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アディクションとかその他日常の事

本当にグループ療法だけでいいの?

2007-05-01 11:41:22 | アディクション
前の記事でトラックバックいただきました、本当にグループ療法だけでいいの?でありますが、長くなりそうなのでこちらで私の考えを書かせていただきます。

アディクション治療に関してですが、米国のAAの現状として以下のような情報があります。
飲みながら死ぬ人が約70%
AAで断酒した人が12%
そのほかの治療方法で断酒した人が18%
大雑把な数字ですが、どうも治療成績はこの程度のようです。

米国のAAは日本とは比較にならないほど盛んで、AAの存在自体が社会から敬意をもたれて受け容れられているわけですが、その本場でも上記のような治療成績です。

日本ではどうかと言いますと、赤城高原ホスピタルの資料で、確かアル症の入院患者の10年生存率は50%程度だったと記憶していますし、酒でなく薬の回復率ですとダルクの資料では、治療に繋がった人で、薬を止められたのは20%程度であったと記憶してます。この結果から見ると、日本の治療成績もせいぜい米国のAAと大差ないという結果のように感じられます。

私はアディクションの治療率の低さは当然の帰結だと思います。なぜなら、
1:原因が不明
2:完治しない(酒ならコントロールして飲めるようにならない)
3:断酒して回復するメカニズムも不明
だからです(なお、上記の想定は10年位前のもので、もしかしたら最近では満足の行く説明がされているかもしれません。もし上記それをご存知の方がいらっしゃいましたら御教授いただければ幸いです)。

このような状況においては「使えそう・使ってみて少しでも効果があったものは全て使う」のが当然でしょう。今のところ12%の効果をもつ療法である「12ステップアノニマスグループ」及びそれに類似したグループ療法は十分に使う意義があると思います。

ちなみにアディクションの原因がどうしてわからないかについては、私は次のように考えています。アディクションの原因には「甘え」の心理があり、西洋では「甘え」の概念自体すらない(土居先生の「甘えの構造」に詳しい)ために、アディクションを理論的に説明する事が出来ないと。

まあ、上の説明は又吉先生の理論から導き出される結果なのですが、おそらくこの理論は広まらないでしょう。私は広まって欲しいと考えてブログをこつこつと書いていますが、まずは自分の事に適用し私の子孫がアディクションで苦しまない所まで行けば、自分に100点あげようかと思ってます。

しかし、ぜんぜん回答になってないなぁ(笑)。モノローグみたい。今読み返すと共依存の記事も焦点が定まっていなくて漫然としてますねぇ。

一度HIDEさんとは会ってお話してみたいなと感じてます。私は東京在住ですから、会えない距離ではないですしね。今私は運命の自然な流れとでも言うべきものにうまく乗ってる感じがするので、HIDEさんと会う運命にあるのであれば、きっと祖先の導きによって出会う事でしょう。

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1 コメント

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読ませていただきました (HIDE)
2007-05-01 12:00:56
記事の掲載ありがとうございます。
そうなんですよね、AAや断酒会、またプロセスアディクションのグループを見ても、5年継続率は一割を大きく下回っています。アルコール依存症の平均寿命は50歳前半です。
甘えの原理には、大いに共感です。病気と言う言葉の影に甘えが出る人は多いと思います。「私の主治医は病気と言う前に、一生のお付き合いそれが出来なければ死ぬだけです」と告知してくれました。それが今の私に繋がっていると思います。
何か運命的なものを私も感じています。
多分いつか出会う日が来ると思います。
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