JMIU 全日本金属 博多協議会

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遠隔地配転迫り退職誘導 パナソニツク

2009-04-22 00:02:29 | 雇用・労働
 いよいよ正社員の首切りも広がりつつありますが、
このニュースは、NTTで数年前から行われている
広域配転に応ずるか、辞めるかを迫る
不法なやり口を真似たものと言えます。


   (図は 2009年4月21日(火)「しんぶん赤旗」から)

 上の図を見ても解るように、
佐賀 から 大阪と山梨に900人追い出し、
一方では、
栃木と新潟から850人佐賀に移動する
という者。

ほぼ同じ数を広域配転で出入りさせて、応じないものは解雇する

とんでもない話です。

創業者の松下幸之助が墓場で嘆いていることでしょう。

2009年4月21日(火)「しんぶん赤旗」

 遠隔地配転迫り退職誘導
  パナソニツク1万5000人削減計画
    仁比議員 政治の責任で雇用守れ

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 国内十三工場の閉鎖を決めた電機大手のパナソニック・グループが、正社員に遠隔地への配転を迫り、事実上の解雇に追い込もうとしている―日本共産党の仁比聡平議員は、二十日の参院決算委員会でこの実態を示し、政府に対応を求めました。


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厚労相 家族の状況、企業は配慮を
         参院決算委

 パナソニックは今年二月、「構造改革」と称して二十七事業所の廃止と一万五千人の人員削減を発表しました。仁比氏は、佐賀県鳥栖市の同グループ工場で、正社員九百人に対し山梨県や大阪府への配転が迫られていることなどを告発。家のローンや子どもの教育、親の介護など、労働者の家族の状況を無視したやり方は、「不可能な配転に応じるか、会社を辞めるか、理不尽な二者択一だ」と強調し、「指導すべきだ」と迫りました。

 舛添要一厚生労働相は、「個別の企業についてはコメントを控える」としつつも、雇用の維持や家族の状況を「企業は配慮すべきだ」と述べました。

 仁比氏は、同グループの鳥栖市の別の工場では、宇都宮市や新潟県小千谷市から合わせて八百五十人が配転させられる計画であることも紹介。「関連企業内で雇用確保を図り、解雇回避の努力をするのは当然ではないか。多くの労働者が無理な配転に応じられないことを見越した、体のいい解雇にほかならない」と批判しました。

 さらに仁比氏は、鳥栖市のある工場では、労働者の「選別リスト」をつくり、「もう仕事はない」「やめろといったのにまだ分からないのか」などと労働者の人格を否定する退職勧告が行われていることを示し、「労働者の声を受け止めるのが政治の責任ではないか」とただしました。舛添厚労相は、「企業に社会的責任を求めていく」と答えました。 


電池製造大手が520万円支払い和解 偽装請負訴訟

2009-04-04 22:52:08 | 非正規労働
 朝日新聞の報道によると、「ユアサバッテリー」で有名な「ユアサ」で、偽装請負発覚後、派遣社員として働いていた労働者が「非正規切り」された問題で、3名に520万円支払うことで勝利・和解したという。

 会社がなくなってしまうので、雇用を守ることはできなかったが、多くの労働者が泣き寝入りしている状況に一つの道をしめした成果である。

電池製造大手が520万円支払い和解 偽装請負訴訟(朝日新聞) - goo ニュース


     朝日新聞 2009年4月4日22時16分

 実態は就労先から指示を受ける直接雇用の形態なのに、請負会社の社員として「偽装請負」状態で働かせたのは不当だとして、大手電池メーカー「ジーエス・ユアサパワーサプライ」(京都市)の前身会社の労働者3人がユアサ社に直接雇用の確認などを求めた訴訟があり、同社が3人に各520万円を支払うことで大阪地裁(菊井一夫裁判官)で和解した。

 訴状などによると、3人は98年以降、前身会社「ユアサコーポレーション」の大阪府内の工場で請負会社の社員として働いた。04年7月、原告らから「偽装請負だ」との通報を受けた大阪労働局が同社に改善を指導した後、3人は派遣契約に切り替えられた。さらに05年3月、工場の閉鎖に伴い雇い止めされた。

 労働者側は訴訟で「当初からユアサ側との間で黙示の労働契約が成立していた」と主張し、ユアサ側は否定していた。双方とも「和解内容を口外しない約束なので、何もコメントできない」としている。(阪本輝昭)