JMIU 全日本金属 博多協議会

全日本金属 ・ 情報機器 労働組合
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今度は正社員にも退職勧奨 日本IBM

2008-12-05 23:11:27 | 労働運動
いよいよ首切りの波は世界的大企業の正社員にまで迫ってきた。

 このIBMでの正社員への事実上の退職強要については、今夜の報道ステーションでも、退職強要を受けた本人が顔も顕にして実態を訴える程の状況である。

 IBMにはJMIUの支部が正式に公然と活動しているし、私たちのの直接の仲間にもIBMで、不当な出向に抵抗してきた社員(今は定年退職しているが)が居る。

 IBMが日本市場で試験的に始めたリストラ(例えば、50歳定年:定年退職に応じなければ出向・転籍)に対する労働界の反応を見て、日本の大企業が真似をする灯台のような役割を果たしている。NTTの退職強要はまさにIBMの物真似。

 労働界が、『外資系の特別な事例』として、これに即座に反応して闘わなければ1年後には日本の名だたる大企業が同じ道を歩むことになるだろう!

IBM、正社員1000人切り
   退職強要に労組加入相次ぐ

      2008年12月5日(金)「しんぶん赤旗」
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  一千人規模の正社員削減を進めている日本IBMで、JMIUアイビーエム支部は退職強要をやめよとたたかいをすすめています。同支部には社員から相談が寄せられ、組合加入も相次いでいます。三日には広く事態を知ってもらおうと記者会見をしました。

 日本IBMは以前から、会社側が成績が悪いと認定した「下位10%」の社員を「ボトムテン」と呼び、退職を迫ってきました。新たにわずか5%の減収を口実に、社員の15%(「ボトムフィフティーン」)を対象とするリストラを計画。マニュアルを各部門に配布し、十月から一斉に退職強要を始めました。

 「四十八時間以内に退職届けを出さなければ解雇する」と迫られ、退職を断った社員には「業績不良による解雇」をちらつかせ、退職強要をしています。執拗(しつよう)に繰り返される面談に、体調を崩す人も続出。対象は病気休職中や身体に障害を持った社員にも及んでいます。

 JMIU支部には、「個室に呼びつけ、尋問のよう」「ノイローゼになりかけている」「このままでは夫が自殺するかもしれない」など相談が殺到。支部は、退職強要は不法行為であり、ただちにやめよと会社側に再三にわたって抗議。裁判所への仮処分申請なども検討しています。

 全労連、東京地評による支援行動も同社前で行われ、「日本IBMのやり方を許せば、他の企業にも広がりかねない」と支援が広がっています。