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主夫の徒然なるままに

毎日の夕食作りに奮闘する主夫の独り言

「宝くじで1億円当たった人の末路」

2023年08月25日 | 日本の現代社会

「~~だった人の末路」なんていう本を読みたい心理は、最後は悲しい目にあう不幸な人を覗き見たい哀れな人間の性(さが)かも知れない。どんな悲惨な状態になるのかワクワクしながら読み始める。


≪23の末路≫
・宝くじで1億円当たった人の末路
・事故物件借りちゃった人の末路
・キラキラネームの人の末路
・「友達ゼロ」の人の末路
・子供を作らなかった人の末路
・教育費貧乏な家庭の末路
・賃貸派の末路
・自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
・留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路
・「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人の末路
・電車で「中ほど」まで進まない人の末路
・「グロい漫画」が好きな人の末路
・外国人観光客が嫌いな人の末路
・癖で首をポキポキ鳴らし続けた人の末路
・8時間以上寝る人の末路
・いつも不機嫌そうな上司の末路
・体が硬い人の末路
・禁煙にしない店の末路
・日本一顧客思いのクリーニング店の末路
・リモコン発見器の末路
・ワイシャツのしたに何を着るか悩む人の末路1・末路2
・男の末路
・アジアの路上生活障害者の末路

 

 宝くじで1億円当たった人の末路が、十数人具体的に書いてあると勝手に想像して読み始めてみたが、13ページで終わり。具体例はまったくなく、誰もが想像する注意点、例えば、周りの人から感づかれないように無駄遣いは避ける、などで終了。結論は、「当たっても当たらなくても、ろくなことはない。」でも、読み物としては面白い。さすが、週刊誌の連載物だ。

 23の末路、どれをとっても面白いが、塾講師の経験でいうと「キラキラネームの人の末路」は、考えさせる部分が多かった。
 どういう親がキラキラネームを付けるのか、「民度が低い、どちらかと言えばアウトローな親が付ける?」実際は、その逆で、中流以上、社会的地位もあり、とてもまじめな親が多い。ただし、自分は、個性的ではない、抑圧された人生を余儀なくされた。だから、子供は、個性的であり、自分の選んだ人生を歩んでほしい。キラキラネームが生まれる最もありがちなパターンだと解説されている。
 しかし、キラキラネームを持つ子供は入社や仕事で不利になったり、いじめの遭遇や親の虐待の危険も大きい。キラキラネームと学力の低さはある程度相関性があると主張する塾もあるなど、否定的な面が強くなり、2010年頃からは下火になっているようである。

 ちなみにネットでキラキラネームの実例を調べてみた。
 美少年(みさと)=男、
 今鹿(なうしか) =女、
 九珠(くず) =男、
 究極美子(くみこ) =女、
 雨存(あまぞん)=男、
 菜七(ななな)=女、 
 厳惰夢(がんだむ)=男、
 大穴(だいあな)=女、
 愛と夢(あとむ) =男 
  →→ 15歳になれば、自分で名前を変えることができる!

その他の末路として、個人的には、
 ・自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
 ・留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路
などが楽しく読むことができた。

最後のあとがきで、「同調圧力に屈しないで!」がこの本のもう一つの主張だそうである。おもしろい読みものでした。TV番組になった




<高見校1年目の最終日>





<主夫の作る夕食>
だんだんと高級魚になりつつあるサンマ、焼いてみました





「あなたを宗教はどう助けてくれるのか」

2023年07月24日 | 日本の現代社会
 20代の中頃、インドを旅した。アムリッツァからデリーに向かっていた。列車内の4人掛けの椅子にほぼ全員が座って談笑していた。周りの人が、外国人の私に質問してきた。いろいろ話をしていて、「では、君の宗教な何か」と質問された。「私はどの宗教にも属していません。多くの日本の若者は神を信じていません」と答えた。その一言が発端となって隣近所のインド人どうしで議論が始まった。なぜ信じない、なぜ宗教がない、神を信じない、どうやって生きるのか、などあちこちで議論が活発となってきた。ふと列車内を見渡すと列車内全員が、この問題について話し合っていた。

 後々知ることになるのだが、外国では、無宗教であることは、倫理感なく、道徳をしらずに生きている非人間的存在だということだ。それため、決して、私は神を信じない、などと言ってはいけないことを知った。

 なぜ、私は宗教をしらないのか。それは、簡単で、宗教を習ったことがないからだ。道徳の時間はあったが、宗教の時間はなかった。仏教と言えば、お葬式。キリスト教と言えば、クリスマスかチャペルの結婚式。イスラム教は、豚肉を、ヒンズー教は牛肉を食べない。儒教は、朱子学として江戸時代に定着した。神様は、いろいろな願いを叶えてくれて、よき人は天国に、悪しき人は地獄に行く。しつこく勧誘にくる高校時代の級友は、この教団の教えに救われたと言う。
 そうやって宗教を知らない日本人、宗教の恐ろしさを知らない日本人は、宗教教団のカモとなって、全財産を奪われたり、見ず知らずの低能な男のもとに嫁がされたり、終いには、総理大臣を連れてきて、教育しろ、などと言う宗教にも寛容である。それは、やはり、宗教を知らないことが原因なのであろう。

 では、宗教とは何か、神とは何か、その答えを求めて、この本を読んでみた。『日本人のための宗教原論<あなたを宗教はどう助けてくれるのか>』小室直樹著
 
 非常に分かり易い文章と博識で宗教をテンポよく解説していくため、読む快感に浸りながらなるほどなるほど頷きながらページをくくっていった。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教。啓典宗教、最後の審判、原罪、贖罪、奇跡、天国、地獄、煉獄、予定説、空(くう)、コーラン。
 数回読み直さないと理解できないかもしれない、というのが素直な感想。

 その中で、キリスト教徒が、十字軍としてだけでなく、大航海時代の中南米の虐殺、アフリカでの黒人奴隷貿易、アジアの植民地収奪、阿片戦争など、それらを可能としたのは、キリスト教の教えだったと言うのには驚いた。鏖(皆殺し)が可能であった理由が、キリスト教の、異教徒は皆殺しにしろという教え、その教えにに従っているからだという理由が納得させるものであった。キリスト教、「神を愛し、隣人を愛せよ(アガペー)」は、キリスト教徒のみに存するのだろう。テニス界における日本人、インドネシア人、中国人には、きびしく対応し、白人には愛で接し、白人男性がボールを当てても失格にならないのも、そのあたりからきているのかもしれない。

 なにか変な感想になってしまって申し訳なくもう一度読み直さなくてはと反省する。



<主夫の作る夕食>
暑い夏の定番 ゴーヤチャンプルー






















歴史問題の正解

2023年05月30日 | 日本の現代社会
 有馬哲夫氏の著作に大きな感化を受けている。続けて3冊読んだ。
 第一次資料に基づいた歴史と政治に関する考察が大変すばらしい。この「歴史問題の正解」では、基本的に「まえがき」で書かれた以下の真理を資料を基にひとつひとつ丹念に検証しながら証明している。

まえがき より

『 日本は外国から見てきわめて異常な国である。 先の戦争が現在の日本の在り方に計りしれない影響を与えたことは論をまたないが、日本人は占領中にアメリカが押し付けたいわゆる「教育改革」によって、この戦争を自国の側からではなく、敵国だったアメリカの側から見ることを強いられてきた。そのため先の戦争のことを「大東亜戦争」、すなわち アジアから西欧諸国の植民地支配を排除し、アジア人のための共栄を築くための戦争ではなく「太平洋戦争」すなわちヨーロッパと太平洋の両方で戦ったアメリカ 軍の戦争のうち太平洋地域のもので、ファシズム国家日本に侵略されていたアジア諸国をアメリカが解放した戦争と見るよう教育されてきた。 』

 戦後のアメリカによる日本人の洗脳はすさまじいものがある。用意周到にアメリカに戦線布告するように仕向けた時から、戦後の教育による日本人への精神的支配まで大国の恐ろしさを実感する。現在の中国やロシアにおける周辺地域への洗脳計画にも同じものを感じる。
 
 日本が、大東亜共栄圏の確立のために戦った相手は、アジア人たちではなかった。フィリピンを植民地にしていたアメリカ人、インドシナ(ベトナムやカンボジア)を植民地にしたフランス人、インドネシアを植民地にしたオランダ人、マレーシア・ビルマを植民地にしていたイギリス人と戦ったのが真実である。しかし、今の日本人は、これらのアジアを植民地支配するために日本人がこれらの国のアジア人と戦ったと信じ込まされている。アメリカによる教育で。アメリカ人による洗脳で。

 日本の歴史を見つめ直す、すばらしい本であると素直に思えるものであるとともに日本の教育者にはぜひ読んでもらいたい一冊である。







<思い出の一枚>
ワシントンスクエアから今は無きワールドトレードセンターを見る














日本人はなぜ自虐的になったのか

2023年05月24日 | 日本の現代社会
G7の各国の代表が、原爆慰霊碑の前に立ち、カメラがズームしていく。
「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」
アメリカ大統領バイデン氏よ、あなたが言うべき言葉ではないのか、と思った。
だれの過ちなのだろうか。絶対に広島市民ではないだろう。では、誰だ。

金正恩への北朝鮮民衆の盲目的従属や旧統一教会の信者たちの信仰をマインドコントロールだと冷笑することは簡単だ。だが、日本人の歴史に対する自虐的態度が、アメリカによるマインドコントロールであり、戦後70年以上も続いていることに日本人の多くが気づいていない。


この本によって、アメリカによる日本人への洗脳(マインドコントロール)、WGIP(ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム)、戦争への罪悪感を日本人の心に植えつける宣伝計画の全貌を知った。 

自分たちが多少、左翼的であったっこと、自分たちが教える教育が民主的であると信じてきたこと、それらが、アメリカのよる洗脳であることを知り、本当に驚いてしまう。我々日本人は今でもアメリカによって操られていることに無知であること。巧妙なアメリカによるWGIPマインドセットの全貌。多くの普通の日本人がこのことを知るべきだと深く思った。特に教育関係者にとって。

塾での授業で生徒たちに尋ねてみた。イギリスによる阿片戦争のように有色人種を人間としてみなさない白人たちによって植民地にされたほとんどのアジア諸国、最後の大国である中国をも支配しようとする欧米に対して、アジアを白人支配から解放するために大東亜共栄圏の実現に向けて戦争への道を進んだ日本。もし、君たちが、その時代に生きていれば、どうする? 多くの生徒が、「アジア解放へ立ち上がる」と答えた。事実、日本が戦ったゆえに戦後アジアは白人の呪縛から解き放たれ、独立へとつながった。

その一方で、戦後の3大民主化、財閥解体・農地改革・労働組合結成の3つの改革が実現。負けた日本のためにアメリカが日本の民主化をすすめてくれた。アメリカは素晴らしい国だ、と思いこまされる教育改革も巧妙に実施された。アメリカに二度と歯向かわないために軍備をもたない憲法を押し付ける。しかし、すぐさま自衛隊として軍備を持たせ、共産主義の壁としての日本を作り上げようとする。そうやってアメリカを守ることついての教科書の記述はない。

戦争末期、日本は、もうすぐ死ぬ運命の老人で布団によこになっていた状態だった。そこに、アメリカがやってきて、頭を思いっきり蹴った、それも2回。  < 生徒、笑う。> 当時(今も)、白人以外は人間ではないという深層心理がはたらいている。ドイツには落とさなかったが、黄色人種には落とす。
中国や北朝鮮、ロシアが日本に核爆弾を落とした時、アメリカは、その国に核で攻撃するだろうか。絶対にしない。反撃として、アメリカ国内に核が落とされるから。
攻撃された日本の政治家の反応、「たいへん遺憾である。」(それだけ?)

幕末の日本の歴史に誇りを持つ日本人は多い。同じように戦前の日本についても正しく事実を知り、誇りに持つことが必要である。
自虐的に追い込まれた日本をまず知るべきだとこの本から教わった。






<主夫の作る夕食>
バランスよく!



<思い出の一枚>
トルコ












「NHK受信料の研究」

2023年05月15日 | 日本の現代社会
  アメリカの子供向け教育番組には、宣伝が入らない。番組終了のテロップに協賛のメーカー名が入る。そこからの収入で受信料などは必要とされない。なぜ、NHKはそうしないのか、若い頃から不思議に思っていた。

NHK受信料の研究、有馬哲夫著2023年2月 

 受信料が有料になった経緯は詳しい。GHQが無料にしろと強制したにもかかわらず政治家たちがNHKを支配するために有料化した歴史に驚く。GHQは、戦前日本の軍部、国家が情報を操り、軍国主義の思想を広めたことに重点を置き、放送と国家を切り離したかったわけである。NHKが広く公共放送といい、メーカーや政党に利用されない点を強調するが、戦前のメディアとして利用された歴史をどう考えているのであろうか。NHKが政府に牛耳られているのは明白である。

 国民の半数がNHKを1週間に5分も見ていない状況をNHKはどう考えているのだろうか。ここ数年紅白歌合戦もみていない、いや、12月31日にTVを見なくなった。つまらないお笑い番組ばかりだ。

 NHKの職員の平均年収が1000万である。今はない受信料収納代行業者(集金人)の年収が600万ときいた。シングルマザーの平均年収は、180万以下である。格差の広がる貧しさから、年間1~2万円の受信料を強制するNHK、罪悪感を感じないのだろうか。

 イギリスのBBCの受信料(許可料)は廃止の方向。貧しい人々、BBCを見ない人からも年間2万円以上を徴収し、罰則は、16万円。払えない貧困女性を逮捕する状況となる。当然、BBCを見ずに、アマゾンプライムやネットフリックスをネットを介して見る人々が増加するだろう。時間にしばられずに楽しめるネットの動画に流れるのは時代の必然である。見た分だけ払う。BBCの料金の廃止にNHKはどう考えるのだろう。

 若者はTVを見ない。NHKは全く見ない。老人は、TVをよく見るのだろうか。老人もテレビを見ない。一日中TVの前で過ごす老人も少なくなり、スマホに移行する。耳が遠くなり目がよく見えなくなりTVから離れていく。家でほとんどTVを見ないひとり暮らしの義父から毎月2千円受信料を何年も払わされつづけている。

 ほんとうにテレビ見なくなったよね。特にNHKのお笑い系番組、歌番組は、一年間に1分も見ていない。なのに、罰則で3倍の受信料をこの4月からふんだくるそうである。






 <主夫の作る夕食>
青梗菜と人参を豚肉で巻いてみました!



<思い出の一枚>
 80年代