間の徳平と貧しいながらもつつましく暮らしていたが、ある日、毒にあたり失明してしまう。自暴自棄になる新之丞だったが、妻の支えによって立ち直りつつあった。そんな時、新之丞は妻が男と会っているという噂を耳にしてしまう。邪念をどうしても拭い去れない新之丞は、徳平に妻を尾行させる。そして、悪い予感は的中してしまうのだった―。


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『武士の一分』を観て来ましたよ。
時代劇ということで、話が難しいかなと思いましたが
全然そんなことはなく、すごく分かりやすかったです。

山田洋次監督の映画といえば、「幸福の黄色いハンカチ」とか「寅さん」しか
見たことがないけど、必ずホッとさせるシーンや、
ユーモアを交えるシーンもあって、温かみを感じます。
季節や雨、嵐などで、新之丞の心情なども表していて、同調できました。
夫婦の仲の良さを、つがいの文鳥で表現しているのも、すごく温かみを感じます。

 

毒見役の下級武士、新之丞はある日、毒にあたり失明してしまう。
妻の加世と幸せに暮らし、将来の夢もあったのに、
失明によって一気に運命が狂ってしまう。

そして、上司への憎悪がきっかけで湧きあがる、「武士の一分」。
一分とは、決して譲れないもの。守りたいもの。なのだそうだ。

けど一分は、武士に限った物ではない。
妻の加世にも「夫への愛」という一分があり、
中間としてつかえている徳平にも「主人への忠義」という一分があるのだ。

この三人の「一分」が交わりながら、ストーリーは進んでいく。

怒り、悲しみ、愛。
多少、木村くんワールドを感じたけど見事に演じていたと思う。
子供の頃から、剣道の経験があるという木村くんの剣さばきはとても奇麗。
なんでも、包帯を何重にもまいて実際に暗闇の中でも
練習したというだけあって剣を振るいながらも闇を感じたし、見事でした。
「一分」を守り通したい新之丞の気持ちが痛いほど伝わってくる。

特にクライマックスの果し合いは、鬼気迫るものを感じ
どんな結末になるのか、ドキドキしながら観ていました。

それぞれが持つ「一分」の結末に、とても感動した作品でした。

 

 


デスノート the Last name

2006年11月10日 | 映画鑑賞





救世主キラ VS. 推理の天才L


デスノート the Last name
2006年日本公開
監督:金子修介

【夜神 月】藤原竜也
【L / 竜崎】松山ケンイチ
【弥 海砂】戸田恵梨香

あらすじ
そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ。その名をデスノート。もともとは死神のノートであるが、ひょんなことから大学生の夜神月(やがみらいと)が手に入れる。頭脳明晰な彼は犯罪者を一掃し理想的な社会を作ろうと犯罪者や容疑者の名前を次々とデスノートに記し、殺しはじめる。やがてこの現象は救世主によるものだと人々の間でささやかれ「キラ」と呼ばれるようになる。一方この殺人を食い止めるべくICPOは推理の天才、通称「L」を送り込んでくる。自らの天才的な頭脳でデスノートを巧みに操るキラ、そしてするどい観察力と推理力でキラを見つけ出そうとするもう一人の天才L。2人の天才の頭脳戦が始まった―。

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先日、放送された『デスノート 前編』。
この前編を観て、後編がものすごく観たくなりとても楽しみにしていました!!
「う~ん。」と唸るほど面白かったです!この映画!
天才 対 天才 による頭脳戦はかなり魅せてくれます。

漫画が原作のこの映画。
「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ。」なんてものスゴイ題材。
なにしろ、顔と名前さえ分かれば殺せてしまうのだ・・・!

自分はナイフを突き刺すことも、銃を撃つこともしなくていいのだから
まさしく「世の中を操る」感覚をライトは味わっているのに違いない。
そんなライト役を、藤原達也くんは見事!というほど演じきっていました。



天才 対 天才 のストーリー。
この話を書いた人も天才ということだろうか?
そんなことを、この映画を観ながら思った。

時に、「キラ」の正体がばれそうになり、
時に、「L」の本名がばれそうになる。

ライトにとっても、Lにとっても自分のトリックや推理に一点の落ち度も許されない。
ライトはトリックとデスノートのルールを駆使して捜査陣を欺き
Lは、キラを罠にかけ、キラの正体を暴き出そうとする。

この2人の息詰まる戦いは、
俳優、藤原竜也と松山ケンイチの火花散る戦いにも見えた。


ライトとL、二人のどの行動も全て意味がある。
なので、途中でトイレなどにたったら大事なシーンを見落とすことになりかねない。
この絶対に油断することが出来ない戦いは、緊迫感を味あわせてくれる。

なんだか・・・絶叫マシンを何種類も乗った後のような心地よい疲れと
怖いんだけど面白い!!という感覚に近いのかも。

映画で、こんな気持ちになれるなんてスゴイ!


ライトの主張する「正義」は今の世の中、通用はしない。
裁かれずにいる犯罪者が世の中にいるのも事実かもしれないけど
「デスノートに名前を書く」ということは「殺人」以外のなにものでもないはず。
彼がやっていることは正しいことではない。

しかし、ライトは犯罪者の名を次々と書いていく。
彼の思う正義は、決して揺らぐことない。
犯罪者のない「理想の社会」ができるまで続ける覚悟なのだ。

―デスノートを巧みに操り、時に人の心さえも利用しながら。

けれど、観るほうはライトの立場になって観てしまう。
キラの正体がバレそうになるとドキドキハラハラ。
Lの推理の裏をかき、逃げ切って欲しいと思ってしまうのだ。

う~ん、夜神月を演じている藤原竜也は
優等生とキラを演じ分けていてカッコよく見えてしまう。


頭脳戦を繰り広げる2人の天才が「若者」だというところも
すごくに興味深いなあと感じた。
実は今の若い人達に、「命」について考えさせる物語なのかもしれない・・・と。
鑑賞後、しばらくしてから思った。

原作の漫画は、また違うラストがあるらしい。
原作ではいったい誰が生き残るのか、読んでみたくなりました。