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主夫の徒然なるままに

歴史問題の正解

 有馬哲夫氏の著作に大きな感化を受けている。続けて3冊読んだ。
 第一次資料に基づいた歴史と政治に関する考察が大変すばらしい。この「歴史問題の正解」では、基本的に「まえがき」で書かれた以下の真理を資料を基にひとつひとつ丹念に検証しながら証明している。

まえがき より

『 日本は外国から見てきわめて異常な国である。 先の戦争が現在の日本の在り方に計りしれない影響を与えたことは論をまたないが、日本人は占領中にアメリカが押し付けたいわゆる「教育改革」によって、この戦争を自国の側からではなく、敵国だったアメリカの側から見ることを強いられてきた。そのため先の戦争のことを「大東亜戦争」、すなわち アジアから西欧諸国の植民地支配を排除し、アジア人のための共栄を築くための戦争ではなく「太平洋戦争」すなわちヨーロッパと太平洋の両方で戦ったアメリカ 軍の戦争のうち太平洋地域のもので、ファシズム国家日本に侵略されていたアジア諸国をアメリカが解放した戦争と見るよう教育されてきた。 』

 戦後のアメリカによる日本人の洗脳はすさまじいものがある。用意周到にアメリカに戦線布告するように仕向けた時から、戦後の教育による日本人への精神的支配まで大国の恐ろしさを実感する。現在の中国やロシアにおける周辺地域への洗脳計画にも同じものを感じる。
 
 日本が、大東亜共栄圏の確立のために戦った相手は、アジア人たちではなかった。フィリピンを植民地にしていたアメリカ人、インドシナ(ベトナムやカンボジア)を植民地にしたフランス人、インドネシアを植民地にしたオランダ人、マレーシア・ビルマを植民地にしていたイギリス人と戦ったのが真実である。しかし、今の日本人は、これらのアジアを植民地支配するために日本人がこれらの国のアジア人と戦ったと信じ込まされている。アメリカによる教育で。アメリカ人による洗脳で。

 日本の歴史を見つめ直す、すばらしい本であると素直に思えるものであるとともに日本の教育者にはぜひ読んでもらいたい一冊である。







<思い出の一枚>
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