サンカルロがとうとう引退しました。
ラストランをサンカルロの仲間と一緒に見る事が出来て本当に良かったです。
私にとって一つの時代が終わった事を思い、「アリガトウ」の言葉しか浮かびません。
サンカルロ(8歳・牡・OP)(大久保洋吉厩舎)
「12月27日(土)阪神11R・阪神カップ(G2、芝1400m)に吉田豊騎手57kgで出走、馬体重は前走から6kg
増えた508kgでした。まずまずのスタートを切りましたが、いつものとおり後方3~4番手を追走し、
直線は馬群の中を突っ込んでいって追い込み態勢に入りました。しかし、相手も強くて往年の差し脚は
みられず、勝ち馬と0.7秒差の13着入線に終っています。レース後、吉田豊騎手は「冬場で寒くなって
きて、馬の調子は本当に良くなっていました。この馬向きのハイペースの流れになったのですが、
いざ追い出してから伸びず、直線で前がふさがる不利もありました。6年続けての阪神カップ出走で、
よく頑張ってくれました」と最後はねぎらいの言葉で締めくくってくれました。
また、大久保洋吉調教師は「久しぶりでしたが、まずまず悔いのない仕上がりでした。直線で2回前が
詰まった分の差もありますが、さすがに年齢的なものもありますね。このあと美浦に帰って馬体の
チェックをしてから、種牡馬として送り出してあげたいと思っています。これまで本当に長いあいだ
頑張ってくれました」と、こちらも感謝の言葉でした。本馬はこの1戦を最後に現役引退となります。
引退に関しての詳細につきましては、あらためて書面にてご案内させていただきます。」
(美浦TC)
(12月27日クラブHPより)
無事に引退レースを走り切りました。結果は往年の力を出すことは出来ないものだったのは残念
でした。4コーナーで何故インを突かずに外に行かせようとしたのか、と悔いは残る騎乗振りで
したが、今更言っても仕方ないですね。とっさの判断が苦手な騎手ですから。
兎にも角にも7年間、それも殆どが重賞競走を怪我も病気も全くせず走り切った事は歴史的な名馬
と言っても言い過ぎとは思いません。
激しい競走の中で戦い続けた割にはどこか愛嬌のある馬でした。私とビリママは何度も山元TCで
面会してお茶目な面を見ているので、その可愛さばかりが印象に残っています。
これで晴れて来年から種牡馬として新しい戦いに臨む訳ですが、良い肌馬に巡り合って活躍馬を
排出する事を祈っています。今では数少ない非サンデー系の種牡馬として貴重な存在になって
ほしいし、その結果サンカルロを放出した事を社台グループに後悔させてほしいものです。
レアーレスパーダ(7歳・せん)(上原博之厩舎)
「12月27日(土)中山4R・障害未勝利(ダート2880m)戦に浜野谷騎手60kgで出走、馬体重は増減なしの
480kgでした。スタートして行き脚がなかったものの、1周目向こう正面では4番手に上がり、道中は
3~4番手をキープして進みました。無難な飛越でしたが、最終コーナーのあたりではすでに余力が
なくなり、直線は後退して8着入線に終っています。勝ち馬とは2.7秒差でした。レース後、浜野野
騎手は「飛びは安定してきて、課題とみていたバンケットもまずまずこなしてくれたと思います。
レース序盤に落馬があって外に振られましたが、控えないで前へ行きました。無理して行ったわけ
ではなかったのですが、直線でバタッと止まってしまい、最後は完全なスタミナ切れでした」と
コメントしています。
また上原調教師は「ここまでやるだけやってみたのですが、ちょっと厳しいかもしれません」と話して
いました。
【追加報告】その後上原調教師から電話連絡があり、レース後右後肢を2箇所外傷していたため、患部を
ホッチキスで止める処置を行ったとのことです。ただ、その際鼻腔から血が滲んで出てきたため、
レース中の鼻出血という診断が出て、1ヶ月出走停止の処分が出ました。」
(美浦TC)
(12月27日クラブHPより)
このコメントは事実上の引退表明と受け止めます。
これまでの経緯を考えると、なんだか腹立たしい・・・
ハーコット(5歳牡)(鹿戸雄一厩舎)
「本日12月26日(金)美浦TCに帰厩しました。馬体が立派になって帰ってくるだろうと想定して、
じっくりと調整期間を取り、1月25日(日)京都・石清水S(芝1600m、ハンデ)を本線に乗り進めて
いくことにします。また同レースはハンデ戦で斤量面でも恩恵があるとみていますが、1週前の1月18日
(日)中山・初富士S(芝1800m)も選択肢に残しておきます。」
(美浦TC)
(12月26日クラブHPより)
ダートで準OPまで出世し、そこで1600万の壁にぶち当たり、その為に芝を試したり、それで結果が
出ないとダートに戻したり、また今度は芝に向かうと、、、、
厩舎も適性を見極めきれないようです。もう訳が分かりません。
ロサギガンティア(牡3歳・OP)(藤沢和雄厩舎)
「12月27日(土)阪神11R・阪神カップ(G2・芝1400m)にブノワ騎手56kgで出走、馬体重は増減なしの536kg
で、ここは2番人気でした。やや出負けしたスタートでしたが、すぐに中団やや後ろのポジションを
追走していきました。道中は掛かるくらいの勢いでしたが、直線での伸びはなく、勝ち馬と0秒7差の
15着入線に終わりました。レース後、ブノワ騎手からは「返し馬はスムーズで、ゲートに入ってからも
落ち着いていましたが、1頭が暴れて待たされたためにイライラしだして、ゲートの中でも頭を上げ下げ
していました。大きく出遅れることはなかったのですが、出てからも頭を上げながらの走りで、脚が
溜まりませんでした。直線は前が空いているのに伸びず、道中引っ掛かり気味で消耗してしまったの
かもしれません」とのコメントがありました。
また、臨場した大江原調教助手は「栗東の調教で乗っていたときは本当にスムーズでしたが、ゲートで
興奮してしまいました。あす(日)に美浦TCに帰って、このあとどうするかを判断します」と話して
いました。」
(美浦TC)
(12月27日クラブHPより)
この騎手と調教助手のコメントは言い訳にしか思えません。
根本的には1400mは明らかに距離不足で、テンのスピードがマイルや1800mより速い事が原因
だろうと思います。マイル志向を表明した時にも思いましたが、この馬はそれまでのレース振り
から1600~2000mに適性があるのですが。2000mの皐月賞を負けてからですね。
今回もレース前に調教助手は1400mになるのは間違いなく良い、とコメントしているのをみて、
なんでそういう事になるの?とガッカリしました。
今後どう判断してレースを選ぶのか注目しないといけませんね。
このままだとスプリングSがフロックだったという事にもなりかねないのが心配です。