続・今日も跳び蹴り

声出して行こうぜ!

明日にあるさ

2007-03-21 | ほぼ毎日J子
祝日だというのに6:00に目が覚める。
普段なら二度寝体勢だが、今日はそのまま起き上がる。
実は、今日は午後から櫛田神社でツレの結婚式。
別に自分が参列するわけじゃないけど、何だか気持ちが落ち着かない。
もともと今日は休日出勤するつもりだったが、前日に意外と仕事もさばけたし、中抜けするのも何だか面倒臭かったので、ツレの結婚式を冷やかしに行くことに集中することにした。

そんなこんなで、とっとと身支度を整えた後、車に乗り込んで郵便局へと向かう。
24時間対応の窓口で不在票を差し出し、荷物を受け取る。
それからSSでガソリンを入れた後、気の向くままに糸島半島をグルッと一周。

9時過ぎに帰宅後、洗濯をしている間に、今日結婚式を挙げるツレと共通の友人でもある75ちゃんに電話してみる。
昨日から今日のことについてメールのやり取りをしていたが、肝心の開始時間を聞いていなかった。
受話器越しに今日のことについて話していると何だか話が噛み合わない。
もしかして?と不安がよぎり、思い切って訊いてみる。

「結婚式って今日よね?」
「明日よ」
「うとーん!」
「っえぇぇ~!」

もうアレですわ。完全にアンジャッシュのコント状態。
お互い、昨日から「ん?ちょっとオカシイな」とは思いつつ、ポイントを抑えたコメントを返答していたので、敢えて突っ込まないままでいた。

そゆことで、事前に仕事も遊びの誘いも断っていたためポッカリと穴が開いてしまった。
これから会社へも行く気もなれず・・・。
結局、数週間前に妹が喉の手術をして、今週いっぱい実家にいるので、久しぶりに実家に顔を出すことに。

洗濯物を干した後、三瀬越えで実家へと車を走らせる。

回転数は、いつものように2000以下をキープ。
普段からタコメーターだけ見て、スピードメーターは殆んど見ない。

前を走る車が蛇行を繰り返している。
マンホールを片っ端から避けているようだ。
こういうヤツ大っキライ。あと、ちょっとした水溜りでも大きく避けるヤツも。

私は意外と車間距離をとるほうだ。
そのせいか、割り込まれることも多い。
「別にテメェのために前空けてんじゃねぇよ」
そう思いつつも車間距離は努めて詰めないように心掛けている。

およそ2時間で実家に到着。
居間を覗くと、姪っ子と甥っ子はDS三昧。
こんだけ天気いいのに家の中でゲームかよ。
もちろん、兄夫婦も妹もそれを咎めようとしない。
いつからウチはこんなことになったんやろうか?

昼飯を食い終わり、妹と暫く話した後、実家を後にする。
もちろん、手ぶらで帰るわけもなく。
米と貰い物の赤貝をビニール袋一杯に入れてから帰る。

福岡へ帰る前に、爺さんが入院している近所の病院に立ち寄る。
病室を覗くと、ベッドで寝ていたので、メモ書きだけ残して帰ろうかと思ったら、不意に身体を反転させ「お?来とったか。いつ来た?」と話しかけてきた。
そして、意外と軽快に上体を起こし、おもむろに喘息用の呼吸器をポケットから取り出し、口の中へワンプッシュ。
それから30分ほど話をした。

不意に触った爺さんの指が、つき立ての餅のように柔らかく、思わず指を引くほど驚いた。
あんなにゴツゴツしていた指は、もうどこにもない。
足腰はめっきり弱くなったが、ボケの症状は全くない。
会話がちゃんと成り立つことが、私は嬉しい。
爺さんに対して“今だから素直に言えること”が、歳を取るごとに増えてきた気がする。

帰り際、聞き慣れたというか聞き飽きた言葉を今日も掛けられた。

「車に気ィつけて帰れ」
「金ばあんまり使うな。貯めとかんとでけんぞ」
「酒飲んで運転すんなよ」
「ごてねどかすな(体壊すな)」
「今度いつ来っとか?」
「たまには顔見せろ」


「分かっとるけん」

そう、一言だけ言って病室を後にした。
ちょっと泣きそうになった。



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